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俺の癒しなんだ
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屋敷に着くと、キャッシーさんがご飯を作って待っていてくれたけど、クロエは起きなかった。
私も、屋敷に着いた途端にぐっと疲れが出てそのまま休ませてもらう事にした。
もちろん、化粧は落として肌への負担はないよう手入れをしてから。
夜に、目が覚めた。
中途半端に起きてしまい、すぐ再入眠が難しかった。
ああ、そうだ、今日は満月だった。
結局寝ないのなら夜風にでも当たろう。
バルコニーでまたデイビット様からもらった指輪を月夜にかざす。
こんなことしても何も起こらないけど、色を失った指輪から月を覗くと不思議と心が落ち着いた。
「エレノア…?」
指輪に気を取られてて、ディランがバルコニーにまで来ていたことに今気が付いた。
あ、今すっぴんだ…。
どうしよう…。
「起きていたのか?
こんな夜遅くだと体に障らないか?」
「大丈夫です。
早くに寝ていたんだけど、起きてしまって次寝るのが難しいからここで涼んでいたの。」
「そうか。
今日は満月だからもしかしたらエレノアがここに居るんじゃないかと思ってな。
来てみたらエレノアの綺麗な素顔が月夜に照らされて時間が止まるかと思うくらい美しかった。」
ちょっと、この人何言ってるの?
ただすっぴんの女が居るだけだから。
いちいちドキッとする言い方やめて欲しい。
「そんなに褒めても何も出ません。
今お帰りですか?お疲れ様です。」
「ああ、今日は訓練が長引いてな。
エルヴィスも入隊したから色々教えていたんだ。」
「え?エルヴィス様も入隊?」
「そうなんだ。
俺は誘っていないんだが入隊希望を出して試験に合格したらしい。
あいつはわざと手を抜くことがあったが学力も魔術も体術も全てバランスよく出来が良いんだ。
付き合いは長いが、いまいち掴み切れない奴なんだ。」
「そうですか。
じゃあ、エルヴィス様も忙しいのね。
まだお礼も言えてないんだけど。」
「ああ、あいつもエレノアのこと心配していたよ。」
「そう…。早く会いたいわ。」
「…、また指輪を見ていたのか?」
「ああ、これ?もうクセみたいなものね。
習慣になっちゃってるかな。」
「その指輪を見るたび父上を思い出すのか?」
「…どうだろう。
すごく恋しくて思い出すときもあれば、ただぼんやり眺めて落ち着いているだけの時もあるわ。」
「そうか…。
俺もここに座っても良いか?」
「どうぞ。
今日の出来事少しでも話したいし。」
「ありがとう。」
そう言ってまた私の隣に自然と座る。
バザー会場でそろばんを出して活躍したこと、クロエの世界が広がったこと、イリスが今後この屋敷を離れるという事をディランに説明した。
説明している間、ずっと私の顔をまっすぐ見るから恥ずかしいんだけど。
すっぴんだし夜とは言え、満月だからばっちり見えちゃってるじゃん。
「ということなの。
ディラン様はクロエが修道院に通う事許してもらえるかしら?」
「なるほど、じゃあ、条件がある。」
「な、なに?」
難しいこと言われたら困るな…。
「エレノアが俺の事をディルと呼んでくれるようになれば許可しよう。」
「えええ?何それ?
全然関係ないじゃない。」
「こんなズルでもしないとずっと様づけで呼ばれるだろ?
嫌なんだよ。さあ、呼んでみて。」
「いや~、突然そんな愛称とか無理よ。
敬語遣わないだけでも頑張ってるのに。」
「意外と堅苦しいな。
そんなんじゃいつまでたってもエレノアと俺の距離が縮まらない。
頼む、せめて様をやめてディランと呼んでほしい。」
いや、距離を縮める必要ないんじゃないかな?
「クロエの為にも…。」
そこ付け込むかあ?
一番弱いところを…。
「分かったわ…。ディラン。
これで良い?」
「ああ、すごく嬉しいよ。
そのうち、ディルと呼んでくれると更に嬉しいんだがな。」
ディランは月明かりの下照れたようにくしゃりと優しく笑った。
だからその顔、タイプだからやめて欲しいんだけど。
困ります。
話題を変えよう。
もっとライトな話題!
「そういえば、髪の毛すごく短くなったよね。
髪の毛洗うの楽そうで良いなっていつも思ってたんだ。」
「髪の毛?
ああ、たしかにこんなに短いのは初めてだ。
鏡の中の自分にまだ慣れないよ。
まだ少し恥ずかしいしな。
訓練期間が終わればここまでしなくても良いらしい。」
ディランは苦笑いしながら頭をさすった。
「あ、でも触り心地は良さそう。」
フワフワしているのかじょりじょりなのか何の気なしに言ってしまった。
「触ってみるか?
