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第1章 暗い闇と蒼い薔薇
やっぱり理想はお祖父さま 3
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ユージーンは、王宮の私室に引きこもっている。
今は1人だった。
頭が痛い。
体がだるい。
胃の腑がおかしい。
などなど、口実を設けては公務を「サボって」いるのだ。
そして、私室に引きこもっている。
サイラスも忙しいようで、引きこもり王太子のところには、朝夕に見舞いにくるだけだった。
むしろ、それがありがたい。
サイラスの顔を見ると、罪悪感にいたたまれなくなる。
かと言って、レティシアを諦めることもできない。
完全なる板挟み状態なのだ。
「ひどい女だ」
ぽつりと、そうこぼす。
ベッドの上で、ユージーンは仰向けに寝転がっていた。
両腕を頭の下で組んでいる。
後頭部に瘤はない。
サイラスの治癒によって、跡形もなく消え、痛みもなくなっていた。
「お前からの口づけを待っていたというのに」
彼女がくれたのは花瓶による一撃。
キスとは、ほど遠い。
というより、意思的には真逆だ。
「本当に、ひどい女だ」
自分の心を弄んでいる。
が、意図的なものでないのは、ユージーンにもわかっていた。
ユージーンが、勝手に翻弄され、弄ばれにいっているようなものなのだ。
ユージーンの気持ちをレティシアは知らない。
だからこそ、自由奔放に振る舞っている。
計算ずくで人の心を弄ぶ女性などは、いくらでも見てきた。
それは女性に限ったことではないが、そういう部分も含めて、ユージーンは女性への期待を捨てていたのだ。
従順だろうが、控えめでおしとやかであろうが、計算ずくが鼻につく。
貴族令嬢とは、そんなふうに教育されていた。
しかたがないことだとしても、不快に感じてしまう。
王位継承するため、子作りのためと思って我慢はしていたものの、彼女らに対して、ユージーンは人としても女性としても満足したことがない。
会話も面白いとは思わなかったし、ベッドでもそうだ。
ユージーンは、頭の下から右手を顔の前に持ってくる。
レティシアの手をつかんでいた手だった。
やわらかく暖かかった感触が、まだ残っている。
逃がさないようにと思ってのことだったが、途中からは、単に離しがたくなっていただけだ。
彼女が自分の体の下にいた時、胸がやらたに、どきどきしたのを覚えている。
あまりに心拍数が上がり過ぎて、眩暈がした。
ふれてもいいのだろうかと、緊張したり、不安になったりもした。
「俺は、お前を抱きたかったのだぞ」
正妃の件も、既成事実の件も。
言い訳であり、口実だったと気づいている。
そんなことは、もうどうでもよかった。
頭の中にあったのは、彼女にふれたい、という1点のみ。
ちゃんとした口づけもしたかったし。
「だが、お前が嫌がるから……」
絶対に嫌いになる、などと言うから。
「この俺が、王太子であるこの俺が、我慢してやったのだ。少しは恩を感じるべきだと思うが……本当に、なんというひどい女だ」
口では彼女を罵りつつも、浮かんでくるのは笑顔ばかり。
ウサギに、ではなく、彼女はユージーンに笑ってくれたのだ。
自分には「絶対に」笑いかけはしないだろうと思っていたのに。
「……俺は、どすけべ、ではない。おそらく」
引きこもっている間、ずっとレティシアのことを考えている。
ほかのことは、すべて後回しになっていた。
なにせ、5歳の頃からサボったことのない公務をサボるくらいだ。
今は何も手につかない。
「やらしい、というのに類する悪態は、好色を意味するものだろう」
服を脱がせたり、裸を見たりさわったりしたがる者を「やらしい」と言う。
ユージーンにすると、それでなぜ悪態をつかれなければならないのかが、わからない。
服を脱がせなければ肌にはさわれない。
肌にさわれなければ彼女を快くすることもできない。
だいたい見ずにさわるほうがおかしい。
目隠しをしてする行為でもなかろうに。
