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epilogue
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「あ、あれって涼夏じゃない?」
ボクを守るようにいつも一緒にいてくれる彼は、そう言って少し離れた場所に視線を向ける。
その視線の先には確かにボクが以前付き合っていた相手、今居涼夏の姿があった。
「変わってないね」
そう言っては見たものの、中学生の頃からあまり変わっていない様子に「Ωだもんね」と呟いてしまう。
中学生の頃、αだと思って付き合っていた相手はΩだった。その話をするとαとΩは外見からして違うのだから間違えるはずはないと言われてしまうけれど、事実だから仕方ない。
当時、αもΩもほとんどいない学校だったせいか、自然な流れで付き合うことになった涼夏のことは【αだから】というわけではなくて、人としてもちゃんと好きだったと自信を持って言うことができる。
確かにαらしく標準よりも高めの身長や、端正な顔立ちに惹かれたことにだって否定しないけれど、それだって涼夏がΩだったことを考えればαとΩの本能で惹かれあったわけではなくて、お互いに相手に好意を持っていたと言えなくもないはずだ。
「声かける?」
隣に立つ彼は中学からの友人で、βではあるものの「αの恋人ができるまで一緒にいるから」と言ってくれる優しい同級生。そして、あの日の酷い言葉を受け止めてくれた相手の1人。
「なあ、本当に良いのか?」
そう言って心配そうな顔をしたのはボクの幼馴染で、涼夏と付き合うと言った時に「αが側にいてくれるなら安心だな」と言ってくれたβの彼。一度は賛同してくれたはずなのに「わざわざ追い打ちかけるようなことしない方がいいと思うんだけど」と困惑したままだ。
「仕方ないんだって。
ボクがもう涼夏のこと好きじゃないと思わせないと、絶対に同じ学校に来るって言うだろうし」
「だから、何でそれじゃあ駄目なの?
別に友達として付き合っていけばいいと思うけど」
βである彼にはαだと思っていたらΩだったと言うことの衝撃が理解できないせいで、「別に涼夏が涼夏じゃなくなるわけじゃないし」と続ける。
Ωがどんな目で見られるのか、αがどんな目で見られるのか、それはきっとβである彼に理解しろと言う方が難しいのだろうし、わざわざ説明する気もない。
だけど、決定的なことだけは告げておく。
「涼夏は涼夏のままだけど、涼夏はαじゃなくてΩだったんだ。
この先、何かあった時に『涼夏がαだったらよかったのに』って言わない自信がないから。それに、一緒にいたら涼夏はΩなのにボクのことを守ろうとするだろうし」
そう、1番怖いのは事あるごとに涼夏を傷付け続けること。
「まだ好きなくせに」
「だからだよ。
それに、これから段々Ωっぽくなっていくのを見られたくないと思うんだ」
「それだって、慣れれば受け入れられるんじゃないのか?」
「………そんな簡単なもんじゃないよ」
そんな話をしているうちに《涼夏、来たよ》と、隣の教室で隠れていた別の友人からメッセージが入る。
それに気付いたのか、黙って話を聞いていた他の友人にも緊張が走る。
「本気?」
これがキッカケの言葉。
「だって、αだと思ってたから」
「でも本当なのか?」
「本当。
ボクの彼って言うか、元カレ?
Ωのくせにαのフリしてたんだよ?
あり得ないと思わない?」
わざと大きな声で、馬鹿にしているように聞こえるように。
「え、マジで?」
「あれでΩとか、逆に超レアじゃない?」
ボクに付き合って話を合わせてくれているのは涼夏と関わりのない友人の友人で、事情を知って協力をしてくれているだけで本心じゃないだけにキョロキョロと目線は泳いでいる。
「涼夏、行ったよ」
その姿を確認したのか、隣の教室で様子を伺っていた友人が廊下から顔を出し「変なことに付き合わせて悪かったな」と声をかける。
「上手くいったと思う?」
「………うん」
涼夏がどんな様子だったのかが気になるけれど、聞いてしまったら追いかけて弁明したくなってしまうからグッと我慢する。
涼夏を傷付けたのだからボクだって自分のしたことで傷付くのは仕方のないことで、追いかけて弁明したところで涼夏の傷は癒えないし、ただのボクの自己満足で終わるだけだろう。
ボクたちの関係が元に戻ることは永遠にありえないのだから、仕方のないことだったのだろう。
「でもあれって、一緒にいるのΩなんじゃないの?
