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「すみません。依頼のモノを持ってきました」
「おや、ご苦労さん」
僕が3袋、レンカとサツナが1袋ずつ持って来て、カウンターの上に乗せた。1袋10個のナテコロの実が入っている。
「おやこれは、ほぼ採れたてじゃないか!」
ナテコロの実を見た受付の人が驚いた。
「あの、その袋は返してほしいかな」
「では移し替えますね。少しお待ちください」
って奥で移し替えているようだ。
「君! 妖精の加護持ちでハンドメイド製作者だったね! これどうやったの? 妖精の加護がついているじゃないか!」
「え? なんで……あ、鑑定したのか。それに入っているマークを描くと、ちょっとだけ加護がつくようなんです。僕の魔法の様なものらしいんですけど……も、問題ありました?」
こういうのは、違反なんだろうか?
「マークだけでか!! だったらお願いがある! マーク入りの袋の注文をハンドメイド部に発注するので受けてもらえないだろうか?」
「え? そんな事も出来るんですか?」
「あぁ。発注の場合は買い取りだ。ハンドメイド部の手数料しか引かれない。どうだ?」
「えっと……ダメではないんですけど、僕チラシを配り歩いていて街を転々とするんですけど」
うん? とした後に壁に貼ってあるチラシに気がついた。
「これか! では、500枚お願い出来ないか?」
「500!? あ、そのシートでですか?」
「そうか。袋の種類か。そうだな。あるならこれで。出来そうか?」
「はい。まあ……。でもすぐには」
「勿論。すぐにとは言わない。発注を掛けるから宜しく」
「あ、はい」
「では、これが今回の分」
「ありがとうございます」
討伐しない採取なので、貰えるのは少ない。ランクEのだし。でも宿代の足しにはなる。それに、袋を引き取ってくれるって言うし作ってよかった。
「ラスのお蔭で収入アップだよ」
『あら、自分の能力よ。加護をつけれる召喚師にお目にかかったのは初めてよ』
「そうなんだ」
今日は宿をとり、僕だけ商業協会に出向いた。まだ依頼来てないかもしれないけど、宿に泊まっていると伝えようと思う。
「いやぁ、スラゼさん。驚きましたよ」
入って目があった途端、そう言われた。
「ミミミラス保存袋500枚注文が来てるよ」
「ミミミラス保存袋……」
勝手に袋の名前が決まってるんだけど?
「これが契約書ね。ちゃんと読んで契約してね。金額とか不服なら交渉するから」
「え? 契約書?」
「注文は、必ず引き取ってもらえるものだから契約を仲介してるんだ。特段仲介料は取ってはいないよ。いつも通り一割引かれて、お金が入ると思ってくれればいい」
「あ、はい」
「え? 合計で金貨25枚!?」
「足りないかい? よく考えてね。たぶんこれからも注文が来ると思うから、これが君の基本の売値になる」
「そう言われても相場も知らないし」
「そうだねぇ。向こうから言われたのなら吹っ掛けてもいいかもね」
吹っ掛ける? そう言われてもわからないんだけど……。
「一応、金貨30枚ぐらいにしておくかい?」
「え!? それ通るんですか?」
「やってみないとわからないが」
『そうしなさいよ。商業協会も多くなれば多く貰えるから上手く交渉してくれるわよ』
「では、お願いします。僕、ほくほく亭に泊まってますので」
「わかりました。任せて下さい」
「はい……」
大変な事になった。これ冒険者より実入りがいい。
「でも袋があんなに高いものだったとは」
『本来は錬金術で作るのよ。その場合、袋の他に材料もいるし時間もかかる。錬金術は、誰でも出来るけど才能の一つだから良し悪しがあるの。良品だったのでしょうね』
「そうなんだ……」
『ねえ、物は相談なんだけど。チラシ配達が終わったら錬金術師にならない?』
「え? 冒険者になってお兄ちゃんを探すのは?」
『それは一つの手段でしょ? 冒険者よりいいと思うの考えて見て』
「うん……」
錬金術師か……。
冒険者よりはいいかもしれない。
「おや、ご苦労さん」
僕が3袋、レンカとサツナが1袋ずつ持って来て、カウンターの上に乗せた。1袋10個のナテコロの実が入っている。
「おやこれは、ほぼ採れたてじゃないか!」
ナテコロの実を見た受付の人が驚いた。
「あの、その袋は返してほしいかな」
「では移し替えますね。少しお待ちください」
って奥で移し替えているようだ。
「君! 妖精の加護持ちでハンドメイド製作者だったね! これどうやったの? 妖精の加護がついているじゃないか!」
「え? なんで……あ、鑑定したのか。それに入っているマークを描くと、ちょっとだけ加護がつくようなんです。僕の魔法の様なものらしいんですけど……も、問題ありました?」
こういうのは、違反なんだろうか?
