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第四章 ―野―
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虎は、ゾイトイ酒場の二階に宿をとった。
かつては旅人が利用する唯一の施設として、それなりに繁盛したこともあった。
だが『夕焼けの窃盗団』が暗躍する現在、この村に訪れるという変わり者はいなかった――少なくともこれまでは。
この宿兼酒場の主人は、丸太のように太い脚をもつゾイトイ女将である。
「ここも、すっかり客が来なくなっちまったからね。今じゃ物置代わりさ」
二階のベッドの上に積まれた荷物を片付けながら、豪快に女将は笑う。
「宿泊費は一泊銅貨八枚、食事は別料金だよ。腹が減ったら一階の酒場まで降りてきな。腕によりをかけて美味いもんを作ってやるよ。なにか質問はあるかい?」
「いいや、メシと雨露をしのげる屋根があれば、不満はないね。そいつが美味ければ、さらに言う事はない」
「傭兵らしい、いいセリフだね。どの客もあんたみたいに物分りがよければいいんだけどね」
「不満を言う権利はどの客にもあるさ。そいつが実現するかどうかは別だがね」
「面白い男だねえ。気に入った。気が済むまで逗留するといいさ」
「それだけは、懐次第だな」
ひらひらと、虎は手を振って階下へ降りた。
とりあえずメシ。そういう事だろう。
女将は豪快に笑いながら後に続いた。
その変わり者の到来は、すぐに村人たちの口の端に昇ることになった。
せまい村のなかであるし、迂闊に外にも出られないと来たら、娯楽は限られてくる。村内はこの風変わりな傭兵の話で、しばらくはもちきりとなった。
村人の中には、虎に接触をこころみるものもいたようだ。
だが、そこは、この男である。
訪れる客にはすべて、彼の生まれ故郷である東方の言語で応じたそうだ。むろん、だれも理解できない。
理解できぬとなると会話にならない。
みな、煙に撒かれたように退散するしかなかったという。
それでも、だれもが不快感をもたなかったというのだから、不思議なものである。
剣の達人でありながら、ユーモアのある男。と好意的に受け取られたようだ。
はてさて、これも人徳といえるのかどうか。ノギトにはわからなかった。
さて、彼が村に逗留して二日後、さっそく事件が出来した。
「夕焼けの窃盗団」の首領が、部下を率いて門前に押し寄せてきたのだ。
その数、ざっと五十人。なかなかの数である。
村で戦力になる若者は、その半数にも満たない。
若者とはいえないノギトらを加えても、まともには対抗できない。
あくまで頑丈な柵をめぐらして篭城態勢にあるからこそ、どうにか侵略されずに済んでいるのだ。
柵の外の門扉のあたりから、野太い声がひびく。
「おい、うちの連中を可愛がってくれたそうじゃねえか、落とし前をつけてもらいにきたぜ」
「なんだと、ふざけるな!」
と、見張り台の若者が怒鳴り返す。
「ふざけてるのは手前だ。この人数で勝てると思っているのか?」
「こんな村、たちまち木っ端微塵だぜ」
盗賊団の連中は、数を恃みにげらげらとあざ笑っている。
なかでも、ひときわ大きな声が響き渡った。
「この村にゃよ、かわいいセシリアがいる。手荒な真似はしたくなかったがよ。部下が殺られたとなっちゃ話は別だ。もう、容赦はしねえ」
「ま、待て、きさまらの要求はなんだ?」
「セシリアを差し出せ。それと、俺の部下を殺ったという傭兵もな。たった2人を差し出すだけで、村は安泰って寸法だ。悪くねえ話だろう」
「そんな脅しに屈したら最後。骨までしゃぶられるのがオチだ。信じられるか」
「信じるも信じねえも、村の存亡がかかってるんだぜ。お前らに否やはないんだよ」
そんな会話が、村の門扉を挟んで行なわれている。
虎は警備の若者に、門の閂を上げるように指示した。ノギトは顔をしかめ、
「……おいおい、いくら凄腕のお前さんでも、あの人数は無理だ。下手に出て行ったが最後、細切れにされてしまうぞ」