ちょっと、お前と似てない?」
そう言われて見れば涼夏と一緒にいるのはΩらしいΩと言って語弊のないような、華奢で可愛らしい感じの男性Ωだった。首元がネックガードで飾られているのは【番】がいない証拠で、涼夏の首元にネックガードが無ければαとΩのカップルに見えない事もない。
「似てるのって、背の高さとΩってことだけじゃない?」
そう憎まれ口を叩くけれど、髪型や雰囲気は似ているかもしれないと思うと複雑な気持ちになってしまう。
「そうか?
でも涼夏の相手がΩなら別にお前と別れる必要もなかったんじゃないの?」
ふたりと少し離れて守るようにしているαに気付かない彼は涼夏を批判するような言葉を続ける。
「それ、結果論でしょ?
今見えてることだけで分かることじゃないし、それに、あの子は涼夏と付き合ってないと思うよ、ほら」
そう言って目線を向けた先では涼夏と彼の間に入ろうとして彼に逃げられたα。それを呆れた顔で見ているふたりも同じ制服を着ているので、全員涼夏と同じ学校なのだろう。
「あれ、α?」
「だね。
涼夏と彼以外は全員αだと思う」
「なに、どんな関係?」
「よく分からないけど…楽しそうじゃない?」
「だな」
僕たちが見ていることに気付かずに楽しそうにしている姿を見て少し安心する。
酷い言葉を聞かせた後で当然のようにボクを避けた涼夏は、卒業式の日も暗い顔をしたまま式が終わるとすぐに両親と帰ってしまった。
自分のしたことに後悔は無い。
それでも涼夏から笑顔を奪ってしまったことに罪悪感を感じたままだったから、少しだけ救われた気がした。
αとΩであることは分かるけれど、涼夏の背中に隠れるΩの彼と、ニヤニヤして彼を背中に隠す涼夏。それを見て悔しそうなαと、呆れた顔をするふたりのα。
Ωの彼を庇う涼夏を見ると胸が少しだけ痛む。そして、あそこはボクの居場所だったのにと切なくもなるけれど、涼夏の背に隠れながらもαの彼の様子を伺っているところを見るとボクの思っている関係では無いのだろうと気付かされる。
「でも、あんなふうに過ごせるならうちの学校でも大丈夫だったかもな」
「………無理じゃない?
強いαがいるからあんな感じなだけで、涼夏とあの子だけだったらこんなとこ来ないと思うよ」
「そうなのか?」
「ボクだってそうでしょ?
一緒にいてくれるからこうやって寄り道もできるけど、ひとりだと無理。
でも良かった、涼夏が楽しそうで」
「それ、本心?」
「なんで?」
「自分だって、涼夏とああやって過ごしたかったって思ってない?」
「そう思ってたら、あんな酷いことしなかったよ」
「でも、」
「あんまり見てたら見付かると気不味いし、もう行くよ」
もう一度涼夏の笑顔を見てそのまま背を向ける。
「声かければ良かったのに」
「無理無理。
あんな強そうなαがいるところに近付ける?」
「………無理かも」
そう答えた彼は「頼りなくてゴメンな」と言ったけれど、彼が付き合ってくれたから涼夏の笑顔が見れたのだと言えば少しだけ嬉しそうな笑顔を見せる。
本当は涼夏の隣にいたかった。
涼夏のことをαだと思っていたあの頃、ボクの隣から涼夏がいなくなるなんて考えたこともなかった。
涼夏がこれ以上傷付かないように、なんて綺麗事を言って酷い言葉を浴びせたのは本当は自分を守るため。
騙されたと涼夏を傷付け、本心ではなかったとボクも傷付いたフリをして、そうして可哀想なΩになったボクは、βばかりの学校で守られ続けているのだから。
そんな狡い自分に言い聞かせるように、彼に聞こえないようにそっと呟いた。
「Ωだから仕方ない」
fin
ボクを守るようにいつも一緒にいてくれる彼は、そう言って少し離れた場所に視線を向ける。
その視線の先には確かにボクが以前付き合っていた相手、今居涼夏の姿があった。
「変わってないね」
そう言っては見たものの、中学生の頃からあまり変わっていない様子に「Ωだもんね」と呟いてしまう。
