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-サッカー部の練習帰りの出来事(タカシSide)-
告白(3)
しおりを挟むミナトとの初めてのキスを終え、お互いの唇が離れる。
ミナトは恥ずかしさからか、俺と目を合わそうとしない。
しかし、俺はずっとミナトの顔を見つめていると、ようやく目があった。
「キスも初めてだった?」
ミナトに聞くと軽く頷いた。
それを聞いて、俺はまるで襟を正すかのように真面目スイッチを入れた。
「恋愛に男も女も関係ないと思う。俺はミナト、お前のことが好きだ。ハプニングを起こさないと、お前は俺のことをずっとチームメイトとしてしか見てくれないと思った。だから俺は今日手を出した。いきなり付き合ってほしいとは言わないけど、俺の好きという気持ちは本当だ。だからまずは気持ちを受け取ってもらいたい」
俺はできるだけストレートな想いをミナトへとぶつけた。
ここまで来たらどうにでもなれ!という想いだ。
ミナトに嫌われたくないけど、自分の想いを伝えなければ何も始まらない。
ミナトは俺の目をじっと見つめて聞いてくれ、その後、目を閉じた。
この時間が長く感じた。
ミナトが目を開き、俺を見つめる。
そして、小さく頷いてくれた。恥ずかしそうに。また顔を赤くしながら。
そして、「タカシなら・・・考えてみる」と言葉を絞り出すように発した。
俺はそれを聞いて嬉しくなり、思わず笑みが溢れる。
「良かったー。嫌われるかと思った」
思わず今の本音も一緒に漏れる。
俺は嬉しさのあまり、決して小さくはないミナトをお姫様抱っこしてベッドに横にする。
ミナトへの気持ちは溢れて出てしまったけど、俺の性欲ももう限界に近かった。
さっき脱衣所で一発抜いたのに、ミナトが俺のことを受け入れてくれたことに対して、理性がまた飛んだ。
「今度はちゃんと気持ちよくするからさ」
ベッドに横たわったミナトと目が合う。
まだ恋人関係ではない。
ただ、想いを伝えたことで、ひとまずは付き合うとか恋人関係とか俺とミナトには関係ないと考えている。
まずは俺の想いを受け止めてくれたミナトを幸せにしなければならないということが俺の使命だと思い、目の前のミナトと幸せに過ごせるならそれでいいと思っている。
俺はミナトに対して2回目のキスをする。
1回目よりも優しく包み込むように、腕をミナトの身体に回して抱き寄せながら。
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