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第160話
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私は今まで、何を見ていたんだろう。
私にはこんなに優しい兄妹が、たくさん居たのに、私はそれを見ていなかった。
お兄様もお姉様もアクスルも、私を心配してくれていた。
ただそれを信じて良いのかどうかで、悩んでいただけだったのだ。
私はアクスルに
「教えてくれて、ありがとう」
と伝えると、お兄様のところまで行き、ぎゅっと抱きしめる。
そして
「お兄様。大好きです。ありがとう」
と言うとまた、お腹がポコンとした。
「ん?これが挨拶か?」
「兄上にも、したのですか?」
「あぁ。今足の当たりに衝撃が…」
その言葉に、私とラヴェが笑う。
「本当にこの子は…」
お兄様から手を離し、お腹を撫でると、くにゃっと動く。
「ほら、お父様がいらっしゃたわ」
私がそう言うと、そばに来たラヴェが、同じ様にお腹を撫でた。
「この子は…俺には、挨拶をしてくれない…」
「挨拶しなくても、分かってくれてると思っているのよ」
「そうだと良いが…」
そんな私達の姿を見たお兄様とお姉様は、ほっと安心した顔をして
「父上には、見たままを伝えておこう」
「私も、お義父様方にそうしておきますわ。
マリアの成長した姿を見れたのは、とてもいいことですわ」
と言った。
「ありがとうございます。お兄様、お姉様。そして、アクスルも」
私のお礼に、3人は笑顔で答えてくれた、のだか…
反論を返したのは、エルメリアお姉様とアルフォンス様だった。
私にはこんなに優しい兄妹が、たくさん居たのに、私はそれを見ていなかった。
お兄様もお姉様もアクスルも、私を心配してくれていた。
ただそれを信じて良いのかどうかで、悩んでいただけだったのだ。
私はアクスルに
「教えてくれて、ありがとう」
と伝えると、お兄様のところまで行き、ぎゅっと抱きしめる。
そして
「お兄様。大好きです。ありがとう」
と言うとまた、お腹がポコンとした。
「ん?これが挨拶か?」
「兄上にも、したのですか?」
「あぁ。今足の当たりに衝撃が…」
その言葉に、私とラヴェが笑う。
「本当にこの子は…」
お兄様から手を離し、お腹を撫でると、くにゃっと動く。
「ほら、お父様がいらっしゃたわ」
私がそう言うと、そばに来たラヴェが、同じ様にお腹を撫でた。
「この子は…俺には、挨拶をしてくれない…」
「挨拶しなくても、分かってくれてると思っているのよ」
「そうだと良いが…」
そんな私達の姿を見たお兄様とお姉様は、ほっと安心した顔をして
「父上には、見たままを伝えておこう」
「私も、お義父様方にそうしておきますわ。
マリアの成長した姿を見れたのは、とてもいいことですわ」
と言った。
「ありがとうございます。お兄様、お姉様。そして、アクスルも」
私のお礼に、3人は笑顔で答えてくれた、のだか…
反論を返したのは、エルメリアお姉様とアルフォンス様だった。
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