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彼らは新人類編
その戦いは金色で終わる
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空間内のエネルギー量が臨界点に達してプラズマが乱れ飛ぶ。下に落ち、上に昇り、左右にねじ曲がり消えていく雷。炎で満たされた世界で巨大な魔物十数頭と勇者が一斉に攻撃を放つが、その全てを消し去り魔王は魔物を殺していく。
圧倒的な力の前に命が凄まじい速度で消えていく。カースクルセイドと勇者領の全力を以ってしても魔王を倒すことができない。
希望が消えていく………
それでもイリナは突き進む。可能性が僅かにでもあるのか怪しいけれど、とにかく突き進む。失った悲しみで立ち止まりたくないから。
イリナの目にはこの世界全てが色を持った線に見えた。赤、黄、青、白、黒、透明………高速で横切り世界の果てへと消えていく。
無限に続くかと思ったこの、戦いと呼ぶにはあまりにも一方的な蹂躙は、あと10秒で終わりを迎える。
1………
敷き詰められた炎の壁を左腕でぶん殴り、近づくと同時に吹き飛ばされたイリナは体勢を立て直し大きく右回りで狩虎に接近する。その間に魔物は左から大きく回り狩虎へと接近していく。
2………
しかし右に大回りしたイリナを完璧に捕捉していた狩虎はイリナを再度吹き飛ばした。しかしイリナは電磁波を生み出し空中に足場を作り出すと、今度は上空から落ちるように接近する。しかしそれすらも吹き飛ばされたイリナは左側から接近をする。その時に魔物を横切るが、彼らはイリナが通り抜けたのを視認できなかった。
3………
そして狩虎の炎によって消し飛ばされる6体の魔物。その残骸で姿を隠しながらイリナは近づくが、大地から突出した炎によってかち上げられる。だが空中を蹴飛ばし一度距離を取った後に彼女は大きく左回りで狩虎に近づいていく。
4………
近づいてきたイリナを吹き飛ばす為に放った炎が、王様の剣に刺され白透色に染まり狩虎へと翻るが、全くガードせずにその炎を喰らいながら狩虎は新たな炎を生み出してイリナを吹き飛ばす。が、その瞬間、イリナの背後に空間の断層が生まれ吹き飛ばされることなく堪える!
5………
空間の断層に背中を預けてイリナは狩虎の顔面に殴りかかるが、それすらも炎が受け止めてしまう。更に放たれる炎をイリナは蹴り飛ばすが、その時に体がぐらついた。この隙をついてイリナの背後にある空間の断層を炎が燃やしたのだ。足を振り上げ右腕のない無防備なイリナを簡単に吹き飛ばすと、狩虎は自身の背後へと炎を伸ばした。
6………
魔物の別働隊が背後から接近していたのを[見えていた]狩虎が彼らめがけて炎を放つ。生物の限界を超えたイリナすらも苦戦する超高速の炎に成す術なく消されていく魔物。炎が通過し削り取られた空間のその上空に白色の扉が生み出された。が、狩虎はそれを確認するだけで背後から襲いかかってくるイリナに意識を向け直した。
7………
しかしイリナを囮に近づいてきていた王様とイリナの双方向から攻撃され、狩虎は炎の壁で2人の攻撃をふせぐ。そして周りに浮遊していた炎が大剣の形となり何百本と生み出すと、彼らめがけて放った。炎となった大地に大剣が突き刺さると大爆発。炎が噴火し何百本もの炎の柱となり、最大到達点に達した炎が敵目掛けて降り注ぐ。
8………
空間に2個目、3個目の白色の扉が生まれそれらから3人が飛び降りた。しかしそれすらも狩虎は無視してイリナと王様に意識を集中させる。噴き上げる炎の柱と降り注ぐ火球をかわしながら近づいてくるイリナと王様に、更に炎を放ち確実に潰しに行く。すると炎をすり抜けて1人の男が光と共に狩虎に接近した。イリナに程近い速度……リヒトだ。彼は0.1秒ごとに時を止めながら断続的に近づき狩虎の距離感を狂わせる。が、それがそもそも無意味なのだ。彼は身体から炎を生み出し周辺全てを吹き飛ばした。
9………
吹き飛ばされたイリナは空中で体勢を整えると、腰を落とし、左腕を背中に伸ばす。そして全身全霊をもって飛び出した。そして白色の扉から飛び出したグレン、昴が魔力を放つが、近くの炎がそれを自動的に防いだ。そして狩虎がイリナに意識を向け直した時、イリナが消えていた。
10………
イリナの進行上に突如として出現した白色の扉がイリナを狩虎の背後にワープさせたのだ。だが事前に黒垓君の能力を知っていた狩虎は、[こうなる可能性]を把握していた。自身の死角に炎を生み出し、イリナをカウンターで切って落とすことにした。
その時イリナの鎧が解除された。魔力の枯渇による強制解除。イリナのこの生物を超えた速度は、雷が事前に進行方向の空気を何万回と焼くことで成立していた。しかし鎧が解除されると時速10万kmで動いていたイリナに襲いかかる想像を絶する空気抵抗がイリナを大きく減速させ、狩虎のカウンターを偶然かわす。だがその炎は壁となりイリナに立ちはだかる。
スパッ
断熱圧縮によって燃え盛るイリナが炎の壁を切り裂いた。その左手には黒色の剣………全ての魔力を遮断するカイの遺品だ。が、それでも狩虎の想像を超えることはできない。彼はその黒色の剣を消す為に炎を…………
「…………ははっ」
ないはずのイリナの右腕が光り輝いていた。光剣のグローブ形態が義肢の役目を果たし、新たな右腕の務めを果たしていたのだ。狩虎は希望や奇跡を信じない。更に自身の[全てを消し去る]力を恨んでおり、彼が消したもの全ては戻らないと理解していた。だから彼は「イリナの右腕がなくなったらもう回復しない」と、回復する可能性をきっていた。
ようやく、初めて、狩虎の想定を超えることができたのだ。
パァァアアンンン!!!
