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彼らは新人類編
彼は泣いていて、彼女は笑っていた
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飯田狩虎はいつも泣いていた。人にバカにされ泣いて、何もできない自分が嫌いで泣いて、いつもいつも挫折する自分に泣いていた。身長はいつも前から三番目、出席番号は二番目。自分よりも下がいると思うとちょっとだけ気が楽になる、そんな小学生。
普通なら勉強も運動も出来ないこんな子供はグレるか引きこもる。何も出来ないことを親や環境のせいにするか、そんな自分を恥ずかしがり姿を消す。………でも彼は違った。勉強を続け1番になることを選んだ。それはボロボロで弱虫で自信がない彼が唯一人生において誇りに思う[友達に恵まれた]おかげだった。誰よりも才能に恵まれた2人と一緒にいて、彼らの背中を追いかけたいと思えたから………今の彼がいる。
何回泣いてもかまわない。何度失敗してもかまわない。バカにされようと、批判されようと、殴られようと、拒絶、詐称、唾棄………周りからの賛同を得られなくても彼は思い描いた姿を求めたいと思った。そう決めてから彼は全てのことを成功させてきた。たとえ何年かけようと、どれほどの犠牲を出そうと、失敗しようと……諦めることなく続けたからだった。
空間を剣が埋め尽くし狩虎に向かって無数に放たれる!
「………クソジジイが来ようと俺を止めることはできない。止まるわけがない」
しかし狩虎は魔剣と炎で出来た剣を握り締め、剣の全てを炎で燃やしながら王様へと近づいていく。
「ナイスシルバーにクソジジイとは失礼じゃな。処しちゃうよ?ん?」
王様も白透色の剣を握り締め剣を放ちながら接近していく!
狩虎の攻撃から倒そうとする気配がない。彼は王様を殺すつもりはないらしい。それはそうだ、今ここで王様を殺してしまえば新たな反乱が生まれるのは目に見えている。カースクルセイドの殲滅が終わるまでの時間稼ぎが出来ればそれでいい………嘗めているな。そう判断した王様は白透色の剣を10本生み出し狩虎の炎に放った!
すると剣が刺さった炎が透明に染まり、矛先を変えて狩虎へと襲いかかる!
「[剣を支配し剣によって支配をする]魔力………なるほどこういう感じか」
「あっれーー?ワシの魔力バレちゃってるの?」
「知らない奴なんていないでしょ」
狩虎は透明の炎を喰らいながら平気な顔で炎を放ち続け、それを剣で切り裂き透明に変えていく王様。赤と透明が交錯し全てが狩虎に返っていく。狩虎の魔力を封じ王様が優位に見える………はずなのだが、どうも彼の表情は切迫していない。というより余裕がある。
「………思ってたよりも弱いな」
狩虎の右手から炎が噴き出し、飛来する透明の剣の全てを消滅させる!そして白透色の剣で受けた王様が吹き飛ばされる!
「いてて………仕方ないじゃろ。ワシはちと特殊でな、聖剣がないと力を発揮できんのじゃ」
第二類勇者を超える身体能力も魔力もあるが、鎧を顕現させたイリナほどじゃない。王というにはあまりにも弱す………
「ワシはあくまで時間稼ぎ。狩虎ちゃんだって分かっておるのだろう?狩虎ちゃんを倒すのはワシではなく」
雷が弾け飛んだ。黄色の閃光が快晴を突き抜け狩虎を吹き飛ばす!
「イリナちゃんじゃ」
吹き飛んだ狩虎は体勢を立て直し赤色の炎で壁を作りだすが、時速3万kmという、横切ったことにすら気づかないような速度で動くイリナを止めることは出来ない。幾重にも張り巡らされた衝撃波が炎と大地を揺らし、炎で防御する狩虎を何度も何度も吹き飛ばしていく!
こうなるともう体勢を立て直しきるのは難しい。吹き飛んだ0.2秒以内に来る反撃を捌くのに精一杯でそれどころではないのだ。イリナの文字通り目にも止まらない、というか映らない連打が狩虎を追い詰めていく!
ガンッ!!
