3 / 7
壊れた心
案内人
しおりを挟む
ねぇねぇ、起きてー
起きてよー
おっきってよー
(・・・ううん。・だ・・れ。)
起きて起きておっきてよー
起きないと死んじゃうよー
ガバッ
思わず飛び起きた
なになになに。私死んじゃうの。
なんで、どうして。おかしいでしょ。
「アハハッ。おっかしー。死ぬわけないじゃん」
えっ。
私はぽかんと口を開けたままあたりを見回して声の主を探した。
周りは一面の花花花。
赤、青、黄、紫。色鮮やかな花々に囲まれた丘の上に自分は寝ていたことに気が付いた。
きれい。・・・きれいきれいきれい。
あれ、でも。さっきの声はどこから聞こえてきたんだろう。
もう一度周りを見渡す。
でも、やっぱり周りは花花花。人影は一つも見えない。
神様、私はこれからどーすればいいんですか?
目を閉じて後ろに倒れこむ。記憶がないからか感情の動きが少ない気がする。今の状況はあんまりよくない。理性ではそんなことわかってる。なのに、さっきの声をもうどうでもいいと感じてしまう。
私の心は欠陥品なのかもしれない。ふとそんなことを思って心が痛んだ。
また寝てるー
えっ。誰?
声にきずいて目を開く。まっすぐにそらを見上げた瞳に小さい人がうつりこんだ。
ちっちゃくて可愛い。・・・羽がついてる?
その人は、手のひらより少し大きいくらいの大きさでふわふわの金髪と青い瞳がお人形のお姫様のようにかわいらしくて印象的だった。
これは妖精?
ふふふ、せ・い・か・い・だよ。
・・・しゃべった。私一言も声に出してないのに。
起きてよー
おっきってよー
(・・・ううん。・だ・・れ。)
起きて起きておっきてよー
起きないと死んじゃうよー
ガバッ
思わず飛び起きた
なになになに。私死んじゃうの。
なんで、どうして。おかしいでしょ。
「アハハッ。おっかしー。死ぬわけないじゃん」
えっ。
私はぽかんと口を開けたままあたりを見回して声の主を探した。
周りは一面の花花花。
赤、青、黄、紫。色鮮やかな花々に囲まれた丘の上に自分は寝ていたことに気が付いた。
きれい。・・・きれいきれいきれい。
あれ、でも。さっきの声はどこから聞こえてきたんだろう。
もう一度周りを見渡す。
でも、やっぱり周りは花花花。人影は一つも見えない。
神様、私はこれからどーすればいいんですか?
目を閉じて後ろに倒れこむ。記憶がないからか感情の動きが少ない気がする。今の状況はあんまりよくない。理性ではそんなことわかってる。なのに、さっきの声をもうどうでもいいと感じてしまう。
私の心は欠陥品なのかもしれない。ふとそんなことを思って心が痛んだ。
また寝てるー
えっ。誰?
声にきずいて目を開く。まっすぐにそらを見上げた瞳に小さい人がうつりこんだ。
ちっちゃくて可愛い。・・・羽がついてる?
その人は、手のひらより少し大きいくらいの大きさでふわふわの金髪と青い瞳がお人形のお姫様のようにかわいらしくて印象的だった。
これは妖精?
ふふふ、せ・い・か・い・だよ。
・・・しゃべった。私一言も声に出してないのに。
0
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる