姪だけど、抱かれたい!

茜色

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一緒にお風呂

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「・・・お母さんたちに、お許しもらわなきゃ。・・・きっと、すごく反対されるよね」
ようやく泣き止んだ私は、遼ちゃんの肩に唇を押し当てながら、北海道にいる両親を思い浮かべた。血の繋がりがないとは言え、戸籍上は叔父と姪である私たちが結婚するとなると、やはり身内は手放しで賛成してはくれないだろう。
「あ、それな。大丈夫。もう解決済みだから」
「・・・へっ?なんで?」
呆れるほど平然としている遼ちゃんの態度に、思わず間の抜けた声を出してしまった。

「おまえと結婚したいって、もうとっくに姉さんと義兄さんに伝えてあるから。もちろん二人とも即OK。と言うより、姉さんは昔から俺をけしかけてたからな。梓を嫁にしろって」
「はあっ・・・?!そうなの?!ちょっ・・・嘘、私そんなの全然知らないけど・・・!」
遼ちゃんはニヤニヤしながら私を見ている。信じられない。両親は今までそんなこと、一言も言ってくれなかった。ただ、「梓は遼が大好きよね。ずっと仲良くしなさいね」と繰り返し言われていただけで・・・。
信じられない。私だけが一人でずっと、報われない禁断の想い、なんて悩みながら悶々としてたってわけ・・・?
「遼ちゃんも、お母さんたちも、すっごいイジワル・・・」
私はまだニヤついている遼ちゃんの頬を、ギュッとつねってやった。大人って、ホントに意地が悪いんだから。
腹が立つのに、顔がどうしても緩んでしまう。私は「イテェ」と顔をさすっている遼ちゃんに、裸のまま抱きついてキスした。


その日は丸一日、遼ちゃんとふたりでリゾートの休日を満喫した。
宿の本館にあるレストランでほぼランチに近い朝食を食べた後、近くの森を散策して早い紅葉や野鳥の姿を楽しんだ。
美術館を訪れた後、土産物屋であれこれ買い物をした。貸しコートで、遼ちゃんに教わりながら下手なテニスの相手をしてもらい、地元で評判のカフェでは、大きなパンケーキとサンドイッチをふたりで分けて食べた。
手を繋ぎながら、あちこち気の向くままに歩き回った。今日の私は、世界で一番幸せな顔をしていたと思う。
色づく楓や銀杏の木の下をゆっくり散歩しながら、人の気配が途切れる度に私たちは何度もキスした。
唇をあわせると、夕べ抱きあった記憶が胸に蘇ってせつなくなる。遼ちゃんは上気した私の顔を見て、何度も「可愛い」「綺麗だ」と甘く囁いた。幼い頃から何度も言ってくれた「可愛い」とは意味が違っている。それは遼ちゃんの眼を見れば、充分伝わってきた。

陽が落ちた頃、宿の近くにある鍋料理の店で夕食を食べた。遼ちゃんは日本酒を飲んだけれど、私は今日はおとなしくジンジャーエールにしておいた。
美味しいお料理でお腹をふくらませ、私たちは腕を組んで部屋に戻った。


今日も夜空は星で埋め尽くされていて、細かな宝石みたいに眩く瞬いている。
部屋に備え付けの露天風呂に、今夜は遼ちゃんと一緒に入った。
すごく恥ずかしかったけれど、それよりもずっとそばにいたくて、触れあっていたかった。洗い場でじゃれあいながらお互いの背中を洗いっこしたり、シャワーで髪を洗い流してあげたりした後、ヒノキ造りの浴槽に身を沈めた。
ひんやりした森林の空気と、美しい月光を満喫しながらの温泉は格別だった。しばらくはお互い思い切り身体を伸ばしてお湯に浸かっていたけれど、やがて遼ちゃんに「梓、おいで」と身体を引き寄せられた。私は遼ちゃんの膝の間に座り、後ろから長い腕で包み込まれた。

