それは、噂から

戒月冷音

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第11話

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それから5日後、クルセイダ公爵様から、国王陛下がクラウスに直接、帰国命令と出頭命令を送付したと、連絡があった。
私は、ざっくりとした説明をメフィスト公爵家の使用人達に伝え、辞めることを希望するもの達には、 私の紹介状を渡すことにした。
「私のものだから、あまり役には立たないかもしれないけれど・・・」
「いいえ。ここまでしていただけるだけで、感謝しております。
 私達は奥様のお陰で、このお屋敷に居られたと思っております。
 雇い主は旦那様ではございますが、あの方は
 ここでなにもされておりませんから」
そう言って頭を下げ、部屋を出ていく使用人に私も礼を返した。

「エドガー」
「はい、奥様」
「貴方はどうするの?」
「・・・私は、旦那様が戻ってこられ、きちんとご説明を聞くまで
 進退は保留とさせていただきたいのですか・・・」
「分かりました。では、残ってくれた使用人達をお願いできますか?」
「畏まりました」


その2日後、隣国からクラウスが砦を通過したとの連絡があり、その次の日、メフィスト公爵家に帰ってきた。
「お帰りなさいませ」
エドガーがそう声をかけると
「あ、あぁ・・・今、帰った」
とクラウスが、いつも通りを通していた。
私は頭を下げただけでその場を離れ、仕事に戻る。

その仕事場の前を通るクラウスは
「明日、国王陛下に謁見することになっている。朝は早めに起こしてくれ」
そう言ってエドガーをともない、部屋に入っていった。
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