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第2章
第21話 命乞いからの
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(ナビさん、あれはなんだ?)
『情報提示。ラビ革で出来た袋、中身は貨幣のみです。』
流石にこの状況で、何かを仕込むことは無かったか…
だが、別に俺たちは金に困ってる訳じゃ無いし、取りに近づくのも危険なだけでしかないと思う。
俺が動かないのを見て、テッテリードは焦ったように喋り始めた。
「か、金だぞ?…な、なら、向こうの荷物!荷物の中から好きなものを持って行ってくれて構わない!!な、頼むよ、もく報復なんか考えてないから!!この通りだ!!」
土下座しているテッテリードに視線を戻すと、頭を下げながら、視線だけはこちら…
いや、俺の後ろを見ているように見えた。
『情報提示。個体名テッテリードから敵対反応有り。警戒して下さい。』
ナビさんに言われるまでもなく、そもそも油断するつもりは無かったから問題ない。
やっぱり、反省したってのは言葉だけで、敵意を向けてきているんだから、ロクでも無いことを考えているんだろうな…
「よし…麻痺毒枷!」
「な!…あいお…あ…い…あ…いあ…あい…」
テッテリードが何か言っているが、なにを言ってるのか、もうまともな言葉になっていないから分からない。
ま、ナビさんが敵対してるって言うんだ、もう魔物と変わらない程度の扱いでいいだろう…
そんな相手と、これ以上話すことはないから別に理解したいとも思わないしね。
そんな風に思っていると、麻痺して地面に転がったテッテリードの手から、何か光るものが落ちたのが見えた…
麻痺したテッテリードに近づいて、落ちたものに手に取ってみる。
「…こんなもの…どこに持ってたんだか…」
拾ったのは、手のひらに収まるくらいの大きさしか無いが、持ち手に宝石のような石がはめられているナイフだった。
これを使って、優子かシーホを人質にして逃げようとか考えていたんだろうか?
そんなもの…やらせるわけがないだろ?
「一応反省しているって言ってるけど、こんなものを俺たちに向けようとしてきた。…さて、どうする?」
拾ったナイフを優子達に見せると、同情的だったシーホの表情も険しいものに変わった。
テッテリードのナイフをストレージリングに収納し、代わりに大型のサバイバルナイフを取り出して持ち替えておく。
俺の出したナイフを見て、テッテリードの目が大きく見開かれたのが見えたが、麻痺した体じゃ、言い逃れも逃走も、全部物理的に出来なくなってるから無駄だね。
「じゃ、みんなは少し離れていいよ。俺がこいつを…」
「ま、待ってください!」
テッテリードに近づいていく俺に、シーホがまた待ったをかけて来た。
これ以上何を待てと言うんだろうか…
「なに?もういいだろう?」
「やっぱりダメです!そんな人でも、村に物資を運んでくれる商会の人なんです。その人に救われた人だって、その人がいなくなると、困る人だっているはずで…」
俺には、まったく良い印象が無いんだけど、ハボック村に来ていた商会の奴も、誰かの役に立っていたのだろうか…?
この世界の物流を、こんな奴のいる商会が回していると思うと、日本の物流システムがいかに優れていたのかが分かるな…
だからどうした?
「それで…だからこいつを見逃せって言うのか?」
「見逃すというか…あの…」
「もう。少しは言い方を選びなさい!」
「いで!何すんだよ!」
「言い方に優しさがないんだよ。そうでなくても目つき悪いんだから、そんなだと怖がられるからダメだよ。」
優子に足を踏まれてしまった。
しかも、目つきは関係ないし…
「…言い方は少しアレだったかも知れないが…踏まなくても良くないか?」
「もう、意地悪だって分かってて言ったなら、踏まれても文句言わないの。そんなに痛くなかったくせに。」
怒られてしまった…
確かに少し頭に血が上っていたが、足を踏まなくても、口で言えば良くない?
「あの…」
「ん?あぁ…そんな目で見るな。もう殺しはしないよ。」
シーホが何故か申し訳なさそうな視線を向けて来ていた。
優子に足を踏まれて、空気も変わったことだし、もうこれ以上こんな奴のせいで時間を使う方が無駄だと思うからね。
「…それでいいの?」
わざわざ俺の足を踏んだくせに、優子が白々しく聞いてくる。
よく考えれば、自分の手を汚すほどの価値がある相手でもないからな。
この状態で生き残ったら、それは多分そういう運命なんだろうさ。
「いいんだよ。こいつの運が良ければ、誰か善人が通りがかって、そいつが助けてくれるだろうしね。
ま、そうなっても、下手に俺らのことを話されるのは困るから、両腕と声帯は…麻痺毒枷!
これで完全に麻痺したから、もう喋ることも物を持つこともできないだろうからね。
…さて、何か他に何かあるか?」
一応聞いてみたが、誰からも異論は出なかった。
これから一生喋れないし、肩から先を動かすことも出来ないだろうけど、殺されないだけマシだと思うよ?
