貴方の✕✕、やめます

戒月冷音

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第135話

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「アルフォンス。あの2人はどうした?」
ラヴェ様が、ファル夫妻のことを尋ねる。

すると
「ファル夫妻はとりあえず、イルデアス侯爵ににおまかせした。
 あそこはまだ、孫かいないから、娘の子を融通する気で居るから」
「はあ~…だからあの夫人は、あそこまで大げさにしたのか」
「そう言う事。
 あそこは、マリア様との繋がりを切りたくないんだよ。
 今度は、叔父上との繋がりになるから」
「そんな繋がりはいらないな、マリア」
「えぇ、いりませんわね」
「またすっぱりと、答えが出るんだ」
「出ますわ。
 私はあの人達の橋渡しのために、此処に居るのではありません。
 あちらが切らないのであれば、こちらから切らせて頂いても構いません」

「そうだな。私はこの件、マリアに全て任せる」
「いいのですか?好き勝手するかも、しれませんよ」
「すればいい。何か問題が起きても、すべて俺がなんとかするよ」
「さすがラヴェ。私の旦那様ですわ」
その言葉と共に、ラヴェ様の顔を見ると、何故か顔を真赤にして、口をモゴモゴとしていた。
不思議に思い首を傾げると、ラヴェ様は私の耳に顔を近づけ、小声で
「マリア、あまり可愛い顔をすると、周辺が大変なことになるよ」
と言った。
「ん?可愛い顔?」
「ほらそう言う…」
ラヴェ様は、ハッと気付いたかのように、顔を上げる。
するとアルフォンス様をはじめ、周辺にいた男女すべての人が、顔を真赤にしたり、照れ隠しのような動きをしたりしていた。
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