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第1章 暗い闇と蒼い薔薇
お祖父さまと夜会 4
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好みか好みではないか。
それがなんだというのかが、ユージーンは理解できずにいた。
(この娘は何を言っている? 意味が少しもわからん……)
正妃というのは好みだけで決めるようなものではない。
それがユージーンの認識だ。
「俺がお前の好みでないとして……辞退を申し出たのは、それが理由だと言うのか?」
「さっきから、そう言っています」
「よくわからん。好みというのは、それほど重要か?」
「重要じゃないと思うほうが、おかしくないですか?」
たとえ好みでない女であろうと正妃にすべき相手はいる。
要は「相応しい」かどうかのほうが、より重要なのだ。
レティシア・ローエルハイドは、その血筋から「正妃」に相応しい。
いや、血筋ゆえ「正妃」にしなければならない相手だった。
好みなど考えに入れる余地もないくらいに。
「お前は、これを食べねば死ぬという状況下で、好みではないからと言い、それを食べないという選択をするのか?」
「そういう状況なら食べますよ」
「食べるのではないか」
「そりゃあ、食べるでしょう。だいたい、私に好き嫌いはありません」
食べ物に好き嫌いがないのなら、男に対してもさほどの違いはない気がする。
好みなど、結局のところ些末な問題なのだ。
「ならば、好みというのは、たいした問題ではなかろう」
「……たいした問題です。婚姻するなら好きな人としたいですから。私、前にもそう言いましたよね?」
「愛し、愛される、というやつか」
ふんっと鼻で笑った。
ユージーンにも彼なりの思想があるからなのだが、それはレティシアにはわからないことだ。
話していないのだから知りようもない。
「そーいうところ!! そーいうところが無理!!」
急に彼女は立ち上がり、怒り出す。
驚いて、立っているレティシアを見上げた。
なにをそんなに怒っているのか、わからない。
「あーもう! マジで無理なんですケド!!」
言うなり、キッと睨みつけられる。
その目に、どきりとさせられた。
今までユージーンの目を、まともに睨んできた者はいない。
とくに女性は伏し目がちであることが多かった。
そのせいか、黒い大きな瞳に吸い込まれそうな気がする。
「あなたね、なんでそんなに偉そうなの? 王子様だからって、なに? 私には関係ないっての! フられたって、いいかげん自覚してよね、この粘着ッ!」
前半は、なんとなく理解できた。
後半は、まるきり意味不明。
(ふられた? 粘着? いったい何を言っている……?)
意味がわからないのではなく、言葉そのものがわからないのだ。
馬鹿ではないつもりだし、相応の教養を身につけているとの自負もある。
が、どんなに記憶を探っても、レティシアの言葉をどこからも見つけられなかった。
「偉そう、と言ったな」
ユージーンは、ある意味では真面目で、わからないことをわからないままにしておけないところがある。
ひとまず、わかるところから整理しようと思った。
会話というものには「文脈」があるのだから。
「俺は偉そうなのではなく、事実、偉い立場にいる」
「出たよ、ハイ、これ」
「なにが出たのだ? さっきからお前は何を言っている?」
「面倒くさいなあ、もお!!」
「面倒くさいだと? お前の言葉を理解しようとしているだけだろうが。お前こそ、よほど面倒だ」
わからないことがあるのは気持ち悪くて、我慢がならない。
面倒でも説明する責任が彼女にはある。
なにしろ言い出したのは彼女なのだ。
「わかった。自覚ないみたいだから教えてあげる。あなた、生まれた時から王子様なんだよね」
「そうだ」
「それって、たまたま偶然、王族に生まれたってだけでしょ? 私だって、たまたま公爵家に生まれただけで、私自身が偉いわけでもなんでもない。わかる? あなたは、自分を偉いって言うけど、ちっとも偉くなんかないの!」
自分自身が偉いわけではない。
言われて、心の奥がちくりと痛む。
覚えのない感覚に、ユージーンは顔をしかめた。
「だって、あなたじゃなくたって、いいんだもん。あなたが平民に生まれてた可能性だってあるんだよ? そしたら、そんな態度、取れてた? 取れないよね? だから、偉そうだっていうの」
自分でなくともかまわない。
どこかでわかっていたことだ。
父がザカリーを愛していなければ、もしかするとザカリーが王位を継ぐことになっていたかもしれないと。
「……俺は王位を継ぐために生まれてきた。それ以外の道は……知らん」
彼女は、ユージーンを偉くないと言い、偉そうにするなと言う。
だが、それではどうすればいいというのか。
ユージーンは王位を継ぐために生まれ、そこにしか存在意義はないのだ。
改めて、それを思い出す。
「それで? 俺が、ふられた、というのはどういう意味だ?」
レティシアが、自分を偉そうだと言ったことの意味はわかった。