彼女に下半身を「見分」されるのは恥ずかしいが、ベッドの中となれば話は別だ。
なにも恥ずかしいことではないし、特殊なことでもない。
「では、なにか? 服を着たまましろと言うか? そのほうが、よほどおかしいと思うがな。まぁ、あれは変わっているから、ありえそうではある」
少し後悔した。
ユージーンは、ある意味では、とても真面目なので。
服を着ていたら承諾してもらえたのか、聞いておけばよかったと思ったのだ。
そんなことを聞いていたら、まず間違いなく、絶対防御のパワーアップ付ビンタを食らわされ、即昏倒していただろうが、それはともかく。
「しかし……俺は好色ではない。勘違いも甚だしいぞ。あれには、1度きちんと言っておかねばならん」
そう、ユージーンは好色ではなかった。
どちらかといえば淡泊なほうだと言える。
女性と夜をともにしていた際も、1晩1回。
複数回ねだられることも少なくなかったが、応じたことは1度もない。
すめばすんだで、さっさと部屋を引き上げる。
隣に並んで眠るなど、ぞっとしないことだからだ。
けれど、レティシアが隣にいるのは、良い気分だった。
「お前は許しも得ず、俺の寝顔を見たのだろうが、俺はお前の寝顔を見ておらん。不公平ではないか?」
昏倒させられた状態で寝顔と言えるのかはさておき、意識のない状態で目を閉じていたのだから、寝顔としておく。
夜、彼女の寝顔を見て眠りにつき、朝、起きて、彼女が目覚める姿を見られたら、どんな気持ちになるのだろう。
なにやら、すこぶるいい気分になりそうに感じる。
様々考えると、やはり彼女とほかの女性に対する感情とは別物なのだ。
嫌なことが嫌ではなくなり、それまで良いと思ってきたことが悪いことだったのかもしれないと悩ましくなる。
「俺がこれほど悩んでいるというのに……お前はヘラヘラ笑っているのだろうな。ひどい女だ……ひどい女だが……それでも、俺は、お前を好いている」
おかげでサイラスに隠し事ができてしまった。
レティシアの心を諦められない、とは、どうしても言えずにいる。
言えば、サイラスはまた手を尽くしてくれるとわかっていた。
けれど、それはレティシアの望まない手法でもあるのだ。
今回のことで、はっきりした事実。
無理強いしたら嫌われる。
もとより無理を強いられるのを喜ぶ者はいない。
が、ユージーンは今まで無理を強いなくても、我の通ってきた立場だった。
誰もがユージーンの言いなりになるのだから、無理を強いていると意識することもない。
頭の下に敷いていた片腕はそのままに、ごろんと体を横に転がす。
大きくため息をついた。
「あれは、今ごろどうしているか……」
屋敷に帰ってきたらしい、というのは知っている。
監視役の魔術師から報告がきていた。
だから、居場所はわかっている。
ユージーンの言う「どうしているか」は、何をして過ごしているのか、という意味だ。
彼女は普通の貴族令嬢とは違い、夜会にも舞踏会にも興味はなさそうだ。
社交に明け暮れるどころか、屋敷から出ることすらない。
中にいるのは知っていても、どんなふうに過ごしているのかは、まったくわからなかった。
魔術師の報告によると、大公もつききりになっている。
あんなことがあったあとなのだから、当然だと思えた。
となると、中の様子を知ることは、いっさいできない。
監視役の魔術師だって、いつ黒焦げにされるか、わかったものではないのだ。
ユージーンは、大きく息を吐き出した。
部屋中に、ため息が充満しているようで、息苦しさを感じる。
王宮での生活が、なんだか窮屈に思えた。
「あれは、屋敷で窮屈をしておらんだろうか」
主に自分のせいではあるが、今の彼女は屋敷に閉じ込められているも同然だ。
森で会ったレティシアは伸び伸びとしていて、自由に振る舞っていた。
明るくて気ままな彼女を、さらに好きになっている。
くるくると変わる表情を見るのも好きだ。
レティシアが、今、傍にいないことを、寂しいと感じる。
いくつもの、初めての感情が、ユージーンを埋め尽くしていた。
「俺はお前に会いたい。会って、話がしたい。だが、どうすればよい……サイラスには頼めぬし、お前から来ることはなかろうし……」
