34 / 48
第五章 その鑑定、偽りあり!
第三二話
しおりを挟む
俺はのほほんっと回復を待っていた。
「おい。そんな所で何してるんだ?」
声がかかり顔を上げると、ガイさんが立っていた。
「あぁ、ガイさん。休憩中。HPとMPを回復している」
「おぉ、一〇レベルになったのか!」
少し間があってからそう返して来た。メル友でレベルを確認したんだろう。
「確かワープ持っていたよな?」
「うん? 持っているけど?」
「だったら塔に行かないか?」
そう言えば一〇レベルから行けるんだっけ?
「俺も一〇レベルになったんだ。テスターの時、塔に行ったことはあるか?」
「いや、ないんだよな……」
「ないか。まあ、さらっと言うとだな。塔は一方通行で、上の階にしか行けないんだ。五階ごとに外に出るワープもあるんだが、それ以外は、魔法のワープでしか外に出る方法がない」
そうだったのか! ワープ選んでおいてよかった! あ、だから表ステータスなのか。塔に登る為にあったら便利な魔法だもんな。どうやって取得するかは知らないけど。
「で、どうだ? 覗いてみないか?」
さて、どうしよう。どんなのか見てみたい気もするけど……。
『どう思うピピ?』
『今のキソナ様なら問題ないと思われます。フィールドのエンカウントと同じで、そんなに大量には出現したしません。オオカミンよりは、練習に丁度いいかもしれません』
『そうだな! じゃ、ちょっと行ってみる!』
「あぁ。OK。行こう」
後MP七〇ぐらいで全回復だが、MPはそんなに使わないから問題ない。
「あれれ? キソナさん? 何しているの? そんな所に座って」
立ち上がろうとすると、またもや声を掛けられた。そんなに目立つだろうか?
確かに大量に回復する時は、ログアウトする人が多いかもしれない。ログアウト中の回復は、座って回復と一緒だ。しかも満腹度も減らない。
見渡せばずっと座りっぱなしは、俺だけだったようだ。
俺は、スクッと立ち上がった。
「さっきはどうも。これから塔に行こうってガイさんと話していたんだ」
「ガイです」
俺が説明するとガイさんは、ルミさんに挨拶をする。
「はいはい! 私も行きたい!」
ルミさんは手を挙げ元気に言った。
「俺は構わないが、えっと……」
「ルミです! レベルは一一です!」
ルミさんは、ガイさんが聞きたい事だろうと、名前とレベルを自分で紹介した。
「一一! 早すぎないか? さっき、九になったばかりじゃ……」
俺とオオカミンのクエストをして彼女は九になった。それなのにもう一一になっている。俺が、ダイガルと修行している間にだ!
「あ、誘わなくてごめんね。二人でも大丈夫そうだったからさ。……っていうかさ、戦闘下手すぎて、居てもいなくても同じっていうか……」
「う……」
そこまでハッキリと本人の前でい言いますか……。確かにルミさん達と比べたら大人と子供というぐらい戦い方は違ったが……。
「そうだな。あれには俺も驚いたぞ。ステータスが凄いのに勿体ないと思ったほどだ」
「俺もそれに気付いて、修行……練習してまともに戦闘出来る様になったから!」
頑張った! オオカミンで試したけど普通になったと思う。まあ、二人にはまだ及ばないだろうけどさ。
俺がムキになって言うと、二人は顔を見合わせる。
「まあ、ワープ使えるヤツがいると便利だし。期待はしてないから大丈夫だ」
「うん。防御高いみたいだから、食らっても死なないでしょう。それにどんな感じか見に行くだけだし……」
「ちょ……二人共酷くないか! 足手まといにはならない程度には、出来る様になったって言ってるだろうが!」
二人は笑い出す。
『バカにされていますよ! 見返してやりましょう!』
『おう!』
ピピの言葉に軽く頷いた。
「ごめんごめん。冗談だからもう本気にしないの。ちゃんと助けてあげるから」
「楽しみにしてるからな。存分に練習の成果を見せてくれ。じゃ、パーティーを組もうか、ルミちゃん」
「ちゃんって! 子供じゃないんだから。まあいいけどさ」
「どれどれ……」
二人は気が合うようだ。俺をからかって遊んでいる……。
俺達はパーティーを組んだ。
「ほう。ルミちゃんは、怪力を合わせると攻撃力九〇あるのか。すごいな。って、キソナさん、おたく魔法を取りに行ったのか? どれだけHPチートなんだ?」
早速ガイさんは、俺達のステータスチェックを始めた。俺が、魔法を覚えている事に凄く驚いた様子だ。まあ、あのへっぽこ戦闘じゃ普通死ぬわな……。
それにしてもルミさんは、怪力のスキルで攻撃力がかなりUPしてるな。
「一人で行ったんじゃないよ。ちょっとした便利なスキルを使える人がいて、足止めしてくれたからさ。俺でも行けたんだ!」
「なるほどな。納得だ」
「あ、わかった!」
誰とは言わないけど、ルミさんはヒカルだと気づいたようだ。
こうして和気あいあいと塔に俺達三人は向かった。
「おい。そんな所で何してるんだ?」
声がかかり顔を上げると、ガイさんが立っていた。
「あぁ、ガイさん。休憩中。HPとMPを回復している」
「おぉ、一〇レベルになったのか!」
少し間があってからそう返して来た。メル友でレベルを確認したんだろう。
「確かワープ持っていたよな?」
「うん? 持っているけど?」
「だったら塔に行かないか?」
そう言えば一〇レベルから行けるんだっけ?