あまり面白い事はないと思うが。」
そう言われるとますます触りたくなるじゃん。
ディランの頭を触る気まずさより好奇心の方が勝ってしまった。
ディランがどうぞと言う前に手を伸ばして髪の感触を確かめてしまった。
「わ、やっぱり気持ちいい。
何とも言えない肌触りがある。」
何も考えずに口から感想が出てしまう。
「…っ。」
やばい、ディランの顔が引きつっている。
まさか触られると思ってなかった?
もう~やめろよ~とかふざけてるノリで言ってくれないの?
ああ、そんなキャラじゃないか…。
また、地雷…踏んだ…。
私のばか。
「ご、ご、ごめん。
いきなり頭さわられたらびっくりするよね。
ちょっと好奇心に打つ勝てなくて勝手に触っちゃった。
本当にごめんなさい。」
すぐ手をどけて距離をとる。
「いや、ちがう。別に怒ってないから謝るな。」
どけた手をディランにがっしり掴まれてしまった。
「腕はもう、完治したのか?」
「あ、う、うん。
もうちゃんと骨が繋がったから痛くはないわ。」
「そうか…なら良かった。」
あの~、お兄さん。
私の手を握ったままなんですけど。
「エレノアの手はすべすべしていて、いい匂いがするな。」
「そ、そうかしら?
ああ、ひめかちゃんからもらったハンドクリームのおかげかな?」
「ヒメカ?」
「ほら、イリスと出会った店に居たキャストの女の子。
ヒメカちゃん。」
あなたが好きそうな童顔巨乳の女の子だよ。
「ああ、彼女とつながっているのか?」
「まあ、時々会ってるの。
喋ってて楽しいし色々情報もらえるから。」
「…そこに男は入るのか?」
「え?男の人?
仕事でもない時間にひめかちゃんは男の人とわざわざ会わないわよ。
私と会う時は完全プライベートだもの。」
「そういうものなのか?」
当り前じゃん、同伴入店からの本指名貰わずして店外で会う理由ないでしょ。
「そういうものです。」
「エレノア、詳しんだな。」
「いえいえいえ。あの、それより手を…。」
離して欲しいんですけど。
「ああ…もう少しこうさせてもらえないか?」
「え?何故?」
「…クロエと一緒だ。
君に触れていると安心するんだ。
甘えてばかりですまないが、もうしばらくこうさせてくれ。」
おっと…、思春期・反抗期後にはマザコン期の波が来たのか?
これは喜ばしいことなんだろうか?
というか、私は母親ポジションなのだろうか?
まあ、クロエも私やイリスに触れることで不安を打ち消そうとしているんだよね。
この人も色々あるんだろうし、付き合ってあげるか。
「まあ、私で良ければいいですよ。」
「ありがとう…。」
そう言ってしばらくディランは私の手を嬉しそうに握り続けていた。
今日は色々な事があった日だな…。
しばらく時間がたつとディランが礼を言いながら私の手を解放した。
「また、今日みたいにエレノアの身体を貸してくれるか?
俺の唯一の癒しなんだ。」
返事にちょっと困ったけど、新しい生活でストレスと疲労が容易に想像できる相手に拒否は出来なかった。
助けてくれたお礼も込めて「時々で良いなら大丈夫です。」
と答えた。
私も、屋敷に着いた途端にぐっと疲れが出てそのまま休ませてもらう事にした。
もちろん、化粧は落として肌への負担はないよう手入れをしてから。
夜に、目が覚めた。
中途半端に起きてしまい、すぐ再入眠が難しかった。
ああ、そうだ、今日は満月だった。
結局寝ないのなら夜風にでも当たろう。
バルコニーでまたデイビット様からもらった指輪を月夜にかざす。
こんなことしても何も起こらないけど、色を失った指輪から月を覗くと不思議と心が落ち着いた。
「エレノア…?」
指輪に気を取られてて、ディランがバルコニーにまで来ていたことに今気が付いた。
あ、今すっぴんだ…。
どうしよう…。
「起きていたのか?
こんな夜遅くだと体に障らないか?」
「大丈夫です。
早くに寝ていたんだけど、起きてしまって次寝るのが難しいからここで涼んでいたの。」
「そうか。
今日は満月だからもしかしたらエレノアがここに居るんじゃないかと思ってな。
来てみたらエレノアの綺麗な素顔が月夜に照らされて時間が止まるかと思うくらい美しかった。」
ちょっと、この人何言ってるの?
