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第2章
第4話 いつバレた?
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「だから、私ならボンさん達の役に立つと思うんです!」
「はぁ…」
シーホの言い分はこうだ…
異世界人である俺や優子とは違い、こちらの世界で暮らしてきた彼女なら、ある程度の常識を備えている。
大きな街にも何回か行ったことがあるし、これからの旅でも力になれるはずだと…
…この世界のことは、ナビさんに聞けば問題ないんだよね…
確かに、細かいことを一々ナビさんに聞くのは大変かもしれないけど、何回か街に行ったことがある程度のシーホも、そこまで知識があるとは思えない…
行ったことのない街じゃ、それこそ俺達と殆ど変わらないと思うしね。
「それに…他に知られると色々ありそうな事も知っちゃいましたし…」
ストレージリングや、地球から持ってきた色々なモノの事だろう…か?
今のところ、出来るだけ痕跡を残さないようにしてきているし、仮にシーホが喋ったところで、モノも無い状態で口頭説明したんじゃ、まず信じてもらえないだろう…
シーホがうまく説明できるとも思えないが…
「…それは脅しか?」
「え?いやそんなつもりは…」
…あれ?なんでショック受けた感じになってるんだ?
脅しじゃ無いなら、何のつもりで…
「シーちゃん、それじゃぼんは分からないって言ったでしょ?」
急に優子が入ってきた。
しろま達とお菓子食ってたくせに、何を言いだすんだ…
しかも、どうしてシーホ側なんだ?
「おい優子…何か知ってるなら教えろよ。…てか、なんでそっち側で喋っているんだ?」
「なんでって…だってシーちゃん可愛いし?」
「あのなぁ…そんな理由で決めていい事じゃ無いだろうが…」
優子の軽さに、少し呆れと怒りが湧いてくる…事の深刻さが分かっていると思えない…
仮に、あくまで仮にだが…俺がOKしたらどうするつもりなんだ?
…いや、しないよ?しないけども…
「ほら、シーちゃんもちゃんと言おう?ね。」
「は、はい!ボンさん!私を2人の妹にして下さい!」
…は?
「…は?…い、妹?…いやいやいやいや、俺らとシーホじゃ、誰がどう見ても兄妹や姉妹には見えないだろうが…」
黒髪で見るからに東洋人な2人と、金髪で彫りの深い西洋風の顔立ちのシーホが兄妹?
ちょっとどころじゃないレベルで無理が過ぎるってものだだろう…
「妹とか無理が…って、それ以前に妹って…なんでそんな話になったんだ?」
「ぼんは頭が硬いなー。…一緒に暮らすなら家族だってしておいた方が都合がいいでしょ?
だけど、子供には年齢が近すぎるから妹はどうかなって言ったの。
それがダメってなると…シーちゃんとも結婚するつもりなのかな?」
優子の声のトーンが気持ち下がった気がした…
そもそもの選択肢がおかしいのに、なんで俺が責められている感じになるんだ?
元々俺は、シーホとは次の街で別れるつもりだったのに…どうして嫁だの妹だのって話になるのか分からない…
「さっきシーホにも言ったが、俺にその気は無い。なんでその2択しかないのか分からんが、シーホと一緒に行くのは、次の街までじゃダメなのか?」
「ダメ。まだ14だよ?」
シーホの年齢が気になるのか?
それだけなら、地球とじゃ成人年齢が違うから理由にはならない。
ここは日本じゃないんだしな。
「こっちの世界だと、15で成人なのは優子も知ってるだろ?だから14ならもう大人みたいなも…」
「ダメ。15で大人なら、それまでは子供でしょ?大人が一緒じゃないとダメだよ。」
「いやいや、何のために慣れない訓練なんかしてると思ってるんだよ。何もせずに放り出すわけじゃ無いんだぞ?」
そう、効率だけを求めるなら、優子にある程度動けるくらいの体力をつけてもらい、後は俺が戦えるよう色々試すのが一番良いし、何より楽だ。
わざわざナビさんに聞いて、シーホの魔法特性に合わせた訓練メニューを作っているのは、テンプレかもしれないが、俺たちと別れた後、冒険者なりになって生き残っていけるようにと思ったからだ…
「何日か訓練したくらいじゃ、大して意味なんてないでしょ?」
「…そりゃ…そうかもしれないが…」
「ね?だったら、シーちゃんが1人で生きられるよう…少なくとも成人するまでは、一緒にいてあげるべきなんだよ。」
…なんでそこまで肩入れしてるのか分からないが、どうするか決まってるのなら、この会話無意味じゃね?
