【完結】色欲の悪魔は学園生活に憧れる

なかじ

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第一部

13※ 有×春樹

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 俺は上着やズボンを脱いで近くの白いコーナーソファに放り投げる。春樹はシャツのボタンを外すことすら面倒くさいとばかりに、ボタンを3つほど空けてシャツを脱ぎ捨てていた。春樹の表情はいっぱいいっぱいという風で、ごちそうを前に荒っぽくナプキンを広げる子供のようだった。別に俺は逃げもしないというのに。可愛らしいことをする春樹を眺めてクスクスと肩を揺らして笑った。

「春樹、なんだか面白いな」
「ふふ、早着替え大会だね」

 俺と目があって春樹も笑う。俺は靴下を脱いでぽいとフローリングに投げ、ソファにゴロンと寝転んだ。おいでおいで、と手を拱くと下着しか身につけていない春樹が俺の上にのしかかってくる。
 春樹は俺の頬を両手で包むと、頭を傾げるように俺の唇を喋んだ。ちゅっちゅ、と可愛らしく口付けていた唇が、噛み付くように、舌を求めるように変わっていく。お互いの舌を絡め、唾液を吸う。下半身が密着するともうお互い半分ほど勃起しているのがわかった。

「ん、っちゅ……っんぁ……っはぁ、しずみ、く……」
「っはぁ、むっ、んんぅ、有で、良い……」

 俺は春樹の両胸の先端を親指で弄る。潰して、こねて、弾くと、すぐに赤く色付き硬くなった。ドクンドクンと春樹の胸の音が聞こえる。治癒したせいか春樹の顔は血色もよく、表情に色気はあっても苦しさは見えない。こちらは元気かな、と膝を曲げて春樹の股間を触れてみる。硬く張りつめた陰茎が灰色のボクサーパンツに黒いシミを作っていた。グリグリと膝で押し上げると、あっ、あっ、と春樹が切ない声を上げる。

「あ、もう……触られてるだけでッ……」
「春樹は敏感だ」
「ちが、いつも、こんなじゃっ……」

 快感増幅をじわじわと春樹にかけ、再び胸を弄る。先端を抓ると連動するように性器がピクピク震えて面白い。じわぁと先走りが下着に広がり、青臭い匂いも漂ってきた。
 頃合いだな。と春樹をひっくり返し、今度は俺が上になる。何度もキスをしながら、春樹の下着に人差し指をかけてずり下ろした。

「春樹、今日は俺が入れて良いか?」
「!」
「優しくしてやる」

 春樹は何も言わず、俺をじっと熱い眼差しで見つめている。抵抗がないということは『良い』ということなのだろう。俺は返答を受け取ったとばかりに春樹の下着を完全に取り去った。唇で身体にキスを落としながら下半身へと降りていく。首、鎖骨、胸、腹、へそ、腰、性器にキスすると、さすがに恥ずかしさが勝ったのかぐるんとうつ伏せになってしまった。

 まぁこれはこれでやりやすい。俺は春樹の尻に舌を這わせる。舌先でなぞるように舐めれば、くすぐったいのか、やだ、と声がとぶ。俺は笑いながらその窄まりに唇を押し付ける。ツン、と窄まりを舌先でノックすれば、春樹がぎょっとして身体を起こそうとするが、太ももを掴み逃がさない。そのまま舌を中に差し込んだ。

「っは、あ、るくッ!? 待ってっ! ローション、とって、あっ、取ってくるか、らぁ!」
「ちゅ、ん、ふ……っはぁ……んぅ……」
「あ、ながっ、長、くて、だ、め、あっ、ああっ!」

 俺の舌は人間よりも長く、奥まで入り込む。唾液を中に塗り込むように何度も挿し入れし、春樹の中を解していく。春樹は舌を差し込んだだけで少し射精してしまっていた。快感増幅は問題なく作用しているようだ。

 本当だったら痛みすら快楽に変換する魔法が使えれば良かったが、生憎魔力になじみかけている中途半端な身体でそれを使うことはできない。
 そこで俺の唾液の出番である。俺の唾液には治癒魔法以外にも媚薬効果がある。色欲の悪魔らしい特性だ。だから舐め続けていれば、そこが性感帯に変わる。舌を先まで伸ばして、春樹の腸壁を押し拡げ、一緒に指を差し込む。拡がれ拡がれ。

「っひぁ、あっ、んんっ、あっ! も、んぅ、きもちぃ……!」

 春樹は自ら尻を上げて俺の舌を受け入れている。腰が揺れ、性器からだらだらとおもらしのように先走りや精液を零していた。顔を離すと俺の口元は唾液と春樹の腸液でべちゃべちゃだ。指で後孔を拡げれば、ひくひくと中の肉が蠢いているのが見える。

 俺は下着を脱ぎ、勃起した性器を取り出すと春樹の後孔に擦り付ける。春樹が俺を振り返りながら見つめていた。ギラギラと情欲に揺れる瞳に気付き、春樹をひっくり返して仰向けにすると、腰と尻を高く上げさせる。そんなに見たいなら見せてやろう。

「春樹、ほら、見ていろ」
「ひっ、うぁ、あっ……! う、そっ」

 ぐっと腰を進めると、ずぶずぶと俺の性器が春樹の中に入っていく。春樹は初めてなのだろう。自分の中に俺の性器が難なく入っていくことに驚き、またその衝撃に身を捩っていた。

「すんなり入った」
「っはぁ……っはぁ」
「動くぞ」
「待って……し、んじゃいそう……」
「胸は大丈夫そうだぞ?」
「ふふ……あ、あぁっ、はぁ、んっ……っぁん!」

