剣と魔法と愛と

御夢

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皇宮にて

俺とはじめまして ☆

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 あれから数日が経ち、俺は皇宮で暮らしていた。

 なぜかレオ様と同室。う、嬉しいけど、嬉しいんだけどさ。恥ずかしいよね。うん。

 すごいんだよ、皇宮って。ご飯は美味しいし、騎士さんとか侍従さんとかが多いんだ。
 当たり前だけど。

 今は夜。レオ様に内緒で抜け出してきたんだ。だって、目が覚めちゃって、外の風にあたりたかったんだもの。

 で、部屋に戻ろうと思って廊下を歩いていたら、声が聞こえてきたんだ。

 「っ、……‥や、………………あっ………ん。」

 ん?なんだろう、声が聞こえてくる。あの部屋かな?少しだけとびらが開いているけど。

 気軽に覗いたことを後悔した。見てはいけなかった。

 「や、やめてっ。あ、あんっ……、もう、やめてよっ。」

 「あ゛ぁ゛?嘘つくなよ。こんなに締めつけてきて、いいんだろ?まだまだいくぞっ!!」

 「んぁっ、もう、むり~~~~!?!?や、いや、ん?!ん~~~!!」

 「ダメですよ。そんな奴ばかり構っては。私も構ってください。ね?」

 「ゃん、やっ、そこっ、ダメ、あんっ。」

 「もっと可愛く鳴いてくれよ。もっとその可愛い声を聞かせろよ。なぁ?」

 「ヤダヤダっ、もう、ダメっ、ア、~~~~~~~っ!?!?あん、あ、……あぁっ、ぁん!!」

 「可愛いーなー。もっとみだれてください。もっとみたいです。」

 「あぁっ、あ、やっ、あんっ!!もうダメ~~~~~っ!!」

 どうしよう。見てはいけないものを見てしまった。あ、あれってリアンだよね?

 リアンが知らない男二人に?!

 誰だろう、どうすればいいんだろう?
 思わず声が出そうになったところを、誰かに止められた。

 「ん?!ん~~~~~っ?!?!」

 だ、誰?怖い!レオ様!

 「ん~!んん~~!!」

 嫌だ、怖い、怖い、怖い。

 「大丈夫、落ち着いて。」

 あれ?この匂い、この声、もしかして?

 「安心して、アカネ。私だよ。」

 「れ、レオ様?よ、よかった。俺、怖くて。」

 「ごめんね。それより、部屋に戻ろう?」

 「あ、あの。」

 「ん?大丈夫、部屋に戻ったら説明してあげるから。」

 「は、はぃ。」

 






 「急にごめんね、怖がらせて。びっくりしたでしょ。」
 
 「い、いえ、あの、その。」

 「あぁ、さっき見た光景は、明日、彼らの口からくわしく説明させるけど。彼らは夫婦なんだよ。」

 「え?夫婦?誰と誰が?」

 「ふふ、驚いてる顔もかわいいね。さっきみただろう?二人の男がリアンを組みしいているのを。」

 「っ!は、はぃ。」

 さっき見たことを思い出して、顔に熱が集まるのがわかった。

 「ふふふ、かわいいね。本当にかわいい。」

 「か、揶揄わないでくださいっ!」

 「ごめんね。それでその男二人はリアンの夫達なんだ。」

 「え、夫?リアンって結婚してたんですか?人妻だったんですか?」

 「うん、俺達4人は幼馴染でね。昔からリアンにゾッコンだった二人だよ。」

 「へ、へー。」

 リアンは人妻、リアンは人妻。
 美人さんだなーとは思ったけど、プラス色気とは。すごいなー。

 「まぁ、本人から聞いた方がいいよね。だから、明日まで待ってね。」














 「はじめまして、未来の皇后、アカネ様。私はグラディウス皇国、暗部副頭、そしてリアンの夫のユーキ・エペ・スキアードです。以後、お見知りおきを。」

 「あ、よ、よろしくお願いします。」

 すっごいカッコいいひとだ。紺青色の髪に、紺色の瞳のかっこいいひとだ。

 すごい丁寧なひと。礼儀正しい。  

 「あー、はじめましてアカネ様。俺はグラディウス皇国、暗部頭のレーガ・エペ・スキアードだ。今後ともよろしく頼む。リアンとも仲良くしてくれ。」

 こっちのひともすっごくカッコいい。濃藍色の髪に、青藍色の瞳。俺様系なのかな?

 てか、暗部ってなに?

 「あの、レオ様?暗部ってなんですか?」

 「あぁ、うーん、アカネはまだ知らなくていいよ。危険なことに巻き込みたくないからね。」

 「そうなんですか?」

 「うん、わかってくれる?」

 「そういうことなら。」

 「あー、ちょっと聞きたいんだが、昨日、聞いてたのはアカネ様で間違いないか?」

 「えっ?あ、あの、その、ご、ごめんなさい。」

 「いや、怒ってるわけじゃないんだが、他のやつだったら殺してたからな。」

 え?他のやつだったら殺してた?え?こわっ。

 「そんな物騒なことアカネの前で言わないでくれるかな?」

 「あー、すまない。そんな殺気向けるなよ。お前だって気持ちわかるだろ?リアンの裸、声、全てを知らない奴が見るんだ。そんなの許せねぇだろ?」

 「まぁ、気持ちは分からなくもないが。」

 レオ様分かるの?

 それより、この人たち、リアンのこと大好きだね。

 俺とはじめましてなんだけど、俺、仲良くできるかな?

 
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