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最終章 黒い羽と青のそら
道の先には 4
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あれから、半月。
年が明けても、祖父は、屋敷を訪れなかった。
しかたがないことだ、とレティシアは思っている。
事情を知らない父は、不満たらたらだった。
それを、なんとかレティシアが宥めている。
祖父には、フラれたのだ。
両親には、とても話せなかった。
とくに、父が、なんと言って怒り出すか。
レティシアを拒絶したのは、祖父のせいではない。
恋とは、そういうものだ、と思う。
一方通行のまま、消えていくものだってあるのだ。
(まだ、全然、吹っ切れてないけどさ……少しマシになってきたかな……)
祖父が恋しくて、毎晩、泣いていた。
言うのではなかった、と繰り返し後悔もしている。
それでも、半月、なんとか凌ぐうち、少し気持ちが落ち着き始めていた。
諦めきれてはいないし、吹っ切れてもいないけれど。
「ん?」
レティシアは、階段を降りていた足を止める。
ユージーンが、薪割りから戻ってきたらしい。
玄関ホールから、食堂のほうへと向かっていた。
その足が、急に速くなる。
(最近、だいぶ速足ができるようになってきたよね)
ユージーンは、あれきり、祖父のことには、ふれてこない。
気を遣っているのだろう。
レティシアも、あえて、その話はしなかった。
ばんっ!!
音に、ぎょっとする。
手すりにつかまりながら、身を乗り出した。
ユージーンのいたほうを見てみる。
また、なにかやらかしたのだろうか、と思ったのだ。
あと半月もすれば、ユージーンが来てから3ヶ月になる。
さりとて、まだまだ、ユージーンは、なにかと騒動を起こしていた。
そういう日常に、実は、レティシアは救われている。
「な、なんですか?」
「扉が邪魔だっただけだ」
「はぁ……?」
食堂に繋がる扉を、ユージーンが片手で押さえていた。
背中で扉を押さえてもいる。
マリエッタは、首をかしげつつ、食堂のほうに歩いて行った。
ユージーンのやることは、意味がわからない。
ウチのみんなは、そう思っている。
そのため、深く追求はしないのだ。
「なぁに、してんの?」
「なにもしておらん」
レティシアは、騒動を起こす、という理由だけではなく、しばしばユージーンを見ていた。
観察していた、と言ってもいい。
「優しいじゃん」
「なにがだ?」
「今のだよ。マリエッタが扉にぶつかりそうになったから、庇ったんでしょ?」
ふんっと、ユージーンが、そっぽを向く。
口が悪いだのと言うくせに、褒められるのも苦手らしい。
「茶器が壊れては困るのでな」
「ふぅん」
マリエッタは、左目が悪い。
屋敷を改装したのは、そのためもある。
前よりは、かなり良くなってはいた。
とはいえ、完全に危険がなくなるということはない。
「なんだ?」
「別に~」
この前も、似たような光景を、レティシアは目にしている。
パットが小麦袋を運んでいた時だ。
ユージーンは、さっさとパットから袋を取り上げた。
する仕事がなくて体がなまる、とかなんとか言っていたけれども。
「なんだ、と聞いているのだぞ」
「だから、別になんでもないって、言ってるんだよ」
あれだって、パットの足が悪いと知っていたからに違いない。
パットにしても、ほかの者なら、気が引けて頼めないだろうが、ユージーンが、勝手にすることなら、気にせずにいられるはずだ。
ユージーンは、いちいち恩を着せるようなことは言わないし。
むしろ、気遣っているそぶりすら見せないし。
(グレイやサリーに、聞いたわけでもないんだよなー)
それは、確認している。
ユージーンは、自ら気づいたらしい。
以前とは違い、周りも少しずつ見えてきたのだろう。
(てゆーか、観察がスゴイんだよね……相変わらず細かいトコあるしさ)
レティシアも、ウチのみんなについては、いつも気にしている。
が、ユージーンの観察は、並々ならぬものがあった。