「このままでは埒があくまい。いいから、任せておけ」
確かにこのまま押し問答を続けていても、事態を打開する方法はない。
結局のところ、門扉は開かれたのである。
虎が悠然と村の外へと歩んでいく。
ノギトが事の成り行きを、息を呑んで見守っていると、背後から服の袖を引っ張られた。
「お父さん、私……」
セシリアが、青い顔をして立っている。
先程の会話を耳にしてしまったのだろう。
「大丈夫だ、お前は出て行く必要はない」
安心させるように、やさしく頭を撫でてやる。
セシリアはぎゅっと拳を握っている。涙をこらえている仕草だった。
門扉をくぐり、虎は歩を進める。
五十人もの野盗の目の前に立つと、虎は腕を組んだ。
「何用かね、手短に頼む」
「てめえか、俺たちの仲間を殺したのは!!」
前列に立っている連中のひとりが、どすのきいた声で怒鳴る。
虎はにやりと笑みを浮かべると、
「――さあて。わざわざ出てきた男が、実はまったく無関係の人間だったら、逆に面白いかも知れんな」
「……てめえ、調子に乗るのも程々にしろや」
「いやあ、最近肩が凝ってな。本調子には程遠い」
虎は飄然としている。
虚勢を張っているわけではない。この人数を相手に、一向に怖気づいていないのだ。
「それよりも、お前らのボスはどうしているんだ。奥で震えているのかね」
「――そいつは俺のことか!?」
群れの中から、ぬうと一際大きなスキンヘッドの男が姿を現した。
虎もかなりの長身だが、それよりも頭一つ上である。
緑に塗装されたレザージャーキンを身にまとい、左手には盾、右手には成人男性の脚ほどもありそうな、大きな棍棒をぶらさげている。
「おまえか、俺の可愛い部下を殺ってくれた若造は」
「可愛くはなかった。むしろブサイクに分類される連中だな」
「……言ってくれるじゃねえか若造。口だけは一丁前だな」
「腕の方も一丁前だが、見ていくかね」
突如、虎から殺気が、風のように流れ出した。
その直撃を受けたスキンヘッドの男は、冷汗を流しつつ、笑って見せた。
「この若造、この撲殺のボランに殺気を向けるたあ、舐めてくれるじゃねえか」
「受けるかい。集団の前で恥をかくかもしれんぞ」
どん、と重い音が大地に響いた。
棍棒を地に突き立てたまま、野盗のリーダー、ボランは大声で怒鳴った。
「いいかてめえら、手出し無用だ。コイツは俺が殺る!」
ボランは盾を前に突きだして、虎に突進した。
盾の前面で虎の攻撃を受け、カウンターの棍棒で殴りつける。
単純だが、効果的な攻撃だった。
その突進を、虎が待ち受けていたら、の話だが。
「ぬうっ?」
束の間、ボランは虎の姿を見失った。
彼はいた。盾と、ボランの隙間に。
いつのまにはいりこんだのか。ボランは明らかに動揺した。
虎を背後に立っているノギトらには、その一部始終が見えた。
盾の死角を、虎は逆に利用したのだ。
互いの身が衝突するよりも先に、ボランが棍棒を振り下ろそうとしたのは、なかなかの判断だったといっていいだろう。
が、ボランは大きくバランスを崩し、転倒した。
虎は脇をすり抜けると同時に、足を掛けたのだ。
赤っ恥をかかされ、憤怒の表情そのままにボランは立ち上がった。
その隙に、虎は抜いている。
あの長い刀を。
「引き返すなら今のうちだ。ここから先は袋小路だぜ」
虎が静かに告げた。
空気が変わった。虎の刀から放たれる凄烈な空気はどうだ。
先ほどからさかんに野次を飛ばしていた野盗たちが、静まり返っている。
それは、ボランもそうであった。
憤怒の表情から、困惑の表情に変わっている。
うかつに踏み込めない。ただならぬ気配を感じ取ったのだろう。
「どうした、帰るか。ならば命までは獲らぬよ」
「なめるなああああああああっ!!!」
その言葉に激したか、ボランは吠えた。
むしろ、それで自身を鼓舞するようにも見えた。
ボランは再び突進する。盾を前にした、先ほどと同じ戦術。
先ほどは、盾と己の体の隙間から虎に入り込まれた。
ならば、こうだ。
意表を衝き、ボランは盾を虎へと投げつけた。
虎はそれを宙で切断する。