 春樹は処女を失った余韻? を楽しんでいるのか笑っていた。俺が揺さぶると、短く嬌声を上げる。苦しくはなさそうだ。俺は反応を探るように腰のスピードを上げていく。パンパンと肉がぶつかる音が静かな部屋に響いていた。

「はっ、ははっ……気持ちが良いっ」
「あっ、あっあ、ああっ、あぅ、あああっ!」

 春樹は俺に揺さぶられるたび腹の底から出すような大きな喘ぎを上げる。春樹は何となく声を我慢するタイプかと思ったが、そうでなかったらしい。嬉しい誤算だ。おとなしそうな見た目で喘ぎが大きいなど、淫乱の代名詞のようではないか。結論。最高である。

「あ、る、あるっ、あるっ、あああっ!」
「あぁ、ここか? 大サービスしてやろう」
「ひぅ!? あっ、っくるし、あっ! だめっ! おかしっ! おか、しくなるっ!!!」
「なってしまえ」

 入り口すぐの腸壁に雁首を引っ掛けて腰を小刻みに揺する。前立腺をぐいぐい押し上げれば、春樹が身悶えしながら身体をビクビクと跳ねさせていた。上を向く春樹の性器を片手で扱くと、背中を反らし、腰を上げた状態で射精する。春樹の性器の先端から溢れた精液を指に絡め取って舐めてみたが、なかなかに美味い。

「あっ、んんぅ、ぁ、ああっあっ!」

 ぎゅううと締め付ける春樹の中で再び腰を揺する。射精したばかりで俺を離したがらない春樹の中を無理矢理行き来すれば、春樹は強烈な快感を逃す術も知らず、足を振り乱して暴れた。春樹の足を押さえつけ、再び激しく腰を動かす。

「っはぁ、っはぁ、ああ、いいっ……春樹、いいっ……堪らん、畝って俺に絡みつく、俺の精液が欲しいという、なんといやらしく可愛らしい身体だ……」
「あんんんっ!! ぐ、あっ、も、本当、おかし、ひぅっ!? あ、っく、有、だめぇ!」
「日本人は好きを駄目というのが、面白い」

 春樹は涙を目尻から零しながら、自ら腰を動かしている。快感を得る場所をずらし、自分をコントロールしようとしているのだろうが、そうはいかない。両手で春樹の腰を引き寄せて奥に性器を挿入すると、春樹の中がぎゅうううと俺を締め付ける。温かい襞が性器を包み、まるで精液を絞り取ろうとするかのように蠢いた。

「ッ――――!!」
「あっ、んぁっ! ぁっ!! ひ、ッッッ!!!」

 俺は息を詰まらせ、春樹の奥を穿つ。震えた身体から魔力を帯びた精液が春樹の中に注がれると、春樹は口を開けたまま身悶えていた。
 俺は最後の一滴まで春樹に注ぐと、精液を中に撫で付けながら性器を抜き取る。俺もソファに腰をおろし、赤く染まった春樹の身体を眺めた。春樹は何も言わず胸を上下させているばかりで、動く気配が無い。正直一回では全然足りないので、もっとしたいのだが……。

「春樹もう一回いけそ……うおっ!?」

 先程まで寝転んでいた春樹が、俺の上に乗り上げる。その反動で、俺はソファに押し倒されてしまった。ダラダラと後孔から白濁の混じった液体を太ももに垂らす絵面はなかなかの破壊力だ。ペロリと舌を舐める春樹の姿は妖艶で、サキュバスのような濃密な性の香りがする。

 春樹は笑っていた。
 胸を押さえて『痛くない。苦しくない』とうわ言のように繰り返している。何かスイッチが入ってしまったのだろうか。

「ん、ふぅ、あ、ははっ……! しずみく、あるくん、好きぃ、好きだよぉ!」

 春樹は俺の性器を手で包んで扱き上げた。裏筋を強く握られて、堪らない快感が背筋から湧いてくるようだ。すぐに勃起した俺の性器に春樹が跨る。ずぶずぶと再び性器が春樹の中に沈み、春樹は挿入しただけなのに身体を震わせて射精した。イッたばかりだというのに、春樹は荒く呼吸を繰り返しながら再び腰を揺さぶり始める。

「もっとしよ……有、しずみく、有く、んっ……激しいのしよ、心臓なんてもうどうでもいいんだぁ、怖くない、有くんとなら僕死んでもいいからぁ……!」

 随分と熱烈なプロポーズだなと俺は腰を一緒に動かして春樹を下から突いてやる。ぐちゃぐちゃと俺の精液が混じった春樹の中を穿ち続けていると、熱い春樹の中は畝って俺の性器に絡みつき、ぐいぐいと奥へと誘おうとする。あぁ、良い。これは名器だ。

「もっとぉ! きもちい、激し、のぉ……あっ、あ、も、いぃ! い、っ――――!」
「あぁ、仕方ないな」
「っはぁ、あ、っく、ひぅ! あっ! 有くんっ! もっとぉ! もっ、とっ……!!」

 何度射精しても春樹は『足りない』と訴えるように腰を振り始める。
 最初から心臓さえ良ければ春樹はきっと俺に会う頃には今以上に精液が染み付いた最高の身体になっていただろう。
 俺は春樹の腰を両手で掴むとその奥へと射精する。春樹はすっかり俺の魔力に犯されて敏感になっているらしく、その刺激だけでまた性器を膨らまし、白濁をトロリと先端から零していた。
 再び腰を揺すろうとする春樹をソファに押し倒すと、逃がさないとばかりに春樹に強く抱きしめられた。




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