わかったところで、どうにもならないことだとも、わかった。
だから、次の言葉に話題を移す。
「それは……正式に正妃を断ったって意味、かな。つまり、あなたと特別な関係になる気はないってこと」
さっきの言葉が、彼女の意思を表している、ということだと理解した。
が、それも、無意味なことだ。
彼女を正妃にすることは、ユージーンの中では決定事項となっている。
「では、粘着とは?」
「あ~……えーと……それは……」
「はっきり言え。どうせ、つまらん悪態の類なのだろ」
悪い意味だとの見当だけはついていた。
文脈というのは、不明な言葉を補完する。
「まぁ、そうだね。今さら、そこだけ隠してもしょうがないか」
いつしか彼女は王太子に対する口の利き方を忘れているようだった。
無礼極まりないことだったが、なぜか怒る気になれずにいる。
真正面から睨まれたのも、対等な言葉使いをされたのも初めてだったからかもしれない。
新鮮で、なにか楽しいような気分にすらなっていた。
「しつこいを百倍増しにしたくらい、しつこいってコト」
「そうか。では、俺は粘着だな。お前を諦める気がないという意味では、褒め言葉として受け取っておく」
「ちょっと……全然、褒めてないんですケド……」
「そうか?」
小さく笑った時だった。
背中に冷たいものが走る。
「あ! お祖父さま!」
近づいてくる気配に、圧し潰されそうなほどの力を感じた。
大公の怒りがユージーンの周りにだけ渦巻いている。
実際、近くにいるのにレティシアは、なんとも思っていないようだ。
「大丈夫かい、レティ?」
声も静かで穏やかだが、ユージーンは身動きひとつできずにいる。
全身に、どっと汗が噴き出していた。
死を予感させる「本気」の怒りを向けられている。
「全然、平気! 言いたいこと言って、スッっとした!」
「それなら良かった」
それは、果たしてレティシアに対する言葉だったろうか。
彼女の言葉次第ではどうなっていたかわからない。
肯定的な返答は、ユージーンにとって「良かった」のだ。
「残念ながら時間切れだ。飲み物は帰ってからでもいいかな?」
「うん。ごめんね、1人で取りに行かせちゃって」
「謝ることはないさ。お前は、なにも悪くない」
「そお? なら、帰ろっか。早くマルクのおウチご飯、食べたいよー」
フッと空気が揺らぐ。
強い圧迫感から解放されても、まだ息苦しかった。
「あ、そうだ。粘着が褒め言葉じゃないってことだけは覚えておいてくださいね、王子様」
軽やかな声を残し、2人の気配が遠ざかっていく。
大きく息をついてから、ユージーンは呟いた。
「いいや、俺にとっては……褒め言葉以外のなにものでもない」
それがなんだというのかが、ユージーンは理解できずにいた。
(この娘は何を言っている? 意味が少しもわからん……)
正妃というのは好みだけで決めるようなものではない。
それがユージーンの認識だ。
「俺がお前の好みでないとして……辞退を申し出たのは、それが理由だと言うのか?」
「さっきから、そう言っています」
「よくわからん。好みというのは、それほど重要か?」
「重要じゃないと思うほうが、おかしくないですか?」
たとえ好みでない女であろうと正妃にすべき相手はいる。
要は「相応しい」かどうかのほうが、より重要なのだ。
レティシア・ローエルハイドは、その血筋から「正妃」に相応しい。
いや、血筋ゆえ「正妃」にしなければならない相手だった。
好みなど考えに入れる余地もないくらいに。
「お前は、これを食べねば死ぬという状況下で、好みではないからと言い、それを食べないという選択をするのか?」
「そういう状況なら食べますよ」
「食べるのではないか」
「そりゃあ、食べるでしょう。だいたい、私に好き嫌いはありません」
食べ物に好き嫌いがないのなら、男に対してもさほどの違いはない気がする。
好みなど、結局のところ些末な問題なのだ。
「ならば、好みというのは、たいした問題ではなかろう」
「……たいした問題です。婚姻するなら好きな人としたいですから。私、前にもそう言いましたよね?」
「愛し、愛される、というやつか」
ふんっと鼻で笑った。
ユージーンにも彼なりの思想があるからなのだが、それはレティシアにはわからないことだ。
話していないのだから知りようもない。
「そーいうところ!! そーいうところが無理!!」
急に彼女は立ち上がり、怒り出す。
驚いて、立っているレティシアを見上げた。
なにをそんなに怒っているのか、わからない。
「あーもう! マジで無理なんですケド!!」
言うなり、キッと睨みつけられる。
その目に、どきりとさせられた。
今までユージーンの目を、まともに睨んできた者はいない。
とくに女性は伏し目がちであることが多かった。
そのせいか、黒い大きな瞳に吸い込まれそうな気がする。
「あなたね、なんでそんなに偉そうなの? 王子様だからって、なに? 私には関係ないっての! フられたって、いいかげん自覚してよね、この粘着ッ!」
前半は、なんとなく理解できた。
後半は、まるきり意味不明。
(ふられた? 粘着? いったい何を言っている……?)