「俺も一〇レベルになったんだ。テスターの時、塔に行ったことはあるか?」
「いや、ないんだよな……」
「ないか。まあ、さらっと言うとだな。塔は一方通行で、上の階にしか行けないんだ。五階ごとに外に出るワープもあるんだが、それ以外は、魔法のワープでしか外に出る方法がない」
そうだったのか! ワープ選んでおいてよかった! あ、だから表ステータスなのか。塔に登る為にあったら便利な魔法だもんな。どうやって取得するかは知らないけど。
「で、どうだ? 覗いてみないか?」
さて、どうしよう。どんなのか見てみたい気もするけど……。
『どう思うピピ?』
『今のキソナ様なら問題ないと思われます。フィールドのエンカウントと同じで、そんなに大量には出現したしません。オオカミンよりは、練習に丁度いいかもしれません』
『そうだな! じゃ、ちょっと行ってみる!』
「あぁ。OK。行こう」
後MP七〇ぐらいで全回復だが、MPはそんなに使わないから問題ない。
「あれれ? キソナさん? 何しているの? そんな所に座って」
立ち上がろうとすると、またもや声を掛けられた。そんなに目立つだろうか?
確かに大量に回復する時は、ログアウトする人が多いかもしれない。ログアウト中の回復は、座って回復と一緒だ。しかも満腹度も減らない。
見渡せばずっと座りっぱなしは、俺だけだったようだ。
俺は、スクッと立ち上がった。
「さっきはどうも。これから塔に行こうってガイさんと話していたんだ」
「ガイです」
俺が説明するとガイさんは、ルミさんに挨拶をする。
「はいはい! 私も行きたい!」
ルミさんは手を挙げ元気に言った。
「俺は構わないが、えっと……」
「ルミです! レベルは一一です!」
ルミさんは、ガイさんが聞きたい事だろうと、名前とレベルを自分で紹介した。
「一一! 早すぎないか? さっき、九になったばかりじゃ……」
俺とオオカミンのクエストをして彼女は九になった。それなのにもう一一になっている。俺が、ダイガルと修行している間にだ!
「あ、誘わなくてごめんね。二人でも大丈夫そうだったからさ。……っていうかさ、戦闘下手すぎて、居てもいなくても同じっていうか……」
「う……」
そこまでハッキリと本人の前でい言いますか……。確かにルミさん達と比べたら大人と子供というぐらい戦い方は違ったが……。
「そうだな。あれには俺も驚いたぞ。ステータスが凄いのに勿体ないと思ったほどだ」
「俺もそれに気付いて、修行……練習してまともに戦闘出来る様になったから!」
頑張った! オオカミンで試したけど普通になったと思う。まあ、二人にはまだ及ばないだろうけどさ。
俺がムキになって言うと、二人は顔を見合わせる。
「まあ、ワープ使えるヤツがいると便利だし。期待はしてないから大丈夫だ」
「うん。防御高いみたいだから、食らっても死なないでしょう。それにどんな感じか見に行くだけだし……」
「ちょ……二人共酷くないか! 足手まといにはならない程度には、出来る様になったって言ってるだろうが!」
二人は笑い出す。
『バカにされていますよ! 見返してやりましょう!』
『おう!』
ピピの言葉に軽く頷いた。
「ごめんごめん。冗談だからもう本気にしないの。ちゃんと助けてあげるから」
「楽しみにしてるからな。存分に練習の成果を見せてくれ。じゃ、パーティーを組もうか、ルミちゃん」
「ちゃんって! 子供じゃないんだから。まあいいけどさ」
「どれどれ……」
二人は気が合うようだ。俺をからかって遊んでいる……。
俺達はパーティーを組んだ。
「ほう。ルミちゃんは、怪力を合わせると攻撃力九〇あるのか。すごいな。って、キソナさん、おたく魔法を取りに行ったのか? どれだけHPチートなんだ?」
早速ガイさんは、俺達のステータスチェックを始めた。俺が、魔法を覚えている事に凄く驚いた様子だ。まあ、あのへっぽこ戦闘じゃ普通死ぬわな……。
それにしてもルミさんは、怪力のスキルで攻撃力がかなりUPしてるな。
「一人で行ったんじゃないよ。ちょっとした便利なスキルを使える人がいて、足止めしてくれたからさ。俺でも行けたんだ!」
「なるほどな。納得だ」
「あ、わかった!」
誰とは言わないけど、ルミさんはヒカルだと気づいたようだ。
こうして和気あいあいと塔に俺達三人は向かった。
10
あなたにおすすめの小説
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
追放された検品係、最弱の蛇に正しく聞いたら鉱脈を掘り当てた ~この世界は精霊の使い方を間違えている~
Lihito
ファンタジー
精霊に「やれ」と言えば動く。この世界の全員がそう信じている。
レイドだけが違った。範囲を絞り、条件を決め、段階的に聞く。それだけで最弱の蛇は誰より正確に答える。——誰にも理解されず、追放された。
たどり着いた鉱山町で、国が雇った上位精霊が鉱脈探査に失敗し続けていた。高性能の鷹が毎回違う答えを返す。
原因は鷹じゃない。聞き方だ。
レイドは蛇一体で名乗り出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる