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第25話
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「オッド、アイ?」
お父様は、知らないらしい。
するとクライスが
「父上。オッドアイと言うのは、左右の瞳の色が違うことを言うんです」
「おぉ、そうなのか」
「コンラート様は、右が青・・・と言うか藍色っぽい色で、
左が赤・・・と言うか、明るさによって黒っぽく見えたり、
紫に見えたりするんです」
「それなら、青ではなく赤と言うか、紫をいれた方が良かったかな?」
「大丈夫でしょう。
どうも、赤目の方をあまり見てほしくないらしく、隠すような
髪型をしてるんです」
「・・・と言うか、何故マドルはそんなに詳しいんだ?」
「あれ?知らなかったんですか?
コンラート様は、俺の3つ上ですよ。
一学年だけ被ったので、知ってるんです」
この国の高等部は四年制で、卒業と同時に、後継者としての教育を始める人が多い。
デラクール公爵子息様も、お兄様も卒業後すぐから、教育が始まっている。
「そうだったのか・・・」
「それで父上。マリアの準備に、母上の邪魔は入りませんよね?」
「いや。入ったから、マリアが装飾の修復をした。
そして、出来上がったのがこれだ」
そう言ってお父様が見せたのは、私が持ってきた髪止めとネックレス。
「うわーっ・・・綺麗です、兄上」
「確かに。こんなデザインの装飾は、見たことがありません」
「姉上。僕のも作ってください」
「クライス、お前だけはないだろ。俺もほしい」
えっ、えぇっ!?
こんな思い付きで作った装飾が、こんなに評価してもらえるなんて思っていなかった私は、ただただビックリするしかなかった。
お父様は、知らないらしい。
するとクライスが
「父上。オッドアイと言うのは、左右の瞳の色が違うことを言うんです」
「おぉ、そうなのか」
「コンラート様は、右が青・・・と言うか藍色っぽい色で、
左が赤・・・と言うか、明るさによって黒っぽく見えたり、
紫に見えたりするんです」
「それなら、青ではなく赤と言うか、紫をいれた方が良かったかな?」
「大丈夫でしょう。
どうも、赤目の方をあまり見てほしくないらしく、隠すような
髪型をしてるんです」
「・・・と言うか、何故マドルはそんなに詳しいんだ?」
「あれ?知らなかったんですか?
コンラート様は、俺の3つ上ですよ。
一学年だけ被ったので、知ってるんです」
この国の高等部は四年制で、卒業と同時に、後継者としての教育を始める人が多い。
デラクール公爵子息様も、お兄様も卒業後すぐから、教育が始まっている。
「そうだったのか・・・」
「それで父上。マリアの準備に、母上の邪魔は入りませんよね?」
「いや。入ったから、マリアが装飾の修復をした。
そして、出来上がったのがこれだ」
そう言ってお父様が見せたのは、私が持ってきた髪止めとネックレス。
「うわーっ・・・綺麗です、兄上」
「確かに。こんなデザインの装飾は、見たことがありません」
「姉上。僕のも作ってください」
「クライス、お前だけはないだろ。俺もほしい」
えっ、えぇっ!?
こんな思い付きで作った装飾が、こんなに評価してもらえるなんて思っていなかった私は、ただただビックリするしかなかった。
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