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第9話 卒業式
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今日は中学校の卒業式。これで冒険の旅に出られるぞ。
「おう、悪ガキども。問題児がやっと卒業して俺もひと安心だ」
「あ、先生。グジャバチなんとかのお団子あげる。ねばねばでおいしいよ」
「なんだこれ? 黄色い団子? もっちもっちしてるな」
「俺も問題児扱いされるの納得いかないんだけど。それ異世界の果物の団子ですよ」
「ははは、まだ異世界とか言ってるのか。もうそろそろ現実を」
「ワイバーンの串焼きもいる?」
「虎彦、魔法袋のムダづかいするな」
「おいしいものは常に持ち歩かないと」
「焼き鳥か? なんでそんなもの持ち歩いてるんだ?」
「あ、飲み物もいるよね。牛乳でいい?」
「それ、ボーの乳だろ」
「違うよ。日本の牛乳買いだめしといた」
「マジか。日本で買い出しするの忘れてた。じゃあ卵も買っとこうぜ」
「百個くらい買ってあるよ」
「虎彦天才か?」
「まあね。あとチョコレートも買った」
「虎彦天才か?」
「まあね。あと」
「買いすぎだろ」
「おまえら大食い大会でも開くのか?」
「旅に出るんだよ。冒険するの」
「旅って、卵百個とか運べるわけないだろ。腐るし」
「大丈夫。この袋に入れておけば腐らないしたくさん運べるよ」
「ド○○○○の四○○○○○トかよ」
「そんなには入らないけどトラック一台分くらいは入りますよ」
「あれ? 屋台三つ分じゃなかった?」
「屋台って言っても想像できないだろ?」
「そっか。そうだ、先生が家庭訪問に来たときのお菓子、まだ余ってるよ」
「え? いつの話だよ。あんな日持ちしなそうな高級ケーキとか」
「ああ、あれなんであんなに大量に用意したんだ?」
「母さんがお姫様モード発動しちゃって」
「ああ、なるほど」
「ほら。先生これ好きでしょ」
「え? こ、これは……うまっ……え? そのまま?」
「大丈夫でしょ? 卵も牛乳も腐らないからへーき」
「うおおおあのときの記憶がぁ!」
「あれ? 先生どうかした?」
「フラッシュバックしたかな?」
「ワイバーン串つっこんでみよ」
「むぐっうまっなにこれジューシー?!」
「ワイバーンは高級肉だしそれ王宮料理長の作ったやつじゃん」
「そうだよ。屋台では売ってなかったし」
「そりゃそうだろ。庶民にはボーの肉だって珍しいくらいだ」
「参内、なんかうまいものばっか持ってるなあ」
「先生よだれ。デザートにトラグヒャーなんとかいる?」
「うわっなんだそれキモっ」
「完全に同じ感想だったけど食べたらうまいよ」
「おお果汁たっぷりで少しとろみがあってたまに来る緑のしゃきしゃきと赤の酸味のところがたまらん」
「でしょでしょ」
「なんで君たちここで立ち食いパーティー始めたの?」
「辰巳もいる?」
「まあ、うん」
「おまえら卒業してもいつでも相談とかあったら来いよ。高校に行くならそっちの先生に任せるんだが、おまえらは心配しかないからな」
「おう? なんか先生っぽいこと言ってる」
「いやずっと先生だったんだが。あと虎彦はちゃんと辰巳の言うこと聞けよ」
「うん。先生にもおみやげ持って来るね」
「なんでそこは素直なんだ。普通もうちょっと反発とかするだろ」
「先生は彼女できたら報告してね」
「グハッ」
「おいそれは言っちゃダメだろ。できないのはしょうがないって」
「グハッ」
「オレたちの人生の二倍以上彼女いないんだからいまさらどうってことないって」
「グハッ」
「かなりのダメージ入ってるぞ。もう瀕死だ」
「そうかな? まだ元気あると思うけど」
「空を見つめて震えてるぞ」
