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第28話 凄いモノを発見!
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ここが奥か。
本当に螺旋状に一本道だった。迷子になる事もなく奥まで無事にたどり着いたようだ。
『かなり濃そうだな。これならたっぷりと蓄えられるだろう』
リレイスタルさんの言う通りならね。
「魔素空間」
一応手を突き出し言ってみた。そうすると、渦を巻き魔素が集められているのがわかる。本来なら箱を開けた時の様に、真っ黒い煙が渦を巻いている感じなのだろうけど、僕にはそこだけ光の渦に見える。
変な感じ。
「うわぁ。だいぶ魔素が薄まったね」
『あぁ。予想を上回る吸収力だ』
物の数分で辺りの魔素は薄まった。
『たぶん外と変わらないぐらいの魔素量だろう。凄いな』
うん。あの量が、ぎゅっと魔素空間に凝縮されて入っているんだね。魔素空間とは、恐ろしい空間だ。
『マルリード。あそこを見ろ』
「え?」
な、なにかがうずくまっている!?
な、なんだと思う?
『子犬?』
え? うーん。生きてるの? きっと動物も人間と一緒で具合悪くなるんだよね? さっきまで凄い魔素だったんだし。
『……あれは! 近づいてみろ!』
「え!」
ち、近づくの?
危なくない?
『大丈夫だ。たぶん』
たぶんって。
そろそろと僕は近づいた。
動く気配はない。
見ると魔法陣の様なものが見える。
『やはりな』
これって魔法陣?
『あぁ。呪詛魔法陣だ』
「呪詛!」
それって呪いって事?
どうすれば解けるの?
『解くのは簡単だ。触れればいい』
え? この子犬に?
『そうだ』
どっちにしても連れ出さないといけないし……。
僕は、そっと抱き上げた。
たぶん真っ黒い子犬。生まれたてぐらいな大きさだ。両手の平にすっぽり。
魔法陣は、子犬を抱き上げたら消滅した。
『やはりな。発動して消えたか』
発動?
『本来は、抱き上げたマルリードに呪いがかかる。だが君には効かないだろう?』
「え! ひどい! もし呪われたらどうするのさ!」
『魔眼の呪いも大丈夫だったのだからそんな事はない!』
「あ、っそ。にしても元気ないね」
『鑑定してみては、どうだ?』
「そうだね。鑑定」
『魔狼』総合レベル:1
HP:10/10
MP:10/10
うん? 狼?
『これは、モンスターみたいなものだろうな』
え!
『伝説というか、本当にいたのだな』
うん? モンスターとは違うの?
『我々の時代では、くくりは違った。知能を持つ生き物だ』
その魔狼がどうしてここに?
『わからないが、逃げられないように呪詛をかけられていた事から、何かしら目的がありここに置いて行ったのだろう』
「魔素酔いさせる為以外思いつかない……」
『私もだ。暴れさせるとしてもここで暴れても被害はないに等しい。何をしたかったのか……』
「とりあえず、外へ出よう」
『だな。今日は来ないと思うが、話を聞いて偵察に来る可能性がある』
「そうだった!」
僕は、急いで洞窟の外に出たけど、森を抜ける頃には日が暮れる時間になっていた。受けていた採取の場所へと急ぎ、言い訳づくりの為に暗い中、薬草を採取。ギルドに戻った時には、夜中になっていた。
「よかった。心配していたんですよ。Dランクを受けたのにCランク辺りで別れたって聞いて」
戻ると、夜担当受付のサヤドさんが心配そうに言った。
「ごめんなさい。ちょっと迷っちゃって」
「ではないかと思った。おや? その子は?」
「えーと。子犬を拾って……」
「そう。でも育てるとなると大変だよ。その子犬、どこにいたんだ?」
「え? あ、山を下りたところ……」
まさか洞窟の中に居たとは言えない。
僕は、ボロが出る前にと、そそくさとギルドを後にした。
お得意の草原まで足を運ぶ。
「よし! まずはハイヒール!」
すっかり忘れていたけど、僕ハイヒールを使えるんだった。
まあ怪我してないし、HPも減ってないから効果ないかもしれないけど。
「あとは、クリーン!」
元から黒いし汚れているかわからないけど、あそこに居たんだから全く汚れていない事もないだろうからこれできれいになったはず。
あとは、さっき買った皿の上に干し肉を乗せた。ミルクも深い皿に入れた。
さっきまでぴくりとも動かなかった魔狼が、顔を上げペロッとミルクをなめた!
「かわいい!!」
『かわいいな。そうだ。名前はどうする?』
「名前か……」
紅灯の洞窟にいたから……こう? こうと? うーん。あ、ミスリルが取れる洞窟だからミスリルから名を取って『リル』なんてどう?
『まあいいんじゃないか』
「リル。いっぱい飲んで元気になってね」
『連れて歩くのは構わないが、洞窟に封じ込めた奴に見つかるとやっかいだな』
「あ、そっか。じゃ何か考えないとね」
僕はごろんとその場に横になった。
なんか安心したからか、すごく眠い。
『まさかここで寝るのか?』
だって宿に連れていけないし。見張り宜しくね。幽霊なら寝ないでしょ?
『寝ないけど……まあ風邪ひくなよ。リルもマルリードになついたか』
リルは、僕に引っ付いて丸くなった。うん。もうだめだ。眠くて、頭が働かない。
本当に螺旋状に一本道だった。迷子になる事もなく奥まで無事にたどり着いたようだ。
『かなり濃そうだな。これならたっぷりと蓄えられるだろう』
リレイスタルさんの言う通りならね。
「魔素空間」
一応手を突き出し言ってみた。そうすると、渦を巻き魔素が集められているのがわかる。本来なら箱を開けた時の様に、真っ黒い煙が渦を巻いている感じなのだろうけど、僕にはそこだけ光の渦に見える。
変な感じ。
「うわぁ。だいぶ魔素が薄まったね」
『あぁ。予想を上回る吸収力だ』
物の数分で辺りの魔素は薄まった。
『たぶん外と変わらないぐらいの魔素量だろう。凄いな』
うん。あの量が、ぎゅっと魔素空間に凝縮されて入っているんだね。魔素空間とは、恐ろしい空間だ。
『マルリード。あそこを見ろ』
「え?」
な、なにかがうずくまっている!?
な、なんだと思う?
『子犬?』
え? うーん。生きてるの? きっと動物も人間と一緒で具合悪くなるんだよね? さっきまで凄い魔素だったんだし。
『……あれは! 近づいてみろ!』
「え!」
ち、近づくの?
危なくない?
『大丈夫だ。たぶん』
たぶんって。
そろそろと僕は近づいた。
動く気配はない。
見ると魔法陣の様なものが見える。
『やはりな』
これって魔法陣?
『あぁ。呪詛魔法陣だ』
「呪詛!」
それって呪いって事?
どうすれば解けるの?
『解くのは簡単だ。触れればいい』
え? この子犬に?
『そうだ』
どっちにしても連れ出さないといけないし……。
僕は、そっと抱き上げた。
たぶん真っ黒い子犬。生まれたてぐらいな大きさだ。両手の平にすっぽり。
魔法陣は、子犬を抱き上げたら消滅した。
『やはりな。発動して消えたか』
発動?
『本来は、抱き上げたマルリードに呪いがかかる。だが君には効かないだろう?』
「え! ひどい! もし呪われたらどうするのさ!」
『魔眼の呪いも大丈夫だったのだからそんな事はない!』
「あ、っそ。にしても元気ないね」
『鑑定してみては、どうだ?』
「そうだね。鑑定」
『魔狼』総合レベル:1
HP:10/10
MP:10/10
うん? 狼?
『これは、モンスターみたいなものだろうな』
え!
『伝説というか、本当にいたのだな』
うん? モンスターとは違うの?
『我々の時代では、くくりは違った。知能を持つ生き物だ』
その魔狼がどうしてここに?
『わからないが、逃げられないように呪詛をかけられていた事から、何かしら目的がありここに置いて行ったのだろう』
「魔素酔いさせる為以外思いつかない……」
『私もだ。暴れさせるとしてもここで暴れても被害はないに等しい。何をしたかったのか……』
「とりあえず、外へ出よう」
『だな。今日は来ないと思うが、話を聞いて偵察に来る可能性がある』
「そうだった!」
僕は、急いで洞窟の外に出たけど、森を抜ける頃には日が暮れる時間になっていた。受けていた採取の場所へと急ぎ、言い訳づくりの為に暗い中、薬草を採取。ギルドに戻った時には、夜中になっていた。
「よかった。心配していたんですよ。Dランクを受けたのにCランク辺りで別れたって聞いて」
戻ると、夜担当受付のサヤドさんが心配そうに言った。
「ごめんなさい。ちょっと迷っちゃって」
「ではないかと思った。おや? その子は?」
「えーと。子犬を拾って……」
「そう。でも育てるとなると大変だよ。その子犬、どこにいたんだ?」
「え? あ、山を下りたところ……」
まさか洞窟の中に居たとは言えない。
僕は、ボロが出る前にと、そそくさとギルドを後にした。
お得意の草原まで足を運ぶ。
「よし! まずはハイヒール!」
すっかり忘れていたけど、僕ハイヒールを使えるんだった。
まあ怪我してないし、HPも減ってないから効果ないかもしれないけど。
「あとは、クリーン!」
元から黒いし汚れているかわからないけど、あそこに居たんだから全く汚れていない事もないだろうからこれできれいになったはず。
あとは、さっき買った皿の上に干し肉を乗せた。ミルクも深い皿に入れた。
さっきまでぴくりとも動かなかった魔狼が、顔を上げペロッとミルクをなめた!
「かわいい!!」
『かわいいな。そうだ。名前はどうする?』
「名前か……」
紅灯の洞窟にいたから……こう? こうと? うーん。あ、ミスリルが取れる洞窟だからミスリルから名を取って『リル』なんてどう?
『まあいいんじゃないか』
「リル。いっぱい飲んで元気になってね」
『連れて歩くのは構わないが、洞窟に封じ込めた奴に見つかるとやっかいだな』
「あ、そっか。じゃ何か考えないとね」
僕はごろんとその場に横になった。
なんか安心したからか、すごく眠い。
『まさかここで寝るのか?』
だって宿に連れていけないし。見張り宜しくね。幽霊なら寝ないでしょ?
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