中学生の頃、αだと思って付き合っていた相手はΩだった。その話をするとαとΩは外見からして違うのだから間違えるはずはないと言われてしまうけれど、事実だから仕方ない。
当時、αもΩもほとんどいない学校だったせいか、自然な流れで付き合うことになった涼夏のことは【αだから】というわけではなくて、人としてもちゃんと好きだったと自信を持って言うことができる。
確かにαらしく標準よりも高めの身長や、端正な顔立ちに惹かれたことにだって否定しないけれど、それだって涼夏がΩだったことを考えればαとΩの本能で惹かれあったわけではなくて、お互いに相手に好意を持っていたと言えなくもないはずだ。
「声かける?」
隣に立つ彼は中学からの友人で、βではあるものの「αの恋人ができるまで一緒にいるから」と言ってくれる優しい同級生。そして、あの日の酷い言葉を受け止めてくれた相手の1人。
「なあ、本当に良いのか?」
そう言って心配そうな顔をしたのはボクの幼馴染で、涼夏と付き合うと言った時に「αが側にいてくれるなら安心だな」と言ってくれたβの彼。一度は賛同してくれたはずなのに「わざわざ追い打ちかけるようなことしない方がいいと思うんだけど」と困惑したままだ。
「仕方ないんだって。
ボクがもう涼夏のこと好きじゃないと思わせないと、絶対に同じ学校に来るって言うだろうし」
「だから、何でそれじゃあ駄目なの?
別に友達として付き合っていけばいいと思うけど」
βである彼にはαだと思っていたらΩだったと言うことの衝撃が理解できないせいで、「別に涼夏が涼夏じゃなくなるわけじゃないし」と続ける。
Ωがどんな目で見られるのか、αがどんな目で見られるのか、それはきっとβである彼に理解しろと言う方が難しいのだろうし、わざわざ説明する気もない。
だけど、決定的なことだけは告げておく。
「涼夏は涼夏のままだけど、涼夏はαじゃなくてΩだったんだ。
この先、何かあった時に『涼夏がαだったらよかったのに』って言わない自信がないから。それに、一緒にいたら涼夏はΩなのにボクのことを守ろうとするだろうし」
そう、1番怖いのは事あるごとに涼夏を傷付け続けること。
「まだ好きなくせに」
「だからだよ。
それに、これから段々Ωっぽくなっていくのを見られたくないと思うんだ」
「それだって、慣れれば受け入れられるんじゃないのか?」
「………そんな簡単なもんじゃないよ」
そんな話をしているうちに《涼夏、来たよ》と、隣の教室で隠れていた別の友人からメッセージが入る。
それに気付いたのか、黙って話を聞いていた他の友人にも緊張が走る。
「本気?」
これがキッカケの言葉。
「だって、αだと思ってたから」
「でも本当なのか?」
「本当。
ボクの彼って言うか、元カレ?
Ωのくせにαのフリしてたんだよ?
あり得ないと思わない?」
わざと大きな声で、馬鹿にしているように聞こえるように。
「え、マジで?」
「あれでΩとか、逆に超レアじゃない?」
ボクに付き合って話を合わせてくれているのは涼夏と関わりのない友人の友人で、事情を知って協力をしてくれているだけで本心じゃないだけにキョロキョロと目線は泳いでいる。
「涼夏、行ったよ」
その姿を確認したのか、隣の教室で様子を伺っていた友人が廊下から顔を出し「変なことに付き合わせて悪かったな」と声をかける。
「上手くいったと思う?」
「………うん」
涼夏がどんな様子だったのかが気になるけれど、聞いてしまったら追いかけて弁明したくなってしまうからグッと我慢する。
涼夏を傷付けたのだからボクだって自分のしたことで傷付くのは仕方のないことで、追いかけて弁明したところで涼夏の傷は癒えないし、ただのボクの自己満足で終わるだけだろう。
ボクたちの関係が元に戻ることは永遠にありえないのだから、仕方のないことだったのだろう。
「でもあれって、一緒にいるのΩなんじゃないの?