しかも、頭はいいので、覚えたことや知り得たことは、忘れない。
あげく、わからないことをわからないままにもしておかないのだ。
もちろん、できないことも、できないままにはしておかなかった。
「チャーリーが困ってたよ?」
「なぜだ?」
「ユージーンが、自分で服を繕うって言って、繕い部屋に入り浸ってるから」
「入り浸ってなどおらん。空き時間に訪ねている」
「ユージーンの空き時間でしょーが」
チクチクと縫物をするユージーンの姿は、一見の価値があるかもしれない。
想像すると、笑える。
「なにをニヤニヤしているのだ?」
「王子様の頃には、靴紐も結べなかったのにって思ったんだよ」
「む。俺は、もう王太子ではないのだぞ。己のことは、己でせねばならん」
「でも、縫物までしなくてもいいじゃん」
レティシアは、ユージーンと2人で食堂に入る。
これから、ユージーンは「皮むき」の仕事があるはずなのだ。
「チャーリーに聞いたんだからね」
「なにをだ?」
「針で流血してたって」
「それは……まだ慣れておらぬのでな」
「怪我しないようにしてって、頼んだはずデスけど?」
ちろっと、横目で睨む。
新しい仕事をするたびに、ユージーンは怪我をしていた。
仕事ならまだしも、縫物は、そもそもユージーンの仕事ではない。
「しかしな。1本くらい刺さっても、どうということは……」
「どんだけ刺す気だよ! 1本くらいじゃないわ! 十分、痛いわ!」
「全身に刺さるより……」
「どこでそんなに刺すのさ! てゆーか、刺さなくていいからっ!」
レティシアは、ユージーンが夢見の術にかけられていたことを知らないのだ。
今までの経緯から「たとえ話」とも思えずにいる。
「うっわ! また鳥肌立った!」
「ゾッとしたのだな」
「そーだよ! ユージーン、最近、驚かなくなってるよねっ? 私の鳥肌に慣れてどうすんのっ?」
「こうする」
ユージーンが、レティシアの腕を取ってきた。
袖をまくって、腕を出す。
さすりさすり。
気遣うような、優しい手つきだった。
その感触に、ちょっと焦ってしまう。
「どうだ? 引いただろ?」
「あ、うん……」
こんなふうに、祖父に対する気持ちも、いずれ引いていくのだろうか。
考えてしまい、胸が、きゅっと締め付けられた。
「……ありがと」
「どういたしまして」
「ん? いやいやいや! 元々、ユージーンのせいじゃんか!」
心を沈ませたくなくて、精一杯、明るく振る舞う。
たぶん、ユージーンには、バレているのだろうが、何も言われなかった。
それが、ありがたいと感じる。
こういう日常が、今のレティシアには必要なのだ。
(そのうち……忘れられるよね……1人じゃないし……)
両親も、ウチのみんなも、そして、ユージーンも、いる。
いないのは、たった1人、祖父だけだった。
本当には、その1人が、誰よりも恋しいのだけれども。
年が明けても、祖父は、屋敷を訪れなかった。
しかたがないことだ、とレティシアは思っている。
事情を知らない父は、不満たらたらだった。
それを、なんとかレティシアが宥めている。
祖父には、フラれたのだ。
両親には、とても話せなかった。
とくに、父が、なんと言って怒り出すか。
レティシアを拒絶したのは、祖父のせいではない。
恋とは、そういうものだ、と思う。
一方通行のまま、消えていくものだってあるのだ。
(まだ、全然、吹っ切れてないけどさ……少しマシになってきたかな……)
祖父が恋しくて、毎晩、泣いていた。
言うのではなかった、と繰り返し後悔もしている。
それでも、半月、なんとか凌ぐうち、少し気持ちが落ち着き始めていた。
諦めきれてはいないし、吹っ切れてもいないけれど。
「ん?」
レティシアは、階段を降りていた足を止める。
ユージーンが、薪割りから戻ってきたらしい。
玄関ホールから、食堂のほうへと向かっていた。
その足が、急に速くなる。
(最近、だいぶ速足ができるようになってきたよね)
ユージーンは、あれきり、祖父のことには、ふれてこない。
気を遣っているのだろう。
レティシアも、あえて、その話はしなかった。
ばんっ!!
