装備召喚でヒソカに装備する~ご主人様はアニマルフェチ~

すみ 小桜(sumitan)

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クロラの正体

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 相変わらず生い茂る森の中を凄い早さで移動する獣人達。レックスさんは、できるだけオレに木の枝とか当たらない様に走ってくれてはいるが、ビシバシ当たる。文句を言える立場じゃないけど、このスピードで当たればかなり痛い。

 「ところで、そのヒソカくんは自分では歩けないのかね?」

 ずっとレックスさんに抱っこされているオレを見て、犬族のカールさんが聞いて来た。走りながら自己紹介をしたんだ。

 「いや歩けるが、子供なのでかなり遅い」

 いや子供だからではなく、人間だからだと思う。

 「あそこの関所を突破しましょう」

 ヤンさんが指さした。オレにはまだ何も見えないが……。
 なぜか森の中にある関所。この世界では普通らしい。塀の向こう側も森で、リス族の国なんだとか。関所があるのは、ここら辺だとベア国との境界線だけらしい。走りながら教えてくれた。
 ワープ先には、仲間が待っていて総勢20人程になり、下調べによると関所には常時10人程の兵士がいるらしいが、オレ達はその倍だ。なので強行突破の予定。
 今日の話し合いには、国の代表一人だけになっていた為、他の者は森で待機していた。つまり、街へ入れなかったという事だ。

 犬、猫、キリン、リス。今日の会合のメンバー国。ベア国が冒険者連合に入国すると言い出した。冒険者連合は、色んな獣人の国が参加しているモンスター退治の組織。だがベア国は参加しておらず、今回、ベア国と面している国の代表が、話し合いに応じると言い出したベア国へ来た。
 だがベア国は、独自の警備兵を編成しモンスターを退治していて、ずっと不参加だった。なのに突然言い出したらしい。もしもの為に脱出方法も考えてあったとか。
 ベア国は、独裁国家で警備兵意外にも他国に攻め入る為に兵を用意していると言われている。噂では獣人国統一を狙っているとか。

 恐ろしい国だ。手段を選ばない相手。
 ドンは、宰相らしいが実権を握っているのではと言われているみたい。

 ――レベルが二になりました。

 うん? 今、何か聞こえたような。

 『やっとレベルが上がったようね』
 「それって召喚レベル?」

 クロラの言葉にオレは聞いた。

 『そうよ。もう一体モンスターを召喚出来るわ』
 「モンスター!?」
 「どうした?」
 
 つい驚いて声を上げてしまった。驚いたレックスさんが、オレに声を掛ける。
 レックスさんは、辺りを見渡し「大丈夫」とオレの頭を撫でた。
 オレが、何かをモンスターを見間違えたと思ったのだろう。
 彼らは、船から出た時の様にジグザグに進んでいた。モンスターを避けているからだ。なので、皆より先にオレがモンスターを見つける事などあり得ない。

 クロラは、モンスターをもう一体召喚出来ると言った。つまりは、クロラはモンスター?

 「あのさ、クロラってモンスターなの?」
 『そうよ。別世界のモンスター。くくりはね』

 動物のウサギじゃなかったのか!

 「もしかして羽ある?」
 『あるわよ。触っていたじゃない』
 「うん……」

 あれって、靴になった時の飾りじゃなかったんだ。

 『魔法陣は、地表でなくても描けるの。あとレベルを指定して召喚も可能よ。設定しない時は、呼び出せる最低レベルのモンスターを召喚するわ。あと、能力指定も可能よ』
 「能力指定って?」
 『攻撃力アップとかそういうのよ。指定しない場合は、装備に変化した時に決まるの』
 「凄く詳しいね」
 『まあね。モンスターと言っても、召喚される専門のモンスターだからね』

 そんなモンスターが居たとは知らなかった! 召喚されるモンスターのプロフェッショナルだったのか。
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