意味がわからないのではなく、言葉そのものがわからないのだ。
馬鹿ではないつもりだし、相応の教養を身につけているとの自負もある。
が、どんなに記憶を探っても、レティシアの言葉をどこからも見つけられなかった。
「偉そう、と言ったな」
ユージーンは、ある意味では真面目で、わからないことをわからないままにしておけないところがある。
ひとまず、わかるところから整理しようと思った。
会話というものには「文脈」があるのだから。
「俺は偉そうなのではなく、事実、偉い立場にいる」
「出たよ、ハイ、これ」
「なにが出たのだ? さっきからお前は何を言っている?」
「面倒くさいなあ、もお!!」
「面倒くさいだと? お前の言葉を理解しようとしているだけだろうが。お前こそ、よほど面倒だ」
わからないことがあるのは気持ち悪くて、我慢がならない。
面倒でも説明する責任が彼女にはある。
なにしろ言い出したのは彼女なのだ。
「わかった。自覚ないみたいだから教えてあげる。あなた、生まれた時から王子様なんだよね」
「そうだ」
「それって、たまたま偶然、王族に生まれたってだけでしょ? 私だって、たまたま公爵家に生まれただけで、私自身が偉いわけでもなんでもない。わかる? あなたは、自分を偉いって言うけど、ちっとも偉くなんかないの!」
自分自身が偉いわけではない。
言われて、心の奥がちくりと痛む。
覚えのない感覚に、ユージーンは顔をしかめた。
「だって、あなたじゃなくたって、いいんだもん。あなたが平民に生まれてた可能性だってあるんだよ? そしたら、そんな態度、取れてた? 取れないよね? だから、偉そうだっていうの」
自分でなくともかまわない。
どこかでわかっていたことだ。
父がザカリーを愛していなければ、もしかするとザカリーが王位を継ぐことになっていたかもしれないと。
「……俺は王位を継ぐために生まれてきた。それ以外の道は……知らん」
彼女は、ユージーンを偉くないと言い、偉そうにするなと言う。
だが、それではどうすればいいというのか。
ユージーンは王位を継ぐために生まれ、そこにしか存在意義はないのだ。
改めて、それを思い出す。
「それで? 俺が、ふられた、というのはどういう意味だ?」
レティシアが、自分を偉そうだと言ったことの意味はわかった。
わかったところで、どうにもならないことだとも、わかった。
だから、次の言葉に話題を移す。
「それは……正式に正妃を断ったって意味、かな。つまり、あなたと特別な関係になる気はないってこと」
さっきの言葉が、彼女の意思を表している、ということだと理解した。
が、それも、無意味なことだ。
彼女を正妃にすることは、ユージーンの中では決定事項となっている。
「では、粘着とは?」
「あ~……えーと……それは……」
「はっきり言え。どうせ、つまらん悪態の類なのだろ」
悪い意味だとの見当だけはついていた。
文脈というのは、不明な言葉を補完する。
「まぁ、そうだね。今さら、そこだけ隠してもしょうがないか」
いつしか彼女は王太子に対する口の利き方を忘れているようだった。
無礼極まりないことだったが、なぜか怒る気になれずにいる。
真正面から睨まれたのも、対等な言葉使いをされたのも初めてだったからかもしれない。
新鮮で、なにか楽しいような気分にすらなっていた。
「しつこいを百倍増しにしたくらい、しつこいってコト」
「そうか。では、俺は粘着だな。お前を諦める気がないという意味では、褒め言葉として受け取っておく」
「ちょっと……全然、褒めてないんですケド……」
「そうか?」
小さく笑った時だった。
背中に冷たいものが走る。
「あ! お祖父さま!」
近づいてくる気配に、圧し潰されそうなほどの力を感じた。
大公の怒りがユージーンの周りにだけ渦巻いている。
実際、近くにいるのにレティシアは、なんとも思っていないようだ。
「大丈夫かい、レティ?」
声も静かで穏やかだが、ユージーンは身動きひとつできずにいる。
全身に、どっと汗が噴き出していた。
死を予感させる「本気」の怒りを向けられている。
「全然、平気! 言いたいこと言って、スッっとした!」
「それなら良かった」
それは、果たしてレティシアに対する言葉だったろうか。
彼女の言葉次第ではどうなっていたかわからない。
肯定的な返答は、ユージーンにとって「良かった」のだ。
「残念ながら時間切れだ。飲み物は帰ってからでもいいかな?」
「うん。ごめんね、1人で取りに行かせちゃって」
「謝ることはないさ。お前は、なにも悪くない」
「そお? なら、帰ろっか。早くマルクのおウチご飯、食べたいよー」
フッと空気が揺らぐ。
強い圧迫感から解放されても、まだ息苦しかった。
「あ、そうだ。粘着が褒め言葉じゃないってことだけは覚えておいてくださいね、王子様」
軽やかな声を残し、2人の気配が遠ざかっていく。
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