貴方を忘れる

戒月冷音

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第108話

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「それって、どう言うことなの?」
「自分の家を歩いちゃいけないって、何?」
「ではマリア嬢は、散歩とか、したことがないのか?」
レイヤ様、マルガレータ様、ジャニス様の順に聞かれる。

するとラートが
「他の人達に、自分の広めたイメージを壊されたくないから、
 出ることを制限されたということか?」
と、言った。
「ラート、どう言うことだ?」
「確か、マリアの母親は、マドル達にマリアの事を話す時、悪い印象しか
 残していなかったはずだ」
「そう言えば、悪女の印象を持っていたと、マドル殿が言っていたな」
「マリアが勝手に外に出て、使用人にでも会ってしまえば、すぐにおかしいことに
 気付いてしまう」
「だから、彼女を部屋に閉じ込めて、印象が変わることがないようにしたと
 言うことか?」
「恐らく、そうでしょう」
「なんて母親なんだ」
ジャニス様が、腹立たしそうに言う。

「あの、マクガニー侯爵の親戚なのですから、おかしくて当たり前なんですよ。
 父上」
「そうだったな。マクガニー自体、魔法魔法とうるさいだけの家だしな」
そんな話をラートとデラクール公爵様がしていると、レイヤ様とマルガレータ様様が私のところに来て、私をギュッと抱きしめた。

「どうなさったのですか?」
私がそう聞くと
「マリアちゃん。ここでは、自由にお庭を散策していいからね」
「貴方は、外の事を知らなそうだから、たまにお買い物に出ましょう。
 そうすれば、世間の流行や、領地の事を知ることが出来るわ」
そんなことをいいながら、私を抱きしめるレイヤ様とマルガレータ様。
すると、それを見ていたラートが、2人を剥ぎ取り、自分の腕のなかに私を納めた。
「マリアは、俺のです。母上とマルガ様は、自重してください」
と言った。
それを見ていたお父様は吹き出すように笑い、レイヤ様とマルガレータ様は、私を取り替えそうと必死に、ラートを説得していた。
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