「マークだけでか!! だったらお願いがある! マーク入りの袋の注文をハンドメイド部に発注するので受けてもらえないだろうか?」
「え? そんな事も出来るんですか?」
「あぁ。発注の場合は買い取りだ。ハンドメイド部の手数料しか引かれない。どうだ?」
「えっと……ダメではないんですけど、僕チラシを配り歩いていて街を転々とするんですけど」
うん? とした後に壁に貼ってあるチラシに気がついた。
「これか! では、500枚お願い出来ないか?」
「500!? あ、そのシートでですか?」
「そうか。袋の種類か。そうだな。あるならこれで。出来そうか?」
「はい。まあ……。でもすぐには」
「勿論。すぐにとは言わない。発注を掛けるから宜しく」
「あ、はい」
「では、これが今回の分」
「ありがとうございます」
討伐しない採取なので、貰えるのは少ない。ランクEのだし。でも宿代の足しにはなる。それに、袋を引き取ってくれるって言うし作ってよかった。
「ラスのお蔭で収入アップだよ」
『あら、自分の能力よ。加護をつけれる召喚師にお目にかかったのは初めてよ』
「そうなんだ」
今日は宿をとり、僕だけ商業協会に出向いた。まだ依頼来てないかもしれないけど、宿に泊まっていると伝えようと思う。
「いやぁ、スラゼさん。驚きましたよ」
入って目があった途端、そう言われた。
「ミミミラス保存袋500枚注文が来てるよ」
「ミミミラス保存袋……」
勝手に袋の名前が決まってるんだけど?
「これが契約書ね。ちゃんと読んで契約してね。金額とか不服なら交渉するから」
「え? 契約書?」
「注文は、必ず引き取ってもらえるものだから契約を仲介してるんだ。特段仲介料は取ってはいないよ。いつも通り一割引かれて、お金が入ると思ってくれればいい」
「あ、はい」
「え? 合計で金貨25枚!?」
「足りないかい? よく考えてね。たぶんこれからも注文が来ると思うから、これが君の基本の売値になる」
「そう言われても相場も知らないし」
「そうだねぇ。向こうから言われたのなら吹っ掛けてもいいかもね」
吹っ掛ける? そう言われてもわからないんだけど……。
「一応、金貨30枚ぐらいにしておくかい?」
「え!? それ通るんですか?」
「やってみないとわからないが」
『そうしなさいよ。商業協会も多くなれば多く貰えるから上手く交渉してくれるわよ』
「では、お願いします。僕、ほくほく亭に泊まってますので」
「わかりました。任せて下さい」
「はい……」
大変な事になった。これ冒険者より実入りがいい。
「でも袋があんなに高いものだったとは」
『本来は錬金術で作るのよ。その場合、袋の他に材料もいるし時間もかかる。錬金術は、誰でも出来るけど才能の一つだから良し悪しがあるの。良品だったのでしょうね』
「そうなんだ……」
『ねえ、物は相談なんだけど。チラシ配達が終わったら錬金術師にならない?』
「え? 冒険者になってお兄ちゃんを探すのは?」
『それは一つの手段でしょ? 冒険者よりいいと思うの考えて見て』
「うん……」
錬金術師か……。
冒険者よりはいいかもしれない。
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