濡れた私のうなじを遼ちゃんの唇がそっとなぞっていくと、ゾクゾクと期待するように肌が反応する。
後ろから両方の乳房に優しく触れられただけで、吐息が乱れてしまうのが恥ずかしい。遼ちゃんは私の表情を覗き込むようにして、人差し指で乳首をクニクニいじって転がしてくる。
「や・・・遼ちゃん、あんっ・・・!」
「梓、子猫みたい。可愛い」
今度は親指と中指も使って、もっといやらしく攻め立てられた。私の胸のつぼみは、もうすっかり紅く熟している。胸からの刺激に身体が一気に熱くなり、ますます呼吸が荒くなった。しかもお尻の辺りに遼ちゃんの硬いモノがもぞもぞと当たるので、想像しただけで眩暈がしそうなのだ。

「遼ちゃん、ダメ・・・。気持ちよすぎて、のぼせちゃうよ・・・」
「じゃあ、ここに座ってごらん」
遼ちゃんは私の身体をお湯の中から引っ張り上げると、板壁を背にしてヒノキの浴槽のへりに座らせた。片脚を持ち上げられ、脚の付け根の秘所を大きく露出させられる。
「やだっ・・・。こんな格好恥ずかしい・・・。見ちゃダメ・・・」
私は手で口を覆いながら、羞恥で真っ赤になった。逃げ出したいほど恥ずかしいのに、心の奥は期待でざわめいている。遼ちゃんは浴槽の中に膝立ちになると、私の濡れて光る秘部を指で開いて顔を近づけた。
「や、遼ちゃん、イヤ」
イヤと言いながら、私の息は興奮で乱れている。遼ちゃんはもちろんそんなことはお見通しで、私の顔をひどく色っぽい眼で見上げながら、花びらに指を這わせた。

「嫌がってるふりして、本当は欲しいくせに嘘つきだね、梓。ほら、ちょっとおっぱい触っただけだったのに、こんなにヨダレ垂らしてるよ。エッチな子だ。俺はそんな淫らな子に育てた覚えはないな」
遼ちゃんは声に意地悪な喜びを滲ませながら、私の潤んだ秘裂を数本の指でまさぐった。揉みこむように愛撫しながら、時折中指でクチュクチュと窪みの入り口を刺激してくる。
「ああっ・・・!ダメぇ、声出ちゃう・・・」
「いいよ、出して。梓のやらしい声、もっと聞かせて」
そんなこと言ったって、部屋はともかく露天風呂じゃ他の客室にまで聞こえてしまうかもしれない。私は必死で自分の指を噛んで、声が漏れるのを我慢した。遼ちゃんの指使いに、身体がびくんびくんと反応してしまう。

親指でクリトリスをくにゅくにゅと虐められ「ひぁっ」と変な声を上げてしまった直後、膣口からぬるりと温かくて柔らかい何かが入り込んで来た。遼ちゃんの熱い舌が、私の内側の粘膜を器用に舐めまわしている。そのあまりに淫らでとろけるような感触に、私は今度こそ声を抑えきれなくなった。
「あっ、あっ、やああ・・・っ。はうっ・・・遼、ちゃん・・・。それ、おかしくなっちゃう・・・!」
滴る蜜を音をたてて舐めては味わう遼ちゃんの唇と舌が、私の不安もためらいも完全に吹き飛ばしてしまった。私は遼ちゃんの髪に手を這わせ、指と口による淫猥な愛撫をいつしか喜んで受け入れていた。

さんざん舌で私を嬲った後、遼ちゃんは身体を起こして私の腰を左手で掴んだ。右手は自らのそそり立ったペニスに添えられる。私の目線はそれに釘付けになった。こうして改めて見ると、思った以上に大きくて長さもかなりある。とてもエロティックで、凶暴にすら見えた。こんなものが、夕べ私の身体に挿入されたなんて嘘みたいだ。
昨夜の行為の余韻で、まだ少し焼けつくような鈍い痛みが敏感な場所に残っている。遼ちゃんもそれを充分知っていた。

「最後まではしないから、安心して。梓に2日連続で痛い想いはさせたくない」
「遼ちゃんは・・・したくないの?」
「したいよ、そりゃあ。今だって梓のなかに入りたくて気が変になりそうだ。でもこれから先、数えきれないくらいおまえとセックスできるんだ。今夜くらい耐えられるさ。だから、フリだけ」
そう言って、遼ちゃんは手に持ったペニスの先を私のぬるついた恥部にそっと押し当てた。


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