そして攻撃を喰らったと同時に狩虎の後ろに発生する空間の断層!それが狩虎の後退を強制的に阻止した!次の反撃は0.1秒以内!確実に決まる!決まらないはずがない!
しかし振り抜かれたイリナの右拳が狩虎に当たることはなかった。彼女の肘から先が振り抜かれるよりも前に消滅していたのだ。
狩虎の体から青色の炎が噴出しトグロを巻いていた。それは空気と魔力を貪り、全てをこの世から消していく。カイを殺した忌々しき炎だ。
「………頼むから……俺に力を使わせないでくれ」
そして赤色の炎がイリナをまた………吹き飛ばした。
イリナはいつも笑っていた。幼い頃から自分の才能を理解し、いろんな人の期待に応えてきた。現実世界では親、学校の先生、塾の先生、周りの人間から。表面世界では平民、貴族、勇者、子供、大人………カイ。全ての期待に応えるために笑い続けていた。自分がどう見えているかを常に気にして完璧であり続けようとする。そんなイリナを見て快く思わない子供達は彼女を[人形]と揶揄した。彼女自身もそうだと思っていたが、それでも彼女が笑顔を崩すことはない。たとえ人形だとしても、求めてくれている人がいるのならそうあり続ける意味があると思った。
しかし、1年前………カイが死んでから彼女はわからなくなった。初めて彼女は失敗し物事を完遂することができず、そして彼女に期待していたたくさんの人達を助けることもできず、1番大切なカイすらも失った。炎帝を恨もうとしたが、彼に勝てるビジョンが見えなくてそれすらも諦めた。彼女にとっての初めての挫折は、とてもとても、とてもとても………遥なる壁として立ち塞がったのだ。
初めてグレた、塞ぎ込んだ、笑わなくなった。自分が何者なのかもわからずに絶望の中を漂い続ける………そんなことをしても自分の為にならないと分かっていても、彼女はその闇から抜け出せずにいた。
そんな彼女は狩虎によって救われた。彼が小説を書いたことで、「カイが生きているかもしれない」という希望を抱けるようになったのだ。勿論カイが本当に、必ず生きてるだなんて思ってはいない。ただカイと何かしらのつながりを持った人間が生きてるとわかっただけで幸せだったのだ。
挫折から一年。彼女は色々な感情を味わった。笑っているだけでは果てしない障害を乗り越えることはできないのだと痛感した。笑って泣いて怒って病んで…………それが人を強くする。
だから彼女はもう諦めない。それがたとえ絶対に乗り越えられないような障壁だろうと、奇跡を願うことすら烏滸がましいほどの絶望だろうと。
右腕を消されようと、何度も何十回と吹き飛ばされようと、失う痛みに悶える沢山の人々を救う為にイリナは立ち上がる。
金色の輝きを迸らせ雷雲を呼び寄せる。地上に到達しない雨、磁気と熱エネルギーの衝突により空を縦横に駆け回る変則的な雷。熱と雷が2人の間を渦巻く。
「私は失うことを恐れていたのに知らないふりをして、でも君の言葉でようやくそれを自覚できた。敵も味方も関係ない、争い続けることで誰かが傷つき悲しむことにもう耐えられない。だから私は君を止める」
「イリナの力じゃ無理だ。俺を超えられないんじゃあ希望などなく全ては絵空事。そんな甘っちょろい夢物語に人生を賭ける気にはならないんだ。奇跡なんて信じない、希望なんて身勝手な妄想でしかない。俺が信じるのは可能性だけさ」
その時影が2人に落ちた。しかし2人とも空を見ない。互いに互いを見つめ合うだけ。
それは魔物だった。イリナと狩虎の戦いが終局に近づいていることを感じ取ったカースクルセイドが魔物化して参戦してきたのだ。疲弊した2人を倒し漁夫の利を得ようとする算段。14体の魔物と王様、イリナ、他の勇者の全てが狩虎を倒す為に矛先を向ける。
だがそれでも………
炎と魔力がぶつかり空気が悲鳴を上げるが、それでも炎が圧倒し消滅させていく。狩虎の隙をついて背後に回った魔物を振り向きもせずに消しとばし、イリナを吹き飛ばし、王様の魔力を無力化していく。
狩虎の優位は揺るがない…………炎が全てを飲み込んでいく。
普通なら勉強も運動も出来ないこんな子供はグレるか引きこもる。何も出来ないことを親や環境のせいにするか、そんな自分を恥ずかしがり姿を消す。………でも彼は違った。勉強を続け1番になることを選んだ。それはボロボロで弱虫で自信がない彼が唯一人生において誇りに思う[友達に恵まれた]おかげだった。誰よりも才能に恵まれた2人と一緒にいて、彼らの背中を追いかけたいと思えたから………今の彼がいる。
何回泣いてもかまわない。何度失敗してもかまわない。バカにされようと、批判されようと、殴られようと、拒絶、詐称、唾棄………周りからの賛同を得られなくても彼は思い描いた姿を求めたいと思った。そう決めてから彼は全てのことを成功させてきた。たとえ何年かけようと、どれほどの犠牲を出そうと、失敗しようと……諦めることなく続けたからだった。
空間を剣が埋め尽くし狩虎に向かって無数に放たれる!
