使えないと思った僕のバフはパッシブでした。パーティーを追い出されたけど呪いの魔導士と内密にペアを組んでます

すみ 小桜(sumitan)

文字の大きさ
10 / 63

第10話 なんか凄い事になっちゃった

しおりを挟む
 僕は真っ暗闇の中を彷徨っていた。そして見えないけど気配を感じる。

 「だ、誰かいるの?」

 恐る恐る声を掛けた。

 『私の名は、リレイスタル。呪いの魔導士だ』

 呪いだって!

 『そう呼ばれていた』
 「呪いの魔法なんてあるの?」
 『魔眼だ』
 「魔眼……」

 何故か頷いた様な気がする。

 『魔眼は、レベルが上がると大量にMPを必要とするようになった。私は、MPが3,000を超えていたが、それがごっそり魔眼に持って行かれていたのだ。その為、他の魔法を覚えてもMPが直ぐに枯渇する』

 なぜこの人は語ってるんだろう?
 って、ここどこ?

 『ここは、君の意識の中だ』
 「わぁ。読まれたって、僕の意識?」
 『今私は、君の中にいる』

 え~!!!!
 もしかしてあれ? あの黒い煙?

 『あれは煙ではない。魔素だ。私は、魔眼を封印した。これで自由だと思ったが、封印と共に私は死んだのだ。そして気がつけば君の中だ。驚いた。君には呪いは効かないのだな』

 そう言えば、無効だっけ。
 え? じゃもしそれがなかったら僕も呪われていたの?

 『普通、不用意に開けるか?』

 いやだって、MP3,000消費して開けるんだからいいものが入っているんだと思ったんだ。
 ところで、魔眼って何が出来る魔法?

 『……魔法のコピーだ。後は、魔素を見る事が出来る』

 凄い。魔法をコピー出来るんだ。魔素の事はよくわかんないけど。
 ねえ、それってもしかして僕も使えるの?

 『たぶんな』

 やったぁ!! 運の効果ここにあり――!



 うん? あれ? 夢?
 何か暗いけど今何時ぐらいかな?

 「え……」

 辺りを見渡して驚いた。
 草原の端で林の入り口。明かりなんて全くないから真っ暗闇のはずなのに、朝より見づらいとはいえ、歩ける程度いや走れちゃうぐらい見える。
 満天の星空だとはいえ、明るすぎない?

 「そうだ、箱!」

 僕は、暗闇の中真っ黒の箱を探し見つけた。
 見えちゃったよ。発見できたけど……中身は空だ。

 はぁ……。
 変な夢は見ちゃうし、箱の中は空だし。ついてない。何が運の効果だ。

 『……で……』
 「っひ。今、どこからか声が」

 そう言えばここモンスターがほとん出ないとはいえ、真夜中になるまで気を失っていたんだよね。今度、場所は選ばないとね。

 『……懲りてないな』
 「ぎゃ~!!」

 やっぱり聞こえた!

 『何を驚いている。リレイスタルだ』
 「え……夢じゃなかったの?」
 『夢ではない』
 「か、鑑定!」

 『マルリード』総合レベル:9
  HP:350/350
  MP:4,640/4,750
  魔法:バフ/魔眼
  簡易魔法:鑑定/錬金
  リンク魔法:魔素空間

 うん? 本当に覚えているけどなぜに魔法のところにあるんだ。

 『私を取り込んだからだろう』
 「取り込んだぁ!? ちょっと待って、リレイスタルさんっていつまで僕の中にいるの?」
 『私に聞かれてもわからん』

 わかんないのかよ!
 うわーん。幽霊が僕の中にいるなんて!

 『わめくな。別に害はないだろうが。それより魔素空間が使える様になったのだな。羨ましい』
 「羨ましいって……リンク魔法? 覚えた記憶がない魔法がある。なんで?」
 『たぶんだが、普通は一人一つの所持魔法だが、君は私を取り入れた事により二つになった。それがリンクして出来た魔法ではないのか?』
 「それってお得って事?」

 どれどれどんな魔法かな?

【魔素空間】レベル11
  魔素を使い歪めて空間を作る事ができる。
  ◆消費MP:一日消費換算100
  ◆容量換算:2.2㎥分
  ◆魔素耐性がないモノは、魔素に染まります。
  ◆この魔法は、シークレット扱いとなり自身の鑑定以外では表示されない。

 なんかわからないけど空間を作るのね。で、魔素耐性がないと染まるのね。って、意味わかんない。

 『魔素とは空気と同じように漂っている魔力だ。わかりやすく言うと、MPの源だな。変換さえできれば、魔法を使い放題だ』

 という事は、それをリレイスタルさんは出来なかったと。

 『そういう事だ。魔眼には魔素耐性があるからその魔法さえ手に入ればよかったのだが』

 へえ。魔素耐性があるんだ。

 「え? じゃ僕も魔素耐性付いたの!?」

 なんか凄い事になってきた!
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。 「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」 そう言われて、ミュゼは城を追い出された。 しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。 そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

処理中です...