貴方の✕✕、やめます

戒月冷音

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第10話

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「それで、昼食はどうされますか?
 私は決まった時間に食べるようにしておりますので、一緒には無理です。
 が、お連れ様とご一緒なら外でお食べになっても構いません。
 準備もありますので、お早めに決めて頂けると助かるのですが…」
そこまで話した時、上の階が急に騒がしくなった。

タタタッ
「仕事中失礼します。
 奥様、昨日の御婦人が騒いで手がつけられないのですが…」
使用人が慌てて伝えてきた。
「お、お前何「直ぐにクーディアス様をお連れして、
 ああいう方は、好みの男性が居ると静になるの」
「はぁ?マリア、何を言っている」
「クーディアス様。皆が困っております。すぐに言って差し上げて下さい」
「なんで俺がっ」
「私の客では有りません。宜しくお願いします」
私が頭を下げお願いすると、悔しそうな顔をしながら直ぐに踵を返し走っていく。

その先ではキーキーキャーキャーとうるさい女が騒いでいる。
しかし、クーディアス様がそこに着いた瞬間
「どこにいたの~クーディアス」
という猫なで声が響いた。

ほらね。

私は席を立ち、走って教えてくれた使用人に
「有り難う」
と伝え、背中をポンポンと叩く。
「いえ。私は何も…」
「いいえ。貴方が怒られることを顧みず教えてくれたことで
 早く解決したのです。本当にありがとう」
その言葉にブンブンと頭を振る使用人に、微笑んだ後
「さあ、あのお部屋を片付けないと、次はクーディアス様がご乱心になるわ」
そう言って執務を後にし片付けに向かう。

全く、あのまま帰ってこないほうが、私達には良かったのに…
そう思いつつ他の使用人に指示を出し、私は主人の部屋に向かった。
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