「…もう、勝手にしたらいいんじゃないかな…」
「やた。シーちゃんが妹になった。これからは私がお姉さんだね。」
「は、はい!よろしくお願いします!えっと…お姉様?」
「うはー!」
優子は、シーホに抱きついて撫で回している…
別にいいんだけど、2人掛けのソファに3人は狭いしうざい…
俺がしろま達の方に行くかと立ち上がり、一歩踏み出したタイミングで、シーホに声をかけられた…
「あの、これからよろしくです。…兄さん…」
おうふ…
危うく腰砕けになりかけてしまった…
後ろを振り返ると、まっすぐこっちを見ているシーホと、それに抱きついてニヤニヤしてこちらを見ている優子が見えた…
どうして分かったのかは…怖いから聞かないでおこう…
シーホの誕生日…後で確認しておくか…
「はぁ…」
シーホの言い分はこうだ…
異世界人である俺や優子とは違い、こちらの世界で暮らしてきた彼女なら、ある程度の常識を備えている。
大きな街にも何回か行ったことがあるし、これからの旅でも力になれるはずだと…
…この世界のことは、ナビさんに聞けば問題ないんだよね…
確かに、細かいことを一々ナビさんに聞くのは大変かもしれないけど、何回か街に行ったことがある程度のシーホも、そこまで知識があるとは思えない…
行ったことのない街じゃ、それこそ俺達と殆ど変わらないと思うしね。
「それに…他に知られると色々ありそうな事も知っちゃいましたし…」
ストレージリングや、地球から持ってきた色々なモノの事だろう…か?
今のところ、出来るだけ痕跡を残さないようにしてきているし、仮にシーホが喋ったところで、モノも無い状態で口頭説明したんじゃ、まず信じてもらえないだろう…
シーホがうまく説明できるとも思えないが…
「…それは脅しか?」
「え?いやそんなつもりは…」
…あれ?なんでショック受けた感じになってるんだ?
脅しじゃ無いなら、何のつもりで…
「シーちゃん、それじゃぼんは分からないって言ったでしょ?」
急に優子が入ってきた。
しろま達とお菓子食ってたくせに、何を言いだすんだ…
しかも、どうしてシーホ側なんだ?
「おい優子…何か知ってるなら教えろよ。…てか、なんでそっち側で喋っているんだ?」
「なんでって…だってシーちゃん可愛いし?」
「あのなぁ…そんな理由で決めていい事じゃ無いだろうが…」
優子の軽さに、少し呆れと怒りが湧いてくる…事の深刻さが分かっていると思えない…
仮に、あくまで仮にだが…俺がOKしたらどうするつもりなんだ?
…いや、しないよ?しないけども…
「ほら、シーちゃんもちゃんと言おう?ね。」
「は、はい!ボンさん!私を2人の妹にして下さい!」
…は?
「…は?…い、妹?…いやいやいやいや、俺らとシーホじゃ、誰がどう見ても兄妹や姉妹には見えないだろうが…」
黒髪で見るからに東洋人な2人と、金髪で彫りの深い西洋風の顔立ちのシーホが兄妹?
ちょっとどころじゃないレベルで無理が過ぎるってものだだろう…
「妹とか無理が…って、それ以前に妹って…なんでそんな話になったんだ?」
「ぼんは頭が硬いなー。…一緒に暮らすなら家族だってしておいた方が都合がいいでしょ?
だけど、子供には年齢が近すぎるから妹はどうかなって言ったの。
それがダメってなると…シーちゃんとも結婚するつもりなのかな?」
優子の声のトーンが気持ち下がった気がした…
そもそもの選択肢がおかしいのに、なんで俺が責められている感じになるんだ?
元々俺は、シーホとは次の街で別れるつもりだったのに…どうして嫁だの妹だのって話になるのか分からない…
「さっきシーホにも言ったが、俺にその気は無い。なんでその2択しかないのか分からんが、シーホと一緒に行くのは、次の街までじゃダメなのか?」
「ダメ。まだ14だよ?」
シーホの年齢が気になるのか?
それだけなら、地球とじゃ成人年齢が違うから理由にはならない。
ここは日本じゃないんだしな。
「こっちの世界だと、15で成人なのは優子も知ってるだろ?だから14ならもう大人みたいなも…」
「ダメ。15で大人なら、それまでは子供でしょ?大人が一緒じゃないとダメだよ。」
「いやいや、何のために慣れない訓練なんかしてると思ってるんだよ。何もせずに放り出すわけじゃ無いんだぞ?」
そう、効率だけを求めるなら、優子にある程度動けるくらいの体力をつけてもらい、後は俺が戦えるよう色々試すのが一番良いし、何より楽だ。
わざわざナビさんに聞いて、シーホの魔法特性に合わせた訓練メニューを作っているのは、テンプレかもしれないが、俺たちと別れた後、冒険者なりになって生き残っていけるようにと思ったからだ…
「何日か訓練したくらいじゃ、大して意味なんてないでしょ?」
「…そりゃ…そうかもしれないが…」
「ね?だったら、シーちゃんが1人で生きられるよう…少なくとも成人するまでは、一緒にいてあげるべきなんだよ。」
…なんでそこまで肩入れしてるのか分からないが、どうするか決まってるのなら、この会話無意味じゃね?
「…もう、勝手にしたらいいんじゃないかな…」
「やた。シーちゃんが妹になった。これからは私がお姉さんだね。」
「は、はい!よろしくお願いします!えっと…お姉様?」
「うはー!」
優子は、シーホに抱きついて撫で回している…
別にいいんだけど、2人掛けのソファに3人は狭いしうざい…
俺がしろま達の方に行くかと立ち上がり、一歩踏み出したタイミングで、シーホに声をかけられた…
「あの、これからよろしくです。…兄さん…」
おうふ…
危うく腰砕けになりかけてしまった…
後ろを振り返ると、まっすぐこっちを見ているシーホと、それに抱きついてニヤニヤしてこちらを見ている優子が見えた…
どうして分かったのかは…怖いから聞かないでおこう…
シーホの誕生日…後で確認しておくか…
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