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第20話
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「マルクス殿下は、初めてじゃないかしら?王妃様のあんなお姿」
お母様がやさしく聞くと、マルクス殿下は
「……」
何かを堪えるようにして、黙ってしまう。
「話して、いいのよ」
「えっ、でも…後で王妃様に、注意されますので…」
マルクス殿下はそう言って、話そうとしない。
お母様は、仕方なそうな顔をしながら、話し始めた。
「今から話すことは、他では内緒にしてくださいね。
アクイラスも、ミシェルもよ。
私が今日ここに来たのは、このためなのです。
今の王妃様は、自分を通すお方で、前王妃様はあの方を認めておられませんでした。
ですか゜国王陛下が強引に決められました。
その為、前王妃様から私に、お役目をくださったのです」
「メリテッサ様に…ですか?」
「えぇ。私の実家はエルディニアですから」
「「「えっ!?」」」
「そう…マルクス殿下の、叔母なの」
「「「え~~~~っ!!」」」
意外な事実の判明に、子供全員が驚いた
「で、ですが母上。お祖父様は?」
「あの方は私の、お兄様の義理のお父様」
「それは、王弟陛下に子供がいないから、お母様に…ということですか?」
「!? よく分かったわね。ミシェル」
「最初にお会いした時に、似てないなと思って…」
「で、では我が家はお祖母様と、お母様…のお二人が王家出身、ということですか?」
「そうなるわね。でもそれに奢ってはダメよ」
「そんな事しない。する必要もないよ」
「私もしません。する意味がありません」
「私の子達は…本当にいい子ね」
私とお兄様の後ろに立ち、お母様は私とお兄様の頭をナデナデする。
「母上。子供ではないのでやめてください」
お兄様は恥ずかしそうにそう言った。
けれど、マルクス様は…羨ましそうにその光景を見ていた。
「さぁ、そろそろマルクス殿下とミシェルだけで、お話してみましょうか?」
突然お母様に言われ、私とマルクス殿下はワタワタとする。
「私達が居ると、間に入ってしまうから、席を外すわね。
ミシェル、半刻ぐらいでいいかしら?」
半刻は、30分くらい…
「より、早めに戻っていただけませんか?」
「分かったわ」
そう言って、お兄様とお母様は席を立ち、
「たしかここには、訓練場があったはず。
アクイラス、行ってみましょうか?」
「はい。見てみたいです」
と言い、行ってしまった。
しばらく無言で居た後
「あの…ミシェル様」
マルクス様から声を掛けてきた。
「はい」
「メリテッサ様の事は…」
「私は、王妹だとは知りませんでした」
「俺も…」
「王妃陛下や国王陛下が、話されたことはないのですか?」
「多分…ない。俺は、側妃の子だから、知らされなかったのかも…」
「そんなことはないと思います。
王妃様も側妃様も、国王陛下の奥様ですから、第一王子と第二王子に
差をつけるはずはないと思います。
それに、私達も知らなかったのですから、何かあると思ったほうが良いですね」
私はつい、普通に話してしまった。お兄様に話すように…
王家は、上下関係を必須とする家柄。
前世で言う皇太子殿下にタメ口で話してしまったようなものだ。
お母様がやさしく聞くと、マルクス殿下は
「……」
何かを堪えるようにして、黙ってしまう。
「話して、いいのよ」
「えっ、でも…後で王妃様に、注意されますので…」
マルクス殿下はそう言って、話そうとしない。
お母様は、仕方なそうな顔をしながら、話し始めた。
「今から話すことは、他では内緒にしてくださいね。
アクイラスも、ミシェルもよ。
私が今日ここに来たのは、このためなのです。
今の王妃様は、自分を通すお方で、前王妃様はあの方を認めておられませんでした。
ですか゜国王陛下が強引に決められました。
その為、前王妃様から私に、お役目をくださったのです」
「メリテッサ様に…ですか?」
「えぇ。私の実家はエルディニアですから」
「「「えっ!?」」」
「そう…マルクス殿下の、叔母なの」
「「「え~~~~っ!!」」」
意外な事実の判明に、子供全員が驚いた
「で、ですが母上。お祖父様は?」
「あの方は私の、お兄様の義理のお父様」
「それは、王弟陛下に子供がいないから、お母様に…ということですか?」
「!? よく分かったわね。ミシェル」
「最初にお会いした時に、似てないなと思って…」
「で、では我が家はお祖母様と、お母様…のお二人が王家出身、ということですか?」
「そうなるわね。でもそれに奢ってはダメよ」
「そんな事しない。する必要もないよ」
「私もしません。する意味がありません」
「私の子達は…本当にいい子ね」
私とお兄様の後ろに立ち、お母様は私とお兄様の頭をナデナデする。
「母上。子供ではないのでやめてください」
お兄様は恥ずかしそうにそう言った。
けれど、マルクス様は…羨ましそうにその光景を見ていた。
「さぁ、そろそろマルクス殿下とミシェルだけで、お話してみましょうか?」
突然お母様に言われ、私とマルクス殿下はワタワタとする。
「私達が居ると、間に入ってしまうから、席を外すわね。
ミシェル、半刻ぐらいでいいかしら?」
半刻は、30分くらい…
「より、早めに戻っていただけませんか?」
「分かったわ」
そう言って、お兄様とお母様は席を立ち、
「たしかここには、訓練場があったはず。
アクイラス、行ってみましょうか?」
「はい。見てみたいです」
と言い、行ってしまった。
しばらく無言で居た後
「あの…ミシェル様」
マルクス様から声を掛けてきた。
「はい」
「メリテッサ様の事は…」
「私は、王妹だとは知りませんでした」
「俺も…」
「王妃陛下や国王陛下が、話されたことはないのですか?」
「多分…ない。俺は、側妃の子だから、知らされなかったのかも…」
「そんなことはないと思います。
王妃様も側妃様も、国王陛下の奥様ですから、第一王子と第二王子に
差をつけるはずはないと思います。
それに、私達も知らなかったのですから、何かあると思ったほうが良いですね」
私はつい、普通に話してしまった。お兄様に話すように…
王家は、上下関係を必須とする家柄。
前世で言う皇太子殿下にタメ口で話してしまったようなものだ。
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