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第94話
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マルクス様と厨房に行ってみると、そこはバタバタと急がしそうにしている。
「おいっ。そっちの準備は?」
「料理の下ごしらえは終わってます」
「デザートは?」
「スィートポテトの準備はできていますが、クリームは明日です」
「ゼリー類は?」
「材料は揃っています。後は・・・」
そう話している時、ヘンドリック様の侍女が厨房にやって来て一言
「今準備している作業を、中止してください」
と叫んだ。
「何故だ?」
料理長が聞く。
「今準備されているのは、今日と明日、予定されていた、
お茶会のものですね」
「そうだ。30人分と、26人分」
人数がすごい。
「そのお茶会、およびこれから先に行われる予定でした
王妃様のお茶会と夜会の全ては、なくなります。
よって、料理も必要なくなりますので、その事をお伝えに参りました」
「誰の決定だ?」
「ヘンドリック様です」
「王太子殿下か。じゃあ、本当ですね?マルクス様」
料理長は、見に来ていたマルクス様に、確認を取った。
「俺もさっき知って、ミシェルが厨房の事を気にしたから来たんだ。
間違いじゃない」
「そうですか・・・」
料理長は、フーッと息を吐いた後
「分かりましたと、王太子殿下に伝えてくれ」
と侍女に伝え、侍女はすぐに戻っていった。
「料理長。中止になったことで、問題はあるか?」
マルクス様が聞くと
「3食、王宮の食事に必要な材料の、3倍・・・
材料を、買ってしまっています。特に、デザートの材料は・・・」
と頭を抱えてしまった。
王妃様のお茶会は、お菓子がメイン。
特に、クリームを使ったものが多いため、生クリームを大量に仕入れたのだそうだ。
しかし、生クリームは料理に使わない。
このまま腐らせることになれば、大変なことになると言うのが、料理長の言い分だった。
確かに、粉ものやフルーツ類は、何かしらに使うことはできても、生クリーム大量はあり得ない。
だとすると、生クリームを使った料理を、何品かお教えすれば、消費できるのではと考えた。
「あの・・・生クリームを、お料理に使ったことはないのですか?」
「えっ!生クリームを・・・ですか?」
「はい」
「ないですね。・・・って、マルクス様。こちらはどなたですか?」
「彼女は、ミシェル・オーギュスト。俺の婚約者だ」
「マ、マルクス様の。これは失礼をいたしました。
それで、えっと・・・オーギュスト様。
生クリームを料理に使うとは、どう言うことでしょうか?」
「あの気楽にお話しください。
私は、料理が趣味なのですが、生クリームを使って作る料理を
いくつか知っております。
それを、王宮の料理としてお出しすれば、クリームも
消費できるのではないかと、思ったのですが・・・」
私の言葉に、料理長の目が点になった。
「おいっ。そっちの準備は?」
「料理の下ごしらえは終わってます」
「デザートは?」
「スィートポテトの準備はできていますが、クリームは明日です」
「ゼリー類は?」
「材料は揃っています。後は・・・」
そう話している時、ヘンドリック様の侍女が厨房にやって来て一言
「今準備している作業を、中止してください」
と叫んだ。
「何故だ?」
料理長が聞く。
「今準備されているのは、今日と明日、予定されていた、
お茶会のものですね」
「そうだ。30人分と、26人分」
人数がすごい。
「そのお茶会、およびこれから先に行われる予定でした
王妃様のお茶会と夜会の全ては、なくなります。
よって、料理も必要なくなりますので、その事をお伝えに参りました」
「誰の決定だ?」
「ヘンドリック様です」
「王太子殿下か。じゃあ、本当ですね?マルクス様」
料理長は、見に来ていたマルクス様に、確認を取った。
「俺もさっき知って、ミシェルが厨房の事を気にしたから来たんだ。
間違いじゃない」
「そうですか・・・」
料理長は、フーッと息を吐いた後
「分かりましたと、王太子殿下に伝えてくれ」
と侍女に伝え、侍女はすぐに戻っていった。
「料理長。中止になったことで、問題はあるか?」
マルクス様が聞くと
「3食、王宮の食事に必要な材料の、3倍・・・
材料を、買ってしまっています。特に、デザートの材料は・・・」
と頭を抱えてしまった。
王妃様のお茶会は、お菓子がメイン。
特に、クリームを使ったものが多いため、生クリームを大量に仕入れたのだそうだ。
しかし、生クリームは料理に使わない。
このまま腐らせることになれば、大変なことになると言うのが、料理長の言い分だった。
確かに、粉ものやフルーツ類は、何かしらに使うことはできても、生クリーム大量はあり得ない。
だとすると、生クリームを使った料理を、何品かお教えすれば、消費できるのではと考えた。
「あの・・・生クリームを、お料理に使ったことはないのですか?」
「えっ!生クリームを・・・ですか?」
「はい」
「ないですね。・・・って、マルクス様。こちらはどなたですか?」
「彼女は、ミシェル・オーギュスト。俺の婚約者だ」
「マ、マルクス様の。これは失礼をいたしました。
それで、えっと・・・オーギュスト様。
生クリームを料理に使うとは、どう言うことでしょうか?」
「あの気楽にお話しください。
私は、料理が趣味なのですが、生クリームを使って作る料理を
いくつか知っております。
それを、王宮の料理としてお出しすれば、クリームも
消費できるのではないかと、思ったのですが・・・」
私の言葉に、料理長の目が点になった。
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