「………クソジジイが来ようと俺を止めることはできない。止まるわけがない」
しかし狩虎は魔剣と炎で出来た剣を握り締め、剣の全てを炎で燃やしながら王様へと近づいていく。
「ナイスシルバーにクソジジイとは失礼じゃな。処しちゃうよ?ん?」
王様も白透色の剣を握り締め剣を放ちながら接近していく!
狩虎の攻撃から倒そうとする気配がない。彼は王様を殺すつもりはないらしい。それはそうだ、今ここで王様を殺してしまえば新たな反乱が生まれるのは目に見えている。カースクルセイドの殲滅が終わるまでの時間稼ぎが出来ればそれでいい………嘗めているな。そう判断した王様は白透色の剣を10本生み出し狩虎の炎に放った!
すると剣が刺さった炎が透明に染まり、矛先を変えて狩虎へと襲いかかる!
「[剣を支配し剣によって支配をする]魔力………なるほどこういう感じか」
「あっれーー?ワシの魔力バレちゃってるの?」
「知らない奴なんていないでしょ」
狩虎は透明の炎を喰らいながら平気な顔で炎を放ち続け、それを剣で切り裂き透明に変えていく王様。赤と透明が交錯し全てが狩虎に返っていく。狩虎の魔力を封じ王様が優位に見える………はずなのだが、どうも彼の表情は切迫していない。というより余裕がある。
「………思ってたよりも弱いな」
狩虎の右手から炎が噴き出し、飛来する透明の剣の全てを消滅させる!そして白透色の剣で受けた王様が吹き飛ばされる!
「いてて………仕方ないじゃろ。ワシはちと特殊でな、聖剣がないと力を発揮できんのじゃ」
第二類勇者を超える身体能力も魔力もあるが、鎧を顕現させたイリナほどじゃない。王というにはあまりにも弱す………
「ワシはあくまで時間稼ぎ。狩虎ちゃんだって分かっておるのだろう?狩虎ちゃんを倒すのはワシではなく」
雷が弾け飛んだ。黄色の閃光が快晴を突き抜け狩虎を吹き飛ばす!
「イリナちゃんじゃ」
吹き飛んだ狩虎は体勢を立て直し赤色の炎で壁を作りだすが、時速3万kmという、横切ったことにすら気づかないような速度で動くイリナを止めることは出来ない。幾重にも張り巡らされた衝撃波が炎と大地を揺らし、炎で防御する狩虎を何度も何度も吹き飛ばしていく!
こうなるともう体勢を立て直しきるのは難しい。吹き飛んだ0.2秒以内に来る反撃を捌くのに精一杯でそれどころではないのだ。イリナの文字通り目にも止まらない、というか映らない連打が狩虎を追い詰めていく!
ガンッ!!
そして攻撃を喰らったと同時に狩虎の後ろに発生する空間の断層!それが狩虎の後退を強制的に阻止した!次の反撃は0.1秒以内!確実に決まる!決まらないはずがない!
