剣と魔法と愛と

御夢

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出会い

俺の新しい生活、始まります

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 「さぁ、ここが今日からアカネ君が住む家だよ。」

 …………、なんの言葉も出てこない。目の前にあるのは、家じゃないよ。一つの城だよ。

 現実逃避したい。もう帰りたい。
 あっ、もうここが家になるんだった。

 「まずは君の家族になる人を紹介しないとね。」

 もうどうにでもなれ。俺は一歩を踏み出した。

 …………、もう一度言おう、城だよね。城にしか見えないよ。

 そう思いながら歩いていると部屋に入っていった。いかにも貴族と思われるような家具に、the貴族って感じの煌びやかな人たちがいた。

 本当俺って不釣り合いだな。トホホ。

 「さぁ、全員揃ったから、アカネ君に自己紹介でもしよう。まずは私から。もう知ってると思うけど、ジェスティア・アル・ヴェリタだ
。気軽にジェスティア義父さまと呼んでくれ。」

 もう一度おさらいしよう。
 俺の義父になる、ジェスティア・アル・ヴェリタ。
 世界的に有名な騎士団長。とっても強いんだ。

 真っ赤な唐紅色の髪で真紅の瞳。騎士団長らしく、がっしりの体格で背はざっと180cm以上の高身長。

 羨ましい。その身長分けてほしい。

 「あら、ずるいわ貴方。私も呼んでほしいわ。はじめましてアカネちゃん。私はセレーナ・アル・ヴェリタ。私のこともセレーナ義母さまと呼んでくださる?又は、セレーナちゃんでもいいわよ♪」

 「ではセレーナ義母さまでお願いします。」

 次は、ヴェリタ公爵夫人。
 俺の義母になる、セレーナ・アル・ヴェリタ。
 確か、薔薇の姫君と呼ばれていたはず。

 その名の通り、薔薇色の髪に朱色の瞳。
 薔薇と例えるにふさわしい。

 髪は長く肌は白い。この人も170cmぐらいの身長だ。ずるい。

 「次は僕だね。はじめまして、アカネ。僕の名前はライト・アル・ヴェリタ。次男なんだ。長男は今仕事に出ていていないけど、兄弟になるんだから、気軽に話しかけてね。」

 次は、俺の義兄になる人。
 ヴェリタ公爵家次男のライト・アル・ヴェリタ。

 ヴェリタ公爵と同じ唐紅色の髪に深紅の瞳。イケメンな紳士。そしてこちらも、180cmの高身長。

 俺だって、160cmはあるよ。ギリギリね。
 ホントワケテホシイナソノシンチョウ。

 「今、ライトが言ったようにここにはいないが、長男のサンがいる。サンは近衛騎士団に所属しているから、会う機会は少ないかもしれないが、仲良くしてくれ。」

 「はい。」

 どんな人なんだろう?でも、一つだけ分かるのは、絶対に高身長だということだ。

 もう嫌だ。俺と公爵家の人たちとは天土地との差があるのに。

 もっと差を見せられるなんて。
 どんな拷問だよ。

 「後は説明があったように、この子が今日から君に従者としてつく。魔力も多いし、何より強いから、護衛としても使える。頼りにしてやってくれ。」

 「リアンです。アカネ様、今日からよろしくお願いいたします。」

 本当綺麗だなぁ。美人。
 友達になれるかな?俺、友達と呼べる友人いないんだよ。

 学園でもつくれるかな?頑張ろう。気持ちの切り替えって大切なんだよ。

 俺、新しい生活始めます。
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