ため息が、またひとつ。
いっそウサギに変化して、彼女の元に飛んで行こうかと、思った。
今は1人だった。
頭が痛い。
体がだるい。
胃の腑がおかしい。
などなど、口実を設けては公務を「サボって」いるのだ。
そして、私室に引きこもっている。
サイラスも忙しいようで、引きこもり王太子のところには、朝夕に見舞いにくるだけだった。
むしろ、それがありがたい。
サイラスの顔を見ると、罪悪感にいたたまれなくなる。
かと言って、レティシアを諦めることもできない。
完全なる板挟み状態なのだ。
「ひどい女だ」
ぽつりと、そうこぼす。
ベッドの上で、ユージーンは仰向けに寝転がっていた。
両腕を頭の下で組んでいる。
後頭部に瘤はない。
サイラスの治癒によって、跡形もなく消え、痛みもなくなっていた。
「お前からの口づけを待っていたというのに」
彼女がくれたのは花瓶による一撃。
キスとは、ほど遠い。
というより、意思的には真逆だ。
「本当に、ひどい女だ」
自分の心を弄んでいる。
が、意図的なものでないのは、ユージーンにもわかっていた。
ユージーンが、勝手に翻弄され、弄ばれにいっているようなものなのだ。
ユージーンの気持ちをレティシアは知らない。
だからこそ、自由奔放に振る舞っている。
計算ずくで人の心を弄ぶ女性などは、いくらでも見てきた。
それは女性に限ったことではないが、そういう部分も含めて、ユージーンは女性への期待を捨てていたのだ。
従順だろうが、控えめでおしとやかであろうが、計算ずくが鼻につく。
貴族令嬢とは、そんなふうに教育されていた。
しかたがないことだとしても、不快に感じてしまう。
王位継承するため、子作りのためと思って我慢はしていたものの、彼女らに対して、ユージーンは人としても女性としても満足したことがない。
会話も面白いとは思わなかったし、ベッドでもそうだ。
ユージーンは、頭の下から右手を顔の前に持ってくる。
レティシアの手をつかんでいた手だった。
やわらかく暖かかった感触が、まだ残っている。
逃がさないようにと思ってのことだったが、途中からは、単に離しがたくなっていただけだ。
彼女が自分の体の下にいた時、胸がやらたに、どきどきしたのを覚えている。
あまりに心拍数が上がり過ぎて、眩暈がした。
ふれてもいいのだろうかと、緊張したり、不安になったりもした。
「俺は、お前を抱きたかったのだぞ」
正妃の件も、既成事実の件も。
言い訳であり、口実だったと気づいている。
そんなことは、もうどうでもよかった。
頭の中にあったのは、彼女にふれたい、という1点のみ。
ちゃんとした口づけもしたかったし。
「だが、お前が嫌がるから……」
絶対に嫌いになる、などと言うから。
「この俺が、王太子であるこの俺が、我慢してやったのだ。少しは恩を感じるべきだと思うが……本当に、なんというひどい女だ」
口では彼女を罵りつつも、浮かんでくるのは笑顔ばかり。
ウサギに、ではなく、彼女はユージーンに笑ってくれたのだ。
自分には「絶対に」笑いかけはしないだろうと思っていたのに。
「……俺は、どすけべ、ではない。おそらく」
引きこもっている間、ずっとレティシアのことを考えている。
ほかのことは、すべて後回しになっていた。
なにせ、5歳の頃からサボったことのない公務をサボるくらいだ。
今は何も手につかない。
「やらしい、というのに類する悪態は、好色を意味するものだろう」
服を脱がせたり、裸を見たりさわったりしたがる者を「やらしい」と言う。
ユージーンにすると、それでなぜ悪態をつかれなければならないのかが、わからない。
服を脱がせなければ肌にはさわれない。
肌にさわれなければ彼女を快くすることもできない。
だいたい見ずにさわるほうがおかしい。
目隠しをしてする行為でもなかろうに。
彼女に下半身を「見分」されるのは恥ずかしいが、ベッドの中となれば話は別だ。
なにも恥ずかしいことではないし、特殊なことでもない。