『情報提示。ラビ革で出来た袋、中身は貨幣のみです。』
流石にこの状況で、何かを仕込むことは無かったか…
だが、別に俺たちは金に困ってる訳じゃ無いし、取りに近づくのも危険なだけでしかないと思う。
俺が動かないのを見て、テッテリードは焦ったように喋り始めた。
「か、金だぞ?…な、なら、向こうの荷物!荷物の中から好きなものを持って行ってくれて構わない!!な、頼むよ、もく報復なんか考えてないから!!この通りだ!!」
土下座しているテッテリードに視線を戻すと、頭を下げながら、視線だけはこちら…
いや、俺の後ろを見ているように見えた。
『情報提示。個体名テッテリードから敵対反応有り。警戒して下さい。』
ナビさんに言われるまでもなく、そもそも油断するつもりは無かったから問題ない。
やっぱり、反省したってのは言葉だけで、敵意を向けてきているんだから、ロクでも無いことを考えているんだろうな…
「よし…麻痺毒枷!」
「な!…あいお…あ…い…あ…いあ…あい…」
テッテリードが何か言っているが、なにを言ってるのか、もうまともな言葉になっていないから分からない。
ま、ナビさんが敵対してるって言うんだ、もう魔物と変わらない程度の扱いでいいだろう…
そんな相手と、これ以上話すことはないから別に理解したいとも思わないしね。
そんな風に思っていると、麻痺して地面に転がったテッテリードの手から、何か光るものが落ちたのが見えた…
麻痺したテッテリードに近づいて、落ちたものに手に取ってみる。
「…こんなもの…どこに持ってたんだか…」
拾ったのは、手のひらに収まるくらいの大きさしか無いが、持ち手に宝石のような石がはめられているナイフだった。
これを使って、優子かシーホを人質にして逃げようとか考えていたんだろうか?
そんなもの…やらせるわけがないだろ?
「一応反省しているって言ってるけど、こんなものを俺たちに向けようとしてきた。…さて、どうする?」
拾ったナイフを優子達に見せると、同情的だったシーホの表情も険しいものに変わった。
テッテリードのナイフをストレージリングに収納し、代わりに大型のサバイバルナイフを取り出して持ち替えておく。
俺の出したナイフを見て、テッテリードの目が大きく見開かれたのが見えたが、麻痺した体じゃ、言い逃れも逃走も、全部物理的に出来なくなってるから無駄だね。
「じゃ、みんなは少し離れていいよ。俺がこいつを…」
「ま、待ってください!」
テッテリードに近づいていく俺に、シーホがまた待ったをかけて来た。
これ以上何を待てと言うんだろうか…
「なに?もういいだろう?」
「やっぱりダメです!そんな人でも、村に物資を運んでくれる商会の人なんです。その人に救われた人だって、その人がいなくなると、困る人だっているはずで…」
俺には、まったく良い印象が無いんだけど、ハボック村に来ていた商会の奴も、誰かの役に立っていたのだろうか…?
この世界の物流を、こんな奴のいる商会が回していると思うと、日本の物流システムがいかに優れていたのかが分かるな…
だからどうした?
「それで…だからこいつを見逃せって言うのか?」
「見逃すというか…あの…」
「もう。少しは言い方を選びなさい!」
「いで!何すんだよ!」
「言い方に優しさがないんだよ。そうでなくても目つき悪いんだから、そんなだと怖がられるからダメだよ。」
優子に足を踏まれてしまった。
しかも、目つきは関係ないし…
「…言い方は少しアレだったかも知れないが…踏まなくても良くないか?」
「もう、意地悪だって分かってて言ったなら、踏まれても文句言わないの。そんなに痛くなかったくせに。」
怒られてしまった…
確かに少し頭に血が上っていたが、足を踏まなくても、口で言えば良くない?
「あの…」
「ん?あぁ…そんな目で見るな。もう殺しはしないよ。」
シーホが何故か申し訳なさそうな視線を向けて来ていた。
優子に足を踏まれて、空気も変わったことだし、もうこれ以上こんな奴のせいで時間を使う方が無駄だと思うからね。
「…それでいいの?」
わざわざ俺の足を踏んだくせに、優子が白々しく聞いてくる。
よく考えれば、自分の手を汚すほどの価値がある相手でもないからな。
この状態で生き残ったら、それは多分そういう運命なんだろうさ。
「いいんだよ。こいつの運が良ければ、誰か善人が通りがかって、そいつが助けてくれるだろうしね。
ま、そうなっても、下手に俺らのことを話されるのは困るから、両腕と声帯は…麻痺毒枷!
これで完全に麻痺したから、もう喋ることも物を持つこともできないだろうからね。
…さて、何か他に何かあるか?」
一応聞いてみたが、誰からも異論は出なかった。
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