「ワイバーン串もう一本いけるかな?」
「むぐっうまっワイバーン!」
「大丈夫そう」
「おう、悪ガキども。問題児がやっと卒業して俺もひと安心だ」
「あ、先生。グジャバチなんとかのお団子あげる。ねばねばでおいしいよ」
「なんだこれ? 黄色い団子? もっちもっちしてるな」
「俺も問題児扱いされるの納得いかないんだけど。それ異世界の果物の団子ですよ」
「ははは、まだ異世界とか言ってるのか。もうそろそろ現実を」
「ワイバーンの串焼きもいる?」
「虎彦、魔法袋のムダづかいするな」
「おいしいものは常に持ち歩かないと」
「焼き鳥か? なんでそんなもの持ち歩いてるんだ?」
「あ、飲み物もいるよね。牛乳でいい?」
「それ、ボーの乳だろ」
「違うよ。日本の牛乳買いだめしといた」
「マジか。日本で買い出しするの忘れてた。じゃあ卵も買っとこうぜ」
「百個くらい買ってあるよ」
「虎彦天才か?」
「まあね。あとチョコレートも買った」
「虎彦天才か?」
「まあね。あと」
「買いすぎだろ」
「おまえら大食い大会でも開くのか?」
「旅に出るんだよ。冒険するの」
「旅って、卵百個とか運べるわけないだろ。腐るし」
「大丈夫。この袋に入れておけば腐らないしたくさん運べるよ」
「ド○○○○の四○○○○○トかよ」
「そんなには入らないけどトラック一台分くらいは入りますよ」
「あれ? 屋台三つ分じゃなかった?」
「屋台って言っても想像できないだろ?」
「そっか。そうだ、先生が家庭訪問に来たときのお菓子、まだ余ってるよ」
「え? いつの話だよ。あんな日持ちしなそうな高級ケーキとか」
「ああ、あれなんであんなに大量に用意したんだ?」
「母さんがお姫様モード発動しちゃって」
「ああ、なるほど」
「ほら。先生これ好きでしょ」
「え? こ、これは……うまっ……え? そのまま?」
「大丈夫でしょ? 卵も牛乳も腐らないからへーき」
「うおおおあのときの記憶がぁ!」
「あれ? 先生どうかした?」
「フラッシュバックしたかな?」
「ワイバーン串つっこんでみよ」
「むぐっうまっなにこれジューシー?!」
「ワイバーンは高級肉だしそれ王宮料理長の作ったやつじゃん」
「そうだよ。屋台では売ってなかったし」
「そりゃそうだろ。庶民にはボーの肉だって珍しいくらいだ」
「参内、なんかうまいものばっか持ってるなあ」
「先生よだれ。デザートにトラグヒャーなんとかいる?」
「うわっなんだそれキモっ」
「完全に同じ感想だったけど食べたらうまいよ」
「おお果汁たっぷりで少しとろみがあってたまに来る緑のしゃきしゃきと赤の酸味のところがたまらん」
「でしょでしょ」
「なんで君たちここで立ち食いパーティー始めたの?」
「辰巳もいる?」
「まあ、うん」
「おまえら卒業してもいつでも相談とかあったら来いよ。高校に行くならそっちの先生に任せるんだが、おまえらは心配しかないからな」
「おう? なんか先生っぽいこと言ってる」
「いやずっと先生だったんだが。あと虎彦はちゃんと辰巳の言うこと聞けよ」
「うん。先生にもおみやげ持って来るね」
「なんでそこは素直なんだ。普通もうちょっと反発とかするだろ」
「先生は彼女できたら報告してね」
「グハッ」
「おいそれは言っちゃダメだろ。できないのはしょうがないって」
「グハッ」
「オレたちの人生の二倍以上彼女いないんだからいまさらどうってことないって」
「グハッ」
「かなりのダメージ入ってるぞ。もう瀕死だ」
「そうかな? まだ元気あると思うけど」
「空を見つめて震えてるぞ」
「ワイバーン串もう一本いけるかな?」
「むぐっうまっワイバーン!」
「大丈夫そう」
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