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◆093◆赤い空間
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森に着いて僕はジーンから降りた。
「ねえ、ジーン。赤い土の場所って知らない?」
『赤い土?』
「赤い花が咲いているはずなんだ」
『赤い花なら知っている。でもそこは、我々でもあまり近づかない場所だ。具合が悪くなるからな』
そこだ! 風で花粉が舞っているんだ!
「途中まででいいから連れて行って!」
『ここからだとだいぶかかるが?』
「構わないよ。近くに降ろしてくれればいいから」
『いや、近くまで行ける。あの花の香りを嗅ぐと具合が悪くなる。風上から行けば問題ない』
「ありがとう。宜しくね」
僕はまた、ジーンにまたがった。
対処方法を知っているなんて流石ジーンだ。
ジーンは、軽やかに森の中を走り抜けて行った。
◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆
『あそこだ』
30分ぐらいでついた。
ジーンがそう言った先には、赤い花が咲いていた。
森の中にぽっかりと開けた空間。
この花の周りだけ木がなく、地面には赤っぽい草が生えている。
ここだけ違う場所みたいだ。
『あの花を摘むのだろう?』
「うん!」
『だったら風向きが変わらないうちに早くした方がいい』
「そっか! ありがとう。ジーンはここで待っていて!」
『わかった……』
そう言いつつジーンは、空を見上げた後にきょろきょろと辺りを見渡す。
「どうしたの?」
『いや、ずっと視線を感じていたような気がしていたから。勘違いだったみたいだ』
「え? そう……。じゃ、行ってくる」
まさか誰かにつけられていた? でも森の中だし、そこを走って移動したんだから無理だよね?
僕は、軍手をはめ袋を手に持ち血ランに近づいた。そっと血ランに袋をかぶせる。
採取の方法は、書いてあった。出来れば根元から。根っこも採取出来ればなおいいらしい。
なので、かぶせた後、土を掘る。ここで気を付けなくてはいけないのは、砂埃をあげない事。
よし! 一つゲット!
僕は、隣の血ランにも袋をかぶせた。そして、同じように採取する。予備だ。
この軍手は、捨てたほうがいいかも。
僕は、軍手を脱いでぐるんと裏返す。それを袋に入れた。
ジーンの所に戻るもジーンは、ジッと森を見つけている。
「どうしたの?」
『あいつだ』
「あいつ?」
森から出て来たのは、エジンだった!
「どうやってここに?」
「そんな事どうでもいいだろう?」
エジンがここに一人で来たとは考えづらい。誰と一緒に来たんだ?
「お前に用があってきた」
「何?」
「俺はさぁ。欲しい物はどんな事をしても手に入れろって、親父に言われていたんだけど、全然ダメダメでさ……」
ダメダメだってわかってはいたんだ。
「でも諦めきれなかった。だからお前を襲った。殺さずとも怪我を負わせ冒険者になれないようにしてやろうと思ってさ。でもそれも失敗……」
うん? 何で語り始めたんだ?
「そんな事をしなくても僕は冒険者にならなかったよ。いや、それさえなければならなかった!」
「リゼタが迎えに行くって言ったんだからなってたさ!」
またあの時の目だ! 崖で襲われた時の憎悪が宿った瞳!
僕は、ごくりと唾を飲み込んだ!
「ねえ、ジーン。赤い土の場所って知らない?」
『赤い土?』
「赤い花が咲いているはずなんだ」
『赤い花なら知っている。でもそこは、我々でもあまり近づかない場所だ。具合が悪くなるからな』
そこだ! 風で花粉が舞っているんだ!
「途中まででいいから連れて行って!」
『ここからだとだいぶかかるが?』
「構わないよ。近くに降ろしてくれればいいから」
『いや、近くまで行ける。あの花の香りを嗅ぐと具合が悪くなる。風上から行けば問題ない』
「ありがとう。宜しくね」
僕はまた、ジーンにまたがった。
対処方法を知っているなんて流石ジーンだ。
ジーンは、軽やかに森の中を走り抜けて行った。
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『あそこだ』
30分ぐらいでついた。
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ここだけ違う場所みたいだ。
『あの花を摘むのだろう?』
「うん!」
『だったら風向きが変わらないうちに早くした方がいい』
「そっか! ありがとう。ジーンはここで待っていて!」
『わかった……』
そう言いつつジーンは、空を見上げた後にきょろきょろと辺りを見渡す。
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「え? そう……。じゃ、行ってくる」
まさか誰かにつけられていた? でも森の中だし、そこを走って移動したんだから無理だよね?
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採取の方法は、書いてあった。出来れば根元から。根っこも採取出来ればなおいいらしい。
なので、かぶせた後、土を掘る。ここで気を付けなくてはいけないのは、砂埃をあげない事。
よし! 一つゲット!
僕は、隣の血ランにも袋をかぶせた。そして、同じように採取する。予備だ。
この軍手は、捨てたほうがいいかも。
僕は、軍手を脱いでぐるんと裏返す。それを袋に入れた。
ジーンの所に戻るもジーンは、ジッと森を見つけている。
「どうしたの?」
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「あいつ?」
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「どうやってここに?」
「そんな事どうでもいいだろう?」
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ダメダメだってわかってはいたんだ。
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うん? 何で語り始めたんだ?
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僕は、ごくりと唾を飲み込んだ!
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