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2 LUNARIAからの電話
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秘書室から社長室に移動すれば、扉の前でノックを3回。
「失礼します。椛乃社長、今よろしいでしょうか?」
「うん、大丈夫。あ、これ専務からもらったんだけど一緒に食べる?」
社長室に入ると椛乃社長はデスクに座って、パソコンと向かい合っていた。傍らには私が淹れたコーヒー。まだ中身が半分程残っているカップの隣にはマカロンの箱が置いてある。
4つ入りの小さな箱にはまだ手を付けてないようで「何味がいい?」と先に選ぶように促される。
「えっ!? いいんですか? どれにしよっかなあ……!」
嬉しい誘いについ声が弾んだ。指先が箱の上をなぞり、結局ピンク色のストロベリー味っぽいマカロンを摘まんだ。
「いただきまーす!」
小ぶりなマカロンをぱくり。ふわっと広がる甘さがコーヒーブレイクにぴったり。
椛乃社長は立場上、色々な贈り物をもらうことが多い。だけどその度にこうやって分けてくれるのは嬉しい。気遣いが出来て、優しくて、仕事も出来る。だからこそみんな社長に憧れる。
また椛乃社長の好きなところがひとつ増えてしまった気がする。
「あ、LUNARIAから電話がありました。明日のミーティング3時に変更になりました」
「わかった。3時ね。対応ありがとう」
「あっ、明日のミーティングって2時間あれば終わりますか?」
自然な流れでLUNARIAとのスケジュール変更を伝え、仕事終わりにネイルサロンに行く予定をほのめかす。すると椛乃社長はクスリと笑った。まるで花がほころぶみたいに柔らかく綺麗な笑顔。
「茉乃ちゃんらしいね。ネイル何時から?」
「6時半です。終わりますよね?」
じゃないと困ります、とわざとらしく頬を膨らませる。すると目の前の椛乃社長は「どうかなあ……」と小首を傾げた。
「久世社長次第じゃない?」
「……あの人って気になることあればネチネチ攻めてきますもんね。解決するまで話進まないし」
椛乃社長の指摘にまた頬がむくれる。
同時にぽんっ、と頭の中にあの男の姿が思い浮かんでいた――。
「失礼します。椛乃社長、今よろしいでしょうか?」
「うん、大丈夫。あ、これ専務からもらったんだけど一緒に食べる?」
社長室に入ると椛乃社長はデスクに座って、パソコンと向かい合っていた。傍らには私が淹れたコーヒー。まだ中身が半分程残っているカップの隣にはマカロンの箱が置いてある。
4つ入りの小さな箱にはまだ手を付けてないようで「何味がいい?」と先に選ぶように促される。
「えっ!? いいんですか? どれにしよっかなあ……!」
嬉しい誘いについ声が弾んだ。指先が箱の上をなぞり、結局ピンク色のストロベリー味っぽいマカロンを摘まんだ。
「いただきまーす!」
小ぶりなマカロンをぱくり。ふわっと広がる甘さがコーヒーブレイクにぴったり。
椛乃社長は立場上、色々な贈り物をもらうことが多い。だけどその度にこうやって分けてくれるのは嬉しい。気遣いが出来て、優しくて、仕事も出来る。だからこそみんな社長に憧れる。
また椛乃社長の好きなところがひとつ増えてしまった気がする。
「あ、LUNARIAから電話がありました。明日のミーティング3時に変更になりました」
「わかった。3時ね。対応ありがとう」
「あっ、明日のミーティングって2時間あれば終わりますか?」
自然な流れでLUNARIAとのスケジュール変更を伝え、仕事終わりにネイルサロンに行く予定をほのめかす。すると椛乃社長はクスリと笑った。まるで花がほころぶみたいに柔らかく綺麗な笑顔。
「茉乃ちゃんらしいね。ネイル何時から?」
「6時半です。終わりますよね?」
じゃないと困ります、とわざとらしく頬を膨らませる。すると目の前の椛乃社長は「どうかなあ……」と小首を傾げた。
「久世社長次第じゃない?」
「……あの人って気になることあればネチネチ攻めてきますもんね。解決するまで話進まないし」
椛乃社長の指摘にまた頬がむくれる。
同時にぽんっ、と頭の中にあの男の姿が思い浮かんでいた――。
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