「では、なにか? 服を着たまましろと言うか? そのほうが、よほどおかしいと思うがな。まぁ、あれは変わっているから、ありえそうではある」
少し後悔した。
ユージーンは、ある意味では、とても真面目なので。
服を着ていたら承諾してもらえたのか、聞いておけばよかったと思ったのだ。
そんなことを聞いていたら、まず間違いなく、絶対防御のパワーアップ付ビンタを食らわされ、即昏倒していただろうが、それはともかく。
「しかし……俺は好色ではない。勘違いも甚だしいぞ。あれには、1度きちんと言っておかねばならん」
そう、ユージーンは好色ではなかった。
どちらかといえば淡泊なほうだと言える。
女性と夜をともにしていた際も、1晩1回。
複数回ねだられることも少なくなかったが、応じたことは1度もない。
すめばすんだで、さっさと部屋を引き上げる。
隣に並んで眠るなど、ぞっとしないことだからだ。
けれど、レティシアが隣にいるのは、良い気分だった。
「お前は許しも得ず、俺の寝顔を見たのだろうが、俺はお前の寝顔を見ておらん。不公平ではないか?」
昏倒させられた状態で寝顔と言えるのかはさておき、意識のない状態で目を閉じていたのだから、寝顔としておく。
夜、彼女の寝顔を見て眠りにつき、朝、起きて、彼女が目覚める姿を見られたら、どんな気持ちになるのだろう。
なにやら、すこぶるいい気分になりそうに感じる。
様々考えると、やはり彼女とほかの女性に対する感情とは別物なのだ。
嫌なことが嫌ではなくなり、それまで良いと思ってきたことが悪いことだったのかもしれないと悩ましくなる。
「俺がこれほど悩んでいるというのに……お前はヘラヘラ笑っているのだろうな。ひどい女だ……ひどい女だが……それでも、俺は、お前を好いている」
おかげでサイラスに隠し事ができてしまった。
レティシアの心を諦められない、とは、どうしても言えずにいる。
言えば、サイラスはまた手を尽くしてくれるとわかっていた。
けれど、それはレティシアの望まない手法でもあるのだ。
今回のことで、はっきりした事実。
無理強いしたら嫌われる。
もとより無理を強いられるのを喜ぶ者はいない。
が、ユージーンは今まで無理を強いなくても、我の通ってきた立場だった。
誰もがユージーンの言いなりになるのだから、無理を強いていると意識することもない。
頭の下に敷いていた片腕はそのままに、ごろんと体を横に転がす。
大きくため息をついた。
「あれは、今ごろどうしているか……」
屋敷に帰ってきたらしい、というのは知っている。
監視役の魔術師から報告がきていた。
だから、居場所はわかっている。
ユージーンの言う「どうしているか」は、何をして過ごしているのか、という意味だ。
彼女は普通の貴族令嬢とは違い、夜会にも舞踏会にも興味はなさそうだ。
社交に明け暮れるどころか、屋敷から出ることすらない。
中にいるのは知っていても、どんなふうに過ごしているのかは、まったくわからなかった。
魔術師の報告によると、大公もつききりになっている。
あんなことがあったあとなのだから、当然だと思えた。
となると、中の様子を知ることは、いっさいできない。
監視役の魔術師だって、いつ黒焦げにされるか、わかったものではないのだ。
ユージーンは、大きく息を吐き出した。
部屋中に、ため息が充満しているようで、息苦しさを感じる。
王宮での生活が、なんだか窮屈に思えた。
「あれは、屋敷で窮屈をしておらんだろうか」
主に自分のせいではあるが、今の彼女は屋敷に閉じ込められているも同然だ。
森で会ったレティシアは伸び伸びとしていて、自由に振る舞っていた。
明るくて気ままな彼女を、さらに好きになっている。
くるくると変わる表情を見るのも好きだ。
レティシアが、今、傍にいないことを、寂しいと感じる。
いくつもの、初めての感情が、ユージーンを埋め尽くしていた。
「俺はお前に会いたい。会って、話がしたい。だが、どうすればよい……サイラスには頼めぬし、お前から来ることはなかろうし……」
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