使えないと思った僕のバフはパッシブでした。パーティーを追い出されたけど呪いの魔導士と内密にペアを組んでます

すみ 小桜(sumitan)

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第12話 生命共同体!?

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 ふう。やっとついた。凄く疲れた。早く寝たい。
 宿屋についた僕は、カウンターへと重い足を運ぶ。

 「あ、一泊します」
 「あいよ。いつもの部屋な。ほら毛布」
 「ありがとう」

 銅貨10枚と交換で毛布を受け取った。

 『いつも宿屋に泊まっているのか?』
 「うん」
 『毎日宿に泊まれるなら冒険者とは稼ぎがいいんだな』
 「………」

 眠いからもう話は明日ね。

 僕は、扉代わりのカーテンをすり抜け、大きな部屋へと入った。薄暗いけどよく見える。大きないびきをかいて寝ている冒険者達から出来るだけ遠くの開いているスペースにごろんと横になった。

 『な、なんだここは……』

 だから明日ね。お休み。
 あ、寝るから話しかけないでね。

 『お、おい……』

 いつもならいびきが気になってなかかな寝付けないけど、今日は疲れていたからかスーッと眠りにつけた。



 ふあぁ。うーん。良く寝た。

 『やっと起きたか』
 「うん? あ、そっか。おはよう」
 「! おぉ、おはよう」
 「え!?」

 返事を返してきたは、隣で寝ていた冒険者だった。
 寝起きのせいか、黄色い髪がつんつんと立っている。
 向こうも急に挨拶を振られ驚いた様子。だよね、顔は見た事あるけど、話した事すらない人なんだし。

 『声に出さずとも思っただけで伝わるというのにな。ドジだな』

 う、うるさい!

 「っぷ」

 って、隣の人に吹き出して笑われた。

 「やっぱり寝ぼけていたのか」
 「す、すみません」
 「いや、挨拶は大切だ。俺はリトラ」
 「僕は、マルリードです」
 「マルリード……君が」

 この人も知っているのか……。

 『何をだ?』

 僕が抜けたパーティーがAランクになった事を……。

 『Aランク?』

 パーティーにもランクがあるんだ。組んだ冒険者のランクや試験でランクを上げられる。そのランクによって討伐出来る区域が決まるんだ。僕がパーティーのランクを下げていたからね。抜けてそのパーティーがAランクになったから変な風に名前が知れちゃっていて。

 『Aランクとやらは凄いのか?』

 うん。一番上。まあSランクもあるけど、Sランクの冒険者だけで組んだパーティー。そのSランク冒険者だって数えるほどしかいない。だから実質Aランクになれば、最強って事かな?

 『で、君のランクは?』

 それ聞いちゃうの?
 一番下のE。

 『なんだと! こんな凄いステータスなのにか? 今の世界は凄いな。MPなど私よりあるだろう。Aランクは化け物なのか? それでなぜモンスターがいなくならない?』

 それは、鑑定を手に入れるまでステータスを知らなかったから弱いと思っていたんだ。ところで、昔はステータスってそんなに簡単に見れたの?

 『鑑定士はいた。だが普通鑑定など物にするものだ。ただ私が生きていた最後の方は、モンスター討伐は義務化された。それで鑑定を行う事になった。私は回復魔法を取得していたので、救護隊に配属されたのだ』

 義務化か。それもまた大変だね。

 『まあ貴族は免れたがな。結局余計な事をして自分で死んでしまったようだが……ところでさっきから話掛けられている様だが、無視していいのか?』

 え?

 「……聞いているか?」
 「あ、すみません」
 「まだ寝ぼけてる? 今日の討伐に君も参加するの?」

 討伐? なんだろう?

 「えーと……」
 「聞いてないのか? 鉱山跡のトンネルに、ゴブリンが住み着いたようなんだ。まあ冒険者しか使っていないトンネルだが、村の近くだし討伐隊を派遣する事になった。一応登録しているパーティーで、仕事に出ていないパーティーは全員参加の様だけど?」
 「え!?」
 「心配するなって。村の警備とかもあるようだから。どうみてもそっちだろう」

 よかったぁ。まあちゃんと戦闘が出来れば問題ないんだろうけど、まだ練習してないし。

 「朝食食べたら一緒に行こうか?」
 「ありがとうございます」

 結構面倒見がいい人みたい。助かった。

 『よほど弱いと思われているみたいだな、お願いだから死ぬなよ。どうせなら今度は長生きしたい』
 「え?」
 「どうした?」
 「いえ……」

 もしかして、二度目の人生をエンジョイしようとか思ってる?

 『あぁ。見ているだけだが、時代が違うからな。知って行くのも楽しい。ただ自分で何も出来ないのがもどかしいけどな』

 はぁ。死ぬまで一緒なのね……。
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