剣と魔法と愛と

御夢

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出会い

俺の従者、とっても美人

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 「それで、君が養子になる公爵家のことだが」

 公爵家の養子、平民の俺が貴族。
 俺、マナーとか知らないのに……。
 あれ?でも今、陛下が目の前にいるけど、失礼な態度取ってない?不味くない?
 
 マナーを心配する前に今までの態度がアウトだった…。

 「君は、ヴェリタ公爵家の養子になってもらう。」

 「ヴェリタ公爵家ですか?」

 ヴェリタ公爵家といえば、平民の俺でも知っている有名な公爵家だ。

 確か、皇族との付き合いが一番古く、互いに信頼しあっている仲だとか。

 しかも、代々優秀な人が多く、重要な役職についている。

 そんなヴェリタ公爵家の養子に俺が?

 「ヴェリタは、一番信用できる。君のことも守ってくれるだろう。」

 「ま、守るですか?」

 どうして俺なんかが守られるのか…、

 「君は、今、この時から皇族となった。故に守らなければならない。血を悪用する輩が出るかもしれないのでな。」

 血を悪用。そういえば聞いたことがある。
 皇族の血には力が宿っていて、色々なことに使えるらしい。

 何に使われるのか知らないけど。

 「こちらも出来るだけサポートはするが、後はあちらに任せる。」

 「はぁ。」

 「では、連れて来い。」

 そばにいた騎士の人が出て行った。

 貴族、貴族かぁ。でも、伯父さんに別れの挨拶とかしなきゃ。

 迷惑をかけてばっかりだったけど、育ててくれたから。

 そんな風に考えていたら、扉がノックされた。

 「入れ。」

 「失礼します。」

 わっ、すごい綺麗な人が来た。

 若いなー。1人は体格がしっかりして強そう。

 1人はすっごい美人。やっぱり貴族は皆カッコいい人が多いんだ。

 「では、ヴェリタ公爵あいさつを。」

 「はっ、はじめまして、私はジェスティア・アル・ヴェリタ。君の養父になる、よろしく。」

 「は、はい。えと、おr、私はアカネです。よろしくお願いします。」

 ジェスティア・アル・ヴェリタ。俺でも名前知ってる。陛下の幼馴染で現騎士団長だ。

 世界で名を轟かせている人が、俺の養父になるなんて。すぐに気付くべきだった。

 ヴェリタ公爵なんて一つしかないのに。

 「そんなにかしこまらなくてもいいよ。これから家族になるのだからね。」

 「は、はい。」

 「そして、ここにいる子が君の従者となるリアンだ。」

 「アカネ様、よろしくお願いします。」

 この子が俺の従者?黒髪に桔梗色の瞳の美人が?

 どうしよう、俺じゃ不釣り合いなのに…。

 黒髪美人な子が俺の従者になりました。 
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