ちょっと、お前と似てない?」
そう言われて見れば涼夏と一緒にいるのはΩらしいΩと言って語弊のないような、華奢で可愛らしい感じの男性Ωだった。首元がネックガードで飾られているのは【番】がいない証拠で、涼夏の首元にネックガードが無ければαとΩのカップルに見えない事もない。
「似てるのって、背の高さとΩってことだけじゃない?」
そう憎まれ口を叩くけれど、髪型や雰囲気は似ているかもしれないと思うと複雑な気持ちになってしまう。
「そうか?
でも涼夏の相手がΩなら別にお前と別れる必要もなかったんじゃないの?」
ふたりと少し離れて守るようにしているαに気付かない彼は涼夏を批判するような言葉を続ける。
「それ、結果論でしょ?
今見えてることだけで分かることじゃないし、それに、あの子は涼夏と付き合ってないと思うよ、ほら」
そう言って目線を向けた先では涼夏と彼の間に入ろうとして彼に逃げられたα。それを呆れた顔で見ているふたりも同じ制服を着ているので、全員涼夏と同じ学校なのだろう。
「あれ、α?」
「だね。
涼夏と彼以外は全員αだと思う」
「なに、どんな関係?」
「よく分からないけど…楽しそうじゃない?」
「だな」
僕たちが見ていることに気付かずに楽しそうにしている姿を見て少し安心する。
酷い言葉を聞かせた後で当然のようにボクを避けた涼夏は、卒業式の日も暗い顔をしたまま式が終わるとすぐに両親と帰ってしまった。
自分のしたことに後悔は無い。
それでも涼夏から笑顔を奪ってしまったことに罪悪感を感じたままだったから、少しだけ救われた気がした。
αとΩであることは分かるけれど、涼夏の背中に隠れるΩの彼と、ニヤニヤして彼を背中に隠す涼夏。それを見て悔しそうなαと、呆れた顔をするふたりのα。
Ωの彼を庇う涼夏を見ると胸が少しだけ痛む。そして、あそこはボクの居場所だったのにと切なくもなるけれど、涼夏の背に隠れながらもαの彼の様子を伺っているところを見るとボクの思っている関係では無いのだろうと気付かされる。
「でも、あんなふうに過ごせるならうちの学校でも大丈夫だったかもな」
「………無理じゃない?
強いαがいるからあんな感じなだけで、涼夏とあの子だけだったらこんなとこ来ないと思うよ」
「そうなのか?」
「ボクだってそうでしょ?
一緒にいてくれるからこうやって寄り道もできるけど、ひとりだと無理。
でも良かった、涼夏が楽しそうで」
「それ、本心?」
「なんで?」
「自分だって、涼夏とああやって過ごしたかったって思ってない?」
「そう思ってたら、あんな酷いことしなかったよ」
「でも、」
「あんまり見てたら見付かると気不味いし、もう行くよ」
もう一度涼夏の笑顔を見てそのまま背を向ける。
「声かければ良かったのに」
「無理無理。
あんな強そうなαがいるところに近付ける?」
「………無理かも」
そう答えた彼は「頼りなくてゴメンな」と言ったけれど、彼が付き合ってくれたから涼夏の笑顔が見れたのだと言えば少しだけ嬉しそうな笑顔を見せる。
本当は涼夏の隣にいたかった。
涼夏のことをαだと思っていたあの頃、ボクの隣から涼夏がいなくなるなんて考えたこともなかった。
涼夏がこれ以上傷付かないように、なんて綺麗事を言って酷い言葉を浴びせたのは本当は自分を守るため。
騙されたと涼夏を傷付け、本心ではなかったとボクも傷付いたフリをして、そうして可哀想なΩになったボクは、βばかりの学校で守られ続けているのだから。
そんな狡い自分に言い聞かせるように、彼に聞こえないようにそっと呟いた。
「Ωだから仕方ない」
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