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◆045◆お薦めペン
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「あ、そうそう。薬草の分布図がカウンターで売っているからそれを使うといい」
そういう便利な物があったのか。最初からどこら辺とわかっているなら探す手間が省ける。
「地図っていくらですか?」
「レッドアイの森のなら300Zだ」
思ったより安いな。
「一応言っておくけど、レッドアイの森の奥には行かない方がいい。迷いの術を使うモンスターがいるらしく、奥には行けない」
「あれでも、僕達崖の所までいけましたけど?」
「崖の向こう側には行けないって事! 橋を作ろうとすると邪魔されて一度も崖の向こう側に行った事がない。だから分布は崖までのしかない」
あぁ。それで地図が安いのか。でもまあないよりはましだよな。
というか、僕が森の奥まで行った第一号って事なのか。
「地図買うならそれに書き足していくといいぞ。これも冒険者としてスキルの一つだ。これを生業としている者もいる」
書き足すって言うのはいい案だけど、ペンがない!
いやペンは家に帰れば、一本ある。けどインクがない!
インクは、使わなくても蒸発するので、買っても一か月しかもたない。安いのでも1,000Z。
地図に書き込む為だけに買うのは勿体ないような……。
「ペンはインクが高いので……」
「そうだなぁ。だったらローンでマジカルペンを買ったらどうだ?」
「マジカル? 何ですかそれ?」
「冒険者が愛用しているペンで、インクが必要ない。高いけど五年は使える。インクを持ち歩く必要がないから便利だぞ」
「それ凄く高そうだけど……」
「3万Zぐらいだ」
何でもなさそうに言わないでよ!
3万ってなに?! 一年ローンにしたって月5,000Zだよ!
地図に書き込む為だけに、それは買えないよ!
「いや無理……」
「大丈夫だって。それがあれば仕事の幅も広がるし、それに使わなければ減らないペンだから!」
「え? 減らないの?」
ナットスさんは、そうだと頷いた。
インクの様に減ったりしないんだったらあってもいいかもしれない。でも今買うのには高すぎる!
採取の仕事ってそんなにない!
☆二つのを一人でこなせば、すぐに貯まりそうだけど……。うーん。悩むなぁ。
「あ、そうだ! 君って売上金があったよな?」
「売り上げ?? えっと、それは一体……」
「ちょっとついて来て。カウンターで確認出来るから」
そう言われ、ナットスさんの後ろをついていった。
「すまないが、クテュールの売り上げ金の確認してほしい」
「わかりました。どうぞ」
「手入れて」
ナットスさんに言われて、左手を筒の穴に入れた。
『ヒーリングミサンガ1つ22,500Z』
驚く金額が表示された!
そういう便利な物があったのか。最初からどこら辺とわかっているなら探す手間が省ける。
「地図っていくらですか?」
「レッドアイの森のなら300Zだ」
思ったより安いな。
「一応言っておくけど、レッドアイの森の奥には行かない方がいい。迷いの術を使うモンスターがいるらしく、奥には行けない」
「あれでも、僕達崖の所までいけましたけど?」
「崖の向こう側には行けないって事! 橋を作ろうとすると邪魔されて一度も崖の向こう側に行った事がない。だから分布は崖までのしかない」
あぁ。それで地図が安いのか。でもまあないよりはましだよな。
というか、僕が森の奥まで行った第一号って事なのか。
「地図買うならそれに書き足していくといいぞ。これも冒険者としてスキルの一つだ。これを生業としている者もいる」
書き足すって言うのはいい案だけど、ペンがない!
いやペンは家に帰れば、一本ある。けどインクがない!
インクは、使わなくても蒸発するので、買っても一か月しかもたない。安いのでも1,000Z。
地図に書き込む為だけに買うのは勿体ないような……。
「ペンはインクが高いので……」
「そうだなぁ。だったらローンでマジカルペンを買ったらどうだ?」
「マジカル? 何ですかそれ?」
「冒険者が愛用しているペンで、インクが必要ない。高いけど五年は使える。インクを持ち歩く必要がないから便利だぞ」
「それ凄く高そうだけど……」
「3万Zぐらいだ」
何でもなさそうに言わないでよ!
3万ってなに?! 一年ローンにしたって月5,000Zだよ!
地図に書き込む為だけに、それは買えないよ!
「いや無理……」
「大丈夫だって。それがあれば仕事の幅も広がるし、それに使わなければ減らないペンだから!」
「え? 減らないの?」
ナットスさんは、そうだと頷いた。
インクの様に減ったりしないんだったらあってもいいかもしれない。でも今買うのには高すぎる!
採取の仕事ってそんなにない!
☆二つのを一人でこなせば、すぐに貯まりそうだけど……。うーん。悩むなぁ。
「あ、そうだ! 君って売上金があったよな?」
「売り上げ?? えっと、それは一体……」
「ちょっとついて来て。カウンターで確認出来るから」
そう言われ、ナットスさんの後ろをついていった。
「すまないが、クテュールの売り上げ金の確認してほしい」
「わかりました。どうぞ」
「手入れて」
ナットスさんに言われて、左手を筒の穴に入れた。
『ヒーリングミサンガ1つ22,500Z』
驚く金額が表示された!
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