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第53話 錬金術師の方が向いている?
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「僕のせいかもしれないなんて……。一つだけありました。ただ、今回の事件とは別件です」
「話してくれないか? それで判断する」
ロメイトさんに言われ悩んだけど、話す事にした。聞けば違うってわかるからね。
「エドラーラさんの奥さんが病に倒れたけど原因不明で、エリキシルでしか治らないだろうと診断された。そこで錬金術師にエリキシルを作ってもらおうとしたが、難しいらしく断られたそうです。それで最上級のスラポ液を作れると知って、僕を頼ってきたんです。でも材料がそろわず、僕はオリジナルの薬を作った。それを飲んで奥さんは回復したんです。今日チェミンさんは、僕に錬金術師にならないかと接触してきました。たぶん狙いはその薬ではないかと」
話を聞いた三人は、顔を見合わせている。
「最上級のスラポ液を作れるって本当か?」
「はい」
僕は、ロメイトさんの問いに頷いた。
「まじか。後付けなのがもったいないぐらいだな。奥さんの病をきっかけにマルリードの能力を知ったわけか」
「能力だなんて。確かに何とかなったけど、ま、まぐれですよ」
「俺が言っているのはオリジナルの薬の事じゃなくて、スラポ液の方だ。錬金をやる奴に聞いた事あるが、スラポ液として使えるのは純度50%以上だそうだ。そんで最上級というのが95%以上の純度で、この付近で作れる奴は数人。でもそういう人らは、個人からの依頼を請け負っていないからな」
「え?」
「リトラの言う通りだ。最上級のスラポ液が作れるのは、自分の妻で実証済み。スーレンと言う者と手を組み何らかの……」
「待ってっよ! 病気を治したのはスライムに襲われた後だよ。だからスーレンさんと手を組んだとしても、ただ単純に商売関係だよ。でもスーレンさんは存在しない人物だった。エドラーラさんは、少なくてもそれを知っていてチェミンさんと結婚させようとしていたのは確かだけど、悪人と結婚させようとはしないと思う」
『まあ襲ってきた奴らとスーレンは繋がってないとしても、怪しい奴なのは変わりない。気を付けれよ』
うん。そうするよ。
「そうか。色々聞いて悪かったな。君の言う通り今回の件とは直接関係なさそうだ。ただスラポ液の事が知れ渡れば、色んなやつらから追いかけまわされるだろうな」
「普通は、錬金を取得した冒険者は辞めて錬金術師として働くからな。その為に取得したんだろう?」
「………」
『そうだったのか? ならなぜ未だに冒険者をしているのだ?』
「違いますから! 僕は冒険者を続ける為に取得したんです。そういう理由で受講するって知ったのは、取得した後で」
「っぶ」
リトラさんが噴き出して笑い出した。なんでだよ。
「いや、ごめん。どこかずれている感じだけど、そこまでとは。何というか本来なら優秀な錬金術師になっていたのにな。こっちを選んじゃうのかって思ったらおかしくなって……」
「だから知らなかったんだってば。スラポ液の事も今知ったんだし。確かに凄い才能みたいな事は言われたけど、錬金術師になれって進められもしなかったし」
「そりゃそうだろう。最初からなる為に受講してると相手は思っているんだから」
「あ、なるほど」
そういう事か。
『今からでも遅くないぞ。エドラーラに協力すれば作り放題だ』
怪しい奴と手を組んでいるかもって言う話をしておいてそれ? もうリレイスタルさんは、錬金さえできればいいわけ?
『基本はそうだな。自分自身でできないのは悔しいが』
お気楽でいいよね。こっちは狙われているんだけど?
とにかく怪しい奴と手を切る事をさせないと!
『君まで使って稼ごうとしている相手を助けてやるのか?』
エドラーラさんではなくて、チェミンさんを助けたいの。ないとは思うけど、本当に悪人だったら最悪だろう。
『君も苦労人だな。ニーナにも頼まれていたし』
はぁ。あっちもどうするかな。何とかするって言ったけど名案が浮かばない。
「元気だせって。関係なくても協力はするからさ」
ポンと僕の肩をたたきリトラさんがそう言ってくれた。嬉しいけど、迷惑を掛けてばっかりいられないよね。
「話してくれないか? それで判断する」
ロメイトさんに言われ悩んだけど、話す事にした。聞けば違うってわかるからね。
「エドラーラさんの奥さんが病に倒れたけど原因不明で、エリキシルでしか治らないだろうと診断された。そこで錬金術師にエリキシルを作ってもらおうとしたが、難しいらしく断られたそうです。それで最上級のスラポ液を作れると知って、僕を頼ってきたんです。でも材料がそろわず、僕はオリジナルの薬を作った。それを飲んで奥さんは回復したんです。今日チェミンさんは、僕に錬金術師にならないかと接触してきました。たぶん狙いはその薬ではないかと」
話を聞いた三人は、顔を見合わせている。
「最上級のスラポ液を作れるって本当か?」
「はい」
僕は、ロメイトさんの問いに頷いた。
「まじか。後付けなのがもったいないぐらいだな。奥さんの病をきっかけにマルリードの能力を知ったわけか」
「能力だなんて。確かに何とかなったけど、ま、まぐれですよ」
「俺が言っているのはオリジナルの薬の事じゃなくて、スラポ液の方だ。錬金をやる奴に聞いた事あるが、スラポ液として使えるのは純度50%以上だそうだ。そんで最上級というのが95%以上の純度で、この付近で作れる奴は数人。でもそういう人らは、個人からの依頼を請け負っていないからな」
「え?」
「リトラの言う通りだ。最上級のスラポ液が作れるのは、自分の妻で実証済み。スーレンと言う者と手を組み何らかの……」
「待ってっよ! 病気を治したのはスライムに襲われた後だよ。だからスーレンさんと手を組んだとしても、ただ単純に商売関係だよ。でもスーレンさんは存在しない人物だった。エドラーラさんは、少なくてもそれを知っていてチェミンさんと結婚させようとしていたのは確かだけど、悪人と結婚させようとはしないと思う」
『まあ襲ってきた奴らとスーレンは繋がってないとしても、怪しい奴なのは変わりない。気を付けれよ』
うん。そうするよ。
「そうか。色々聞いて悪かったな。君の言う通り今回の件とは直接関係なさそうだ。ただスラポ液の事が知れ渡れば、色んなやつらから追いかけまわされるだろうな」
「普通は、錬金を取得した冒険者は辞めて錬金術師として働くからな。その為に取得したんだろう?」
「………」
『そうだったのか? ならなぜ未だに冒険者をしているのだ?』
「違いますから! 僕は冒険者を続ける為に取得したんです。そういう理由で受講するって知ったのは、取得した後で」
「っぶ」
リトラさんが噴き出して笑い出した。なんでだよ。
「いや、ごめん。どこかずれている感じだけど、そこまでとは。何というか本来なら優秀な錬金術師になっていたのにな。こっちを選んじゃうのかって思ったらおかしくなって……」
「だから知らなかったんだってば。スラポ液の事も今知ったんだし。確かに凄い才能みたいな事は言われたけど、錬金術師になれって進められもしなかったし」
「そりゃそうだろう。最初からなる為に受講してると相手は思っているんだから」
「あ、なるほど」
そういう事か。
『今からでも遅くないぞ。エドラーラに協力すれば作り放題だ』
怪しい奴と手を組んでいるかもって言う話をしておいてそれ? もうリレイスタルさんは、錬金さえできればいいわけ?
『基本はそうだな。自分自身でできないのは悔しいが』
お気楽でいいよね。こっちは狙われているんだけど?
とにかく怪しい奴と手を切る事をさせないと!
『君まで使って稼ごうとしている相手を助けてやるのか?』
エドラーラさんではなくて、チェミンさんを助けたいの。ないとは思うけど、本当に悪人だったら最悪だろう。
『君も苦労人だな。ニーナにも頼まれていたし』
はぁ。あっちもどうするかな。何とかするって言ったけど名案が浮かばない。
「元気だせって。関係なくても協力はするからさ」
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