隙ができる。
そこへボランの全体重を乗せた、棍棒の一撃が振り下ろされた。
かつては旅人が利用する唯一の施設として、それなりに繁盛したこともあった。
だが『夕焼けの窃盗団』が暗躍する現在、この村に訪れるという変わり者はいなかった――少なくともこれまでは。
この宿兼酒場の主人は、丸太のように太い脚をもつゾイトイ女将である。
「ここも、すっかり客が来なくなっちまったからね。今じゃ物置代わりさ」
二階のベッドの上に積まれた荷物を片付けながら、豪快に女将は笑う。
「宿泊費は一泊銅貨八枚、食事は別料金だよ。腹が減ったら一階の酒場まで降りてきな。腕によりをかけて美味いもんを作ってやるよ。なにか質問はあるかい?」
「いいや、メシと雨露をしのげる屋根があれば、不満はないね。そいつが美味ければ、さらに言う事はない」
「傭兵らしい、いいセリフだね。どの客もあんたみたいに物分りがよければいいんだけどね」
「不満を言う権利はどの客にもあるさ。そいつが実現するかどうかは別だがね」
「面白い男だねえ。気に入った。気が済むまで逗留するといいさ」
「それだけは、懐次第だな」
ひらひらと、虎は手を振って階下へ降りた。
とりあえずメシ。そういう事だろう。
女将は豪快に笑いながら後に続いた。
その変わり者の到来は、すぐに村人たちの口の端に昇ることになった。
せまい村のなかであるし、迂闊に外にも出られないと来たら、娯楽は限られてくる。村内はこの風変わりな傭兵の話で、しばらくはもちきりとなった。
村人の中には、虎に接触をこころみるものもいたようだ。
だが、そこは、この男である。
訪れる客にはすべて、彼の生まれ故郷である東方の言語で応じたそうだ。むろん、だれも理解できない。
理解できぬとなると会話にならない。
みな、煙に撒かれたように退散するしかなかったという。
それでも、だれもが不快感をもたなかったというのだから、不思議なものである。
剣の達人でありながら、ユーモアのある男。と好意的に受け取られたようだ。
はてさて、これも人徳といえるのかどうか。ノギトにはわからなかった。
さて、彼が村に逗留して二日後、さっそく事件が出来した。
「夕焼けの窃盗団」の首領が、部下を率いて門前に押し寄せてきたのだ。
その数、ざっと五十人。なかなかの数である。
村で戦力になる若者は、その半数にも満たない。
若者とはいえないノギトらを加えても、まともには対抗できない。
あくまで頑丈な柵をめぐらして篭城態勢にあるからこそ、どうにか侵略されずに済んでいるのだ。
柵の外の門扉のあたりから、野太い声がひびく。
「おい、うちの連中を可愛がってくれたそうじゃねえか、落とし前をつけてもらいにきたぜ」
「なんだと、ふざけるな!」
と、見張り台の若者が怒鳴り返す。
「ふざけてるのは手前だ。この人数で勝てると思っているのか?」
「こんな村、たちまち木っ端微塵だぜ」
盗賊団の連中は、数を恃みにげらげらとあざ笑っている。
なかでも、ひときわ大きな声が響き渡った。
「この村にゃよ、かわいいセシリアがいる。手荒な真似はしたくなかったがよ。部下が殺られたとなっちゃ話は別だ。もう、容赦はしねえ」
「ま、待て、きさまらの要求はなんだ?」
「セシリアを差し出せ。それと、俺の部下を殺ったという傭兵もな。たった2人を差し出すだけで、村は安泰って寸法だ。悪くねえ話だろう」
「そんな脅しに屈したら最後。骨までしゃぶられるのがオチだ。信じられるか」
「信じるも信じねえも、村の存亡がかかってるんだぜ。お前らに否やはないんだよ」
そんな会話が、村の門扉を挟んで行なわれている。
虎は警備の若者に、門の閂を上げるように指示した。ノギトは顔をしかめ、
「……おいおい、いくら凄腕のお前さんでも、あの人数は無理だ。下手に出て行ったが最後、細切れにされてしまうぞ」
「このままでは埒があくまい。いいから、任せておけ」
確かにこのまま押し問答を続けていても、事態を打開する方法はない。
結局のところ、門扉は開かれたのである。
虎が悠然と村の外へと歩んでいく。