ただすっぴんの女が居るだけだから。
いちいちドキッとする言い方やめて欲しい。
「そんなに褒めても何も出ません。
今お帰りですか?お疲れ様です。」
「ああ、今日は訓練が長引いてな。
エルヴィスも入隊したから色々教えていたんだ。」
「え?エルヴィス様も入隊?」
「そうなんだ。
俺は誘っていないんだが入隊希望を出して試験に合格したらしい。
あいつはわざと手を抜くことがあったが学力も魔術も体術も全てバランスよく出来が良いんだ。
付き合いは長いが、いまいち掴み切れない奴なんだ。」
「そうですか。
じゃあ、エルヴィス様も忙しいのね。
まだお礼も言えてないんだけど。」
「ああ、あいつもエレノアのこと心配していたよ。」
「そう…。早く会いたいわ。」
「…、また指輪を見ていたのか?」
「ああ、これ?もうクセみたいなものね。
習慣になっちゃってるかな。」
「その指輪を見るたび父上を思い出すのか?」
「…どうだろう。
すごく恋しくて思い出すときもあれば、ただぼんやり眺めて落ち着いているだけの時もあるわ。」
「そうか…。
俺もここに座っても良いか?」
「どうぞ。
今日の出来事少しでも話したいし。」
「ありがとう。」
そう言ってまた私の隣に自然と座る。
バザー会場でそろばんを出して活躍したこと、クロエの世界が広がったこと、イリスが今後この屋敷を離れるという事をディランに説明した。
説明している間、ずっと私の顔をまっすぐ見るから恥ずかしいんだけど。
すっぴんだし夜とは言え、満月だからばっちり見えちゃってるじゃん。
「ということなの。
ディラン様はクロエが修道院に通う事許してもらえるかしら?」
「なるほど、じゃあ、条件がある。」
「な、なに?」
難しいこと言われたら困るな…。
「エレノアが俺の事をディルと呼んでくれるようになれば許可しよう。」
「えええ?何それ?
全然関係ないじゃない。」
「こんなズルでもしないとずっと様づけで呼ばれるだろ?
嫌なんだよ。さあ、呼んでみて。」
「いや~、突然そんな愛称とか無理よ。
敬語遣わないだけでも頑張ってるのに。」
「意外と堅苦しいな。
そんなんじゃいつまでたってもエレノアと俺の距離が縮まらない。
頼む、せめて様をやめてディランと呼んでほしい。」
いや、距離を縮める必要ないんじゃないかな?
「クロエの為にも…。」
そこ付け込むかあ?
一番弱いところを…。
「分かったわ…。ディラン。
これで良い?」
「ああ、すごく嬉しいよ。
そのうち、ディルと呼んでくれると更に嬉しいんだがな。」
ディランは月明かりの下照れたようにくしゃりと優しく笑った。
だからその顔、タイプだからやめて欲しいんだけど。
困ります。
話題を変えよう。
もっとライトな話題!
「そういえば、髪の毛すごく短くなったよね。
髪の毛洗うの楽そうで良いなっていつも思ってたんだ。」
「髪の毛?
ああ、たしかにこんなに短いのは初めてだ。
鏡の中の自分にまだ慣れないよ。
まだ少し恥ずかしいしな。
訓練期間が終わればここまでしなくても良いらしい。」
ディランは苦笑いしながら頭をさすった。
「あ、でも触り心地は良さそう。」
フワフワしているのかじょりじょりなのか何の気なしに言ってしまった。
「触ってみるか?
あまり面白い事はないと思うが。」
そう言われるとますます触りたくなるじゃん。
ディランの頭を触る気まずさより好奇心の方が勝ってしまった。
ディランがどうぞと言う前に手を伸ばして髪の感触を確かめてしまった。
「わ、やっぱり気持ちいい。
何とも言えない肌触りがある。」
何も考えずに口から感想が出てしまう。
「…っ。」
やばい、ディランの顔が引きつっている。
まさか触られると思ってなかった?
もう~やめろよ~とかふざけてるノリで言ってくれないの?
ああ、そんなキャラじゃないか…。
また、地雷…踏んだ…。
私のばか。
「ご、ご、ごめん。
いきなり頭さわられたらびっくりするよね。
ちょっと好奇心に打つ勝てなくて勝手に触っちゃった。
本当にごめんなさい。」
すぐ手をどけて距離をとる。
「いや、ちがう。別に怒ってないから謝るな。」
どけた手をディランにがっしり掴まれてしまった。
「腕はもう、完治したのか?」
「あ、う、うん。
もうちゃんと骨が繋がったから痛くはないわ。」
「そうか…なら良かった。」
あの~、お兄さん。
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「エレノアの手はすべすべしていて、いい匂いがするな。」
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ああ、ひめかちゃんからもらったハンドクリームのおかげかな?」
「ヒメカ?」
「ほら、イリスと出会った店に居たキャストの女の子。
ヒメカちゃん。」
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「いえいえいえ。あの、それより手を…。」
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「え?何故?」
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というか、私は母親ポジションなのだろうか?
まあ、クロエも私やイリスに触れることで不安を打ち消そうとしているんだよね。
この人も色々あるんだろうし、付き合ってあげるか。
「まあ、私で良ければいいですよ。」
「ありがとう…。」
そう言ってしばらくディランは私の手を嬉しそうに握り続けていた。
今日は色々な事があった日だな…。
しばらく時間がたつとディランが礼を言いながら私の手を解放した。
「また、今日みたいにエレノアの身体を貸してくれるか?
俺の唯一の癒しなんだ。」
返事にちょっと困ったけど、新しい生活でストレスと疲労が容易に想像できる相手に拒否は出来なかった。
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