しかし振り抜かれたイリナの右拳が狩虎に当たることはなかった。彼女の肘から先が振り抜かれるよりも前に消滅していたのだ。
狩虎の体から青色の炎が噴出しトグロを巻いていた。それは空気と魔力を貪り、全てをこの世から消していく。カイを殺した忌々しき炎だ。
「………頼むから……俺に力を使わせないでくれ」
そして赤色の炎がイリナをまた………吹き飛ばした。
イリナはいつも笑っていた。幼い頃から自分の才能を理解し、いろんな人の期待に応えてきた。現実世界では親、学校の先生、塾の先生、周りの人間から。表面世界では平民、貴族、勇者、子供、大人………カイ。全ての期待に応えるために笑い続けていた。自分がどう見えているかを常に気にして完璧であり続けようとする。そんなイリナを見て快く思わない子供達は彼女を[人形]と揶揄した。彼女自身もそうだと思っていたが、それでも彼女が笑顔を崩すことはない。たとえ人形だとしても、求めてくれている人がいるのならそうあり続ける意味があると思った。
しかし、1年前………カイが死んでから彼女はわからなくなった。初めて彼女は失敗し物事を完遂することができず、そして彼女に期待していたたくさんの人達を助けることもできず、1番大切なカイすらも失った。炎帝を恨もうとしたが、彼に勝てるビジョンが見えなくてそれすらも諦めた。彼女にとっての初めての挫折は、とてもとても、とてもとても………遥なる壁として立ち塞がったのだ。
初めてグレた、塞ぎ込んだ、笑わなくなった。自分が何者なのかもわからずに絶望の中を漂い続ける………そんなことをしても自分の為にならないと分かっていても、彼女はその闇から抜け出せずにいた。
そんな彼女は狩虎によって救われた。彼が小説を書いたことで、「カイが生きているかもしれない」という希望を抱けるようになったのだ。勿論カイが本当に、必ず生きてるだなんて思ってはいない。ただカイと何かしらのつながりを持った人間が生きてるとわかっただけで幸せだったのだ。
挫折から一年。彼女は色々な感情を味わった。笑っているだけでは果てしない障害を乗り越えることはできないのだと痛感した。笑って泣いて怒って病んで…………それが人を強くする。
だから彼女はもう諦めない。それがたとえ絶対に乗り越えられないような障壁だろうと、奇跡を願うことすら烏滸がましいほどの絶望だろうと。
右腕を消されようと、何度も何十回と吹き飛ばされようと、失う痛みに悶える沢山の人々を救う為にイリナは立ち上がる。
金色の輝きを迸らせ雷雲を呼び寄せる。地上に到達しない雨、磁気と熱エネルギーの衝突により空を縦横に駆け回る変則的な雷。熱と雷が2人の間を渦巻く。
「私は失うことを恐れていたのに知らないふりをして、でも君の言葉でようやくそれを自覚できた。敵も味方も関係ない、争い続けることで誰かが傷つき悲しむことにもう耐えられない。だから私は君を止める」
「イリナの力じゃ無理だ。俺を超えられないんじゃあ希望などなく全ては絵空事。そんな甘っちょろい夢物語に人生を賭ける気にはならないんだ。奇跡なんて信じない、希望なんて身勝手な妄想でしかない。俺が信じるのは可能性だけさ」
その時影が2人に落ちた。しかし2人とも空を見ない。互いに互いを見つめ合うだけ。
それは魔物だった。イリナと狩虎の戦いが終局に近づいていることを感じ取ったカースクルセイドが魔物化して参戦してきたのだ。疲弊した2人を倒し漁夫の利を得ようとする算段。14体の魔物と王様、イリナ、他の勇者の全てが狩虎を倒す為に矛先を向ける。
だがそれでも………
炎と魔力がぶつかり空気が悲鳴を上げるが、それでも炎が圧倒し消滅させていく。狩虎の隙をついて背後に回った魔物を振り向きもせずに消しとばし、イリナを吹き飛ばし、王様の魔力を無力化していく。
狩虎の優位は揺るがない…………炎が全てを飲み込んでいく。
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