ノギトが事の成り行きを、息を呑んで見守っていると、背後から服の袖を引っ張られた。
「お父さん、私……」
セシリアが、青い顔をして立っている。
先程の会話を耳にしてしまったのだろう。
「大丈夫だ、お前は出て行く必要はない」
安心させるように、やさしく頭を撫でてやる。
セシリアはぎゅっと拳を握っている。涙をこらえている仕草だった。
門扉をくぐり、虎は歩を進める。
五十人もの野盗の目の前に立つと、虎は腕を組んだ。
「何用かね、手短に頼む」
「てめえか、俺たちの仲間を殺したのは!!」
前列に立っている連中のひとりが、どすのきいた声で怒鳴る。
虎はにやりと笑みを浮かべると、
「――さあて。わざわざ出てきた男が、実はまったく無関係の人間だったら、逆に面白いかも知れんな」
「……てめえ、調子に乗るのも程々にしろや」
「いやあ、最近肩が凝ってな。本調子には程遠い」
虎は飄然としている。
虚勢を張っているわけではない。この人数を相手に、一向に怖気づいていないのだ。
「それよりも、お前らのボスはどうしているんだ。奥で震えているのかね」
「――そいつは俺のことか!?」
群れの中から、ぬうと一際大きなスキンヘッドの男が姿を現した。
虎もかなりの長身だが、それよりも頭一つ上である。
緑に塗装されたレザージャーキンを身にまとい、左手には盾、右手には成人男性の脚ほどもありそうな、大きな棍棒をぶらさげている。
「おまえか、俺の可愛い部下を殺ってくれた若造は」
「可愛くはなかった。むしろブサイクに分類される連中だな」
「……言ってくれるじゃねえか若造。口だけは一丁前だな」
「腕の方も一丁前だが、見ていくかね」
突如、虎から殺気が、風のように流れ出した。
その直撃を受けたスキンヘッドの男は、冷汗を流しつつ、笑って見せた。
「この若造、この撲殺のボランに殺気を向けるたあ、舐めてくれるじゃねえか」
「受けるかい。集団の前で恥をかくかもしれんぞ」
どん、と重い音が大地に響いた。
棍棒を地に突き立てたまま、野盗のリーダー、ボランは大声で怒鳴った。
「いいかてめえら、手出し無用だ。コイツは俺が殺る!」
ボランは盾を前に突きだして、虎に突進した。
盾の前面で虎の攻撃を受け、カウンターの棍棒で殴りつける。
単純だが、効果的な攻撃だった。
その突進を、虎が待ち受けていたら、の話だが。
「ぬうっ?」
束の間、ボランは虎の姿を見失った。
彼はいた。盾と、ボランの隙間に。
いつのまにはいりこんだのか。ボランは明らかに動揺した。
虎を背後に立っているノギトらには、その一部始終が見えた。
盾の死角を、虎は逆に利用したのだ。
互いの身が衝突するよりも先に、ボランが棍棒を振り下ろそうとしたのは、なかなかの判断だったといっていいだろう。
が、ボランは大きくバランスを崩し、転倒した。
虎は脇をすり抜けると同時に、足を掛けたのだ。
赤っ恥をかかされ、憤怒の表情そのままにボランは立ち上がった。
その隙に、虎は抜いている。
あの長い刀を。
「引き返すなら今のうちだ。ここから先は袋小路だぜ」
虎が静かに告げた。
空気が変わった。虎の刀から放たれる凄烈な空気はどうだ。
先ほどからさかんに野次を飛ばしていた野盗たちが、静まり返っている。
それは、ボランもそうであった。
憤怒の表情から、困惑の表情に変わっている。
うかつに踏み込めない。ただならぬ気配を感じ取ったのだろう。
「どうした、帰るか。ならば命までは獲らぬよ」
「なめるなああああああああっ!!!」
その言葉に激したか、ボランは吠えた。
むしろ、それで自身を鼓舞するようにも見えた。
ボランは再び突進する。盾を前にした、先ほどと同じ戦術。
先ほどは、盾と己の体の隙間から虎に入り込まれた。
ならば、こうだ。
意表を衝き、ボランは盾を虎へと投げつけた。
虎はそれを宙で切断する。
隙ができる。
そこへボランの全体重を乗せた、棍棒の一撃が振り下ろされた。
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