音に、ぎょっとする。
手すりにつかまりながら、身を乗り出した。
ユージーンのいたほうを見てみる。
また、なにかやらかしたのだろうか、と思ったのだ。
あと半月もすれば、ユージーンが来てから3ヶ月になる。
さりとて、まだまだ、ユージーンは、なにかと騒動を起こしていた。
そういう日常に、実は、レティシアは救われている。
「な、なんですか?」
「扉が邪魔だっただけだ」
「はぁ……?」
食堂に繋がる扉を、ユージーンが片手で押さえていた。
背中で扉を押さえてもいる。
マリエッタは、首をかしげつつ、食堂のほうに歩いて行った。
ユージーンのやることは、意味がわからない。
ウチのみんなは、そう思っている。
そのため、深く追求はしないのだ。
「なぁに、してんの?」
「なにもしておらん」
レティシアは、騒動を起こす、という理由だけではなく、しばしばユージーンを見ていた。
観察していた、と言ってもいい。
「優しいじゃん」
「なにがだ?」
「今のだよ。マリエッタが扉にぶつかりそうになったから、庇ったんでしょ?」
ふんっと、ユージーンが、そっぽを向く。
口が悪いだのと言うくせに、褒められるのも苦手らしい。
「茶器が壊れては困るのでな」
「ふぅん」
マリエッタは、左目が悪い。
屋敷を改装したのは、そのためもある。
前よりは、かなり良くなってはいた。
とはいえ、完全に危険がなくなるということはない。
「なんだ?」
「別に~」
この前も、似たような光景を、レティシアは目にしている。
パットが小麦袋を運んでいた時だ。
ユージーンは、さっさとパットから袋を取り上げた。
する仕事がなくて体がなまる、とかなんとか言っていたけれども。
「なんだ、と聞いているのだぞ」
「だから、別になんでもないって、言ってるんだよ」
あれだって、パットの足が悪いと知っていたからに違いない。
パットにしても、ほかの者なら、気が引けて頼めないだろうが、ユージーンが、勝手にすることなら、気にせずにいられるはずだ。
ユージーンは、いちいち恩を着せるようなことは言わないし。
むしろ、気遣っているそぶりすら見せないし。
(グレイやサリーに、聞いたわけでもないんだよなー)
それは、確認している。
ユージーンは、自ら気づいたらしい。
以前とは違い、周りも少しずつ見えてきたのだろう。
(てゆーか、観察がスゴイんだよね……相変わらず細かいトコあるしさ)
レティシアも、ウチのみんなについては、いつも気にしている。
が、ユージーンの観察は、並々ならぬものがあった。
しかも、頭はいいので、覚えたことや知り得たことは、忘れない。
あげく、わからないことをわからないままにもしておかないのだ。
もちろん、できないことも、できないままにはしておかなかった。
「チャーリーが困ってたよ?」
「なぜだ?」
「ユージーンが、自分で服を繕うって言って、繕い部屋に入り浸ってるから」
「入り浸ってなどおらん。空き時間に訪ねている」
「ユージーンの空き時間でしょーが」
チクチクと縫物をするユージーンの姿は、一見の価値があるかもしれない。
想像すると、笑える。
「なにをニヤニヤしているのだ?」
「王子様の頃には、靴紐も結べなかったのにって思ったんだよ」
「む。俺は、もう王太子ではないのだぞ。己のことは、己でせねばならん」
「でも、縫物までしなくてもいいじゃん」
レティシアは、ユージーンと2人で食堂に入る。
これから、ユージーンは「皮むき」の仕事があるはずなのだ。
「チャーリーに聞いたんだからね」
「なにをだ?」
「針で流血してたって」
「それは……まだ慣れておらぬのでな」
「怪我しないようにしてって、頼んだはずデスけど?」
ちろっと、横目で睨む。
新しい仕事をするたびに、ユージーンは怪我をしていた。
仕事ならまだしも、縫物は、そもそもユージーンの仕事ではない。
「しかしな。1本くらい刺さっても、どうということは……」
「どんだけ刺す気だよ! 1本くらいじゃないわ! 十分、痛いわ!」
「全身に刺さるより……」
「どこでそんなに刺すのさ! てゆーか、刺さなくていいからっ!」
レティシアは、ユージーンが夢見の術にかけられていたことを知らないのだ。
今までの経緯から「たとえ話」とも思えずにいる。
「うっわ! また鳥肌立った!」
「ゾッとしたのだな」
「そーだよ! ユージーン、最近、驚かなくなってるよねっ? 私の鳥肌に慣れてどうすんのっ?」
「こうする」
ユージーンが、レティシアの腕を取ってきた。
袖をまくって、腕を出す。
さすりさすり。
気遣うような、優しい手つきだった。
その感触に、ちょっと焦ってしまう。
「どうだ? 引いただろ?」
「あ、うん……」
こんなふうに、祖父に対する気持ちも、いずれ引いていくのだろうか。
考えてしまい、胸が、きゅっと締め付けられた。
「……ありがと」
「どういたしまして」
「ん? いやいやいや! 元々、ユージーンのせいじゃんか!」
心を沈ませたくなくて、精一杯、明るく振る舞う。
たぶん、ユージーンには、バレているのだろうが、何も言われなかった。
それが、ありがたいと感じる。
こういう日常が、今のレティシアには必要なのだ。
(そのうち……忘れられるよね……1人じゃないし……)
両親も、ウチのみんなも、そして、ユージーンも、いる。
いないのは、たった1人、祖父だけだった。
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