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第77話
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それから数日のうちに、私とマルクス様の婚約が発表された。
隣国から王子が到着する、数日前のことだ。
お父様と国王様の話し合いにより、王妃様の要望は全て却下され、私に干渉しないことを制約とした。
そして、隣国の第2王子と第1王女がやってくる日になった。
王妃様は朝からウキウキして、到着を今か今かと待っている。
私はカサンドラ様と一緒に、マルクス様とヘンドリック様と共に、貴賓室で待っていた。
「アイツラが、来るのか…」
「また、振り回されるんですか?」
「そうはならないことを、願うしかないな」
そんな事を、聞いた私が
「あの、お二人とも、お知り合いですか?」
と聞くと
「カサンドラは会ったことがあるから、知っているが、
ミシェル嬢は始めてだな」
「ミシェルには、少しきついかも…」
「きつい…」
そう言われた瞬間、前世の家族が蘇る。
自分の事しか言わない、他人のことは知らない。
そう言う考えだった、家族…
今でもそう言う人に会うと、体が動かなくなり、喋れなくなる。
「…ェル、ミシェル」
「は、はい」
「大丈夫?」
「ミシェル様、顔色が悪いわ。少し座って休みましょう」
カサンドラ様がそう言って、ソファまで連れて行ってくださった時、入口の扉が開いた。
「あら?私達が来る前に、座っている方がいらっしゃるわ。」
「俺達は待つほどじゃない…とでも、思われたかなぁ?」
「ヘンドリック様、マルクス様。
お久しぶりでございます。メリアですわ。
マルクス様との婚姻、喜んでますのよ」
私達を完全に無視して、話し出すメリア様。
「そちらにいらっしゃるのが、ミシェル嬢かな?
はじめましてルイスと申します。以後お見知り置きを」
そう言って、カサンドラ様に挨拶をするルイス様。
前世の兄と姉に、そっくりだった。
多分メリア様は、男の事しか見ていない。
私とカサンドラ様は、居てもいなくてもいい扱い。
そしてルイス様は、自分の好みの相手だけに愛想よくする。
もともと自分以上の男はいないと思っているから、自分に女は首ったけ…と思っているのだろう。
しかし、
「ルイス殿。私の婚約者には、何度もあっているはずだが、
まだわからないのか?」
と、ヘンドリック様に言われ、ルイス様は赤面し
「メリア嬢。俺が何故貴女と婚姻?
絶対にごめんですね。
それに俺は、婚約いたしました。もう二度と絡、んでこないでいただきたい」
マルクス様はそう言って、私の横に座ると肩を抱き、私を気遣ってくださった。
「な、な、な、何よっ。その女は」
「俺の、婚約者です」
「マルクス様は、私と婚約すると…」
「俺は、言ってません」
「王妃が勝手にやったことだ。
ここに来る前に、確認して貰う予定だったが。
また、勝手に動いてここに来たのか。
どうしてお前達は、他の者の言葉を聞かない。
そんな者は、この国の王族に入る資格もない」
「ヘンドリック、
私達は、隣国の王の子として呼ばれたんだ。
いかに王太子とは言え、その言葉はあんまりじゃないか?」
「そうよ。私は王女としてここに居るのよ。
もう少し敬ってもらっても、いいのではななくて」
2人の抗議は続くが、ヘンドリック様は頑としてこれを跳ね返し、そこにマルクス様が加わることによりルイス様とメリア様は最終的に、何も言い返せなくなっていった。
隣国から王子が到着する、数日前のことだ。
お父様と国王様の話し合いにより、王妃様の要望は全て却下され、私に干渉しないことを制約とした。
そして、隣国の第2王子と第1王女がやってくる日になった。
王妃様は朝からウキウキして、到着を今か今かと待っている。
私はカサンドラ様と一緒に、マルクス様とヘンドリック様と共に、貴賓室で待っていた。
「アイツラが、来るのか…」
「また、振り回されるんですか?」
「そうはならないことを、願うしかないな」
そんな事を、聞いた私が
「あの、お二人とも、お知り合いですか?」
と聞くと
「カサンドラは会ったことがあるから、知っているが、
ミシェル嬢は始めてだな」
「ミシェルには、少しきついかも…」
「きつい…」
そう言われた瞬間、前世の家族が蘇る。
自分の事しか言わない、他人のことは知らない。
そう言う考えだった、家族…
今でもそう言う人に会うと、体が動かなくなり、喋れなくなる。
「…ェル、ミシェル」
「は、はい」
「大丈夫?」
「ミシェル様、顔色が悪いわ。少し座って休みましょう」
カサンドラ様がそう言って、ソファまで連れて行ってくださった時、入口の扉が開いた。
「あら?私達が来る前に、座っている方がいらっしゃるわ。」
「俺達は待つほどじゃない…とでも、思われたかなぁ?」
「ヘンドリック様、マルクス様。
お久しぶりでございます。メリアですわ。
マルクス様との婚姻、喜んでますのよ」
私達を完全に無視して、話し出すメリア様。
「そちらにいらっしゃるのが、ミシェル嬢かな?
はじめましてルイスと申します。以後お見知り置きを」
そう言って、カサンドラ様に挨拶をするルイス様。
前世の兄と姉に、そっくりだった。
多分メリア様は、男の事しか見ていない。
私とカサンドラ様は、居てもいなくてもいい扱い。
そしてルイス様は、自分の好みの相手だけに愛想よくする。
もともと自分以上の男はいないと思っているから、自分に女は首ったけ…と思っているのだろう。
しかし、
「ルイス殿。私の婚約者には、何度もあっているはずだが、
まだわからないのか?」
と、ヘンドリック様に言われ、ルイス様は赤面し
「メリア嬢。俺が何故貴女と婚姻?
絶対にごめんですね。
それに俺は、婚約いたしました。もう二度と絡、んでこないでいただきたい」
マルクス様はそう言って、私の横に座ると肩を抱き、私を気遣ってくださった。
「な、な、な、何よっ。その女は」
「俺の、婚約者です」
「マルクス様は、私と婚約すると…」
「俺は、言ってません」
「王妃が勝手にやったことだ。
ここに来る前に、確認して貰う予定だったが。
また、勝手に動いてここに来たのか。
どうしてお前達は、他の者の言葉を聞かない。
そんな者は、この国の王族に入る資格もない」
「ヘンドリック、
私達は、隣国の王の子として呼ばれたんだ。
いかに王太子とは言え、その言葉はあんまりじゃないか?」
「そうよ。私は王女としてここに居るのよ。
もう少し敬ってもらっても、いいのではななくて」
2人の抗議は続くが、ヘンドリック様は頑としてこれを跳ね返し、そこにマルクス様が加わることによりルイス様とメリア様は最終的に、何も言い返せなくなっていった。
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