イリナのパンチがモロに狩虎の顔面に叩きつけられた。彼は吹き飛ばされ、地面を滑り、ピクリとも動かない。
「確かに奇跡なんて起きないのかもしれない!希望なんて願ったって意味がないのかもしれない!」
長時間の無呼吸運動から解放されたイリナはタガが外れたように肺に空気を送り込み、何度も何度も呼吸をする。そして喉が裂けてもいいと、横隔膜と気道の全てを使って声を張り上げた。
「でも私は!それでも!希望を願いたいんだ!色んな人が戦うことなく生きられる世界が来てほしいと本気で思うんだ!そして君が泣かないで済むような、そんな!そんな!!」
息が続かなくなり、空気を吸い上げイリナは叫んだ。
「優しい世界にしていきたいんだ!!………だから!!」
イリナは倒れている狩虎に近づき、左腕で胸ぐらを掴み上げた。
「力を貸して!私の為に、平和を願う人達の為に!」
「…………ったく」
狩虎は笑っていた。
「倒されちまったなら仕方ないよなぁ。………仕方ねーな、貸すよ、イリナに。俺の力全てな」
そして最後、また同じようなことをしてイリナに殺されよう。狩虎はそう思いながら意識を………
「あ、今回のことがもう一回起きたらやばいから」
そういうとイリナは右手から鎖を作り出すと、狩虎の胸に突き刺した。
「光剣第零の舞・束縛怨嗟。君もう、私の許可なしに魔力使えないから」
「………話をしようかイリナ」
「だーめ」
そう言うとイリナは狩虎の顔面にもう1発パンチを叩き込み失神させた。
「……………」
俺は頬杖をつきながら椅子に座っていた。朝のホームルームが始まる前、とてもとても暇で時間を潰すしかないつまらない時間だ。
「ね、やっぱり一度しか死ななかったでしょ」
遼鋭が笑いながら聞いてくる。
「ちっ………二度死ねると思ってたんだけどな」
「君じゃあ無理だよ。君は優しすぎる。悪になりきれない」
事前に一時限目の教科書を準備し、俺は教科書を眺める。数学か………これも半年前に全て終わってるな。どうすっかなぁ。
「実際、君が死ななくてよかったよ。君にはそこらへんの人間と違って才能も可能性もある。こんな下らないことで死んじゃいけない」
「人間の差なんてほんのちょっとだよ。俺が死んだって現実世界は当たり前のように回っていく。そして表面世界なら幸福で満ち溢れ、俺の死を祝っていたことだろうな。イリナは英雄になって、俺は希代の悪役………意味のある死だろ?」
今回の戦いでカースクルセイドの主要戦力は軒並み潰した。なんぼか取り逃がしてしまったのは痛いが………なに、あそこまでの大打撃だ。当分は勇者領を襲うことはないだろう。その間にイリナとの約束を果たさなきゃな。
「死に意味はないよ。意味があるのは勝者だけだ。イリナさんに華を持たせてやりたいのは分かるけれど、こんなこと続けていたら………噂をすればだね」
イリナが扉を開けて入ってきた。相変わらず綺麗な奴だ。教室に入るだけでこの教室の全員が釘付けになる。
しかしイリナは自分の席に座ることなく俺の前に立つと、顔を近づけて小さくつぶやいた。
「今日も頑張っていこう、誰かのために」
そして自分の席に座り近くの友達と話をする。
………優しい世界のために頑張る………か。俺はその新たな世界の住人の1人ってか?まったく、今後が大変だな………
俺とイリナは誰も傷つかない優しい世界の住人第一号と第二号。新人類って奴だ。
「…………んだこれ」
寝坊をして遅刻気味の宏美は歯磨きをしながらドライヤーで髪をかわしていた。いつもの手順で、いつもの容量で鏡を見ることなく日常をこなす。その時ふと鏡を何かが横切った。見間違いかと思ったが、どうせこれが終わるまで何も出来ないのだからと鏡の方に視線を向けると………そこには、もう1人の自分がいた。
しかしそれは瞬きの後には消えてしまい、鏡には忙しなく動く宏美の姿だけ。
「………疲れてるのかな」
宏美は髪を乾かし終えると着替えに自室に戻った。
~彼らは新人類編 終了~
~鏡にキスを編 開始~
圧倒的な力の前に命が凄まじい速度で消えていく。カースクルセイドと勇者領の全力を以ってしても魔王を倒すことができない。
希望が消えていく………
それでもイリナは突き進む。可能性が僅かにでもあるのか怪しいけれど、とにかく突き進む。失った悲しみで立ち止まりたくないから。
イリナの目にはこの世界全てが色を持った線に見えた。赤、黄、青、白、黒、透明………高速で横切り世界の果てへと消えていく。
無限に続くかと思ったこの、戦いと呼ぶにはあまりにも一方的な蹂躙は、あと10秒で終わりを迎える。
1………
敷き詰められた炎の壁を左腕でぶん殴り、近づくと同時に吹き飛ばされたイリナは体勢を立て直し大きく右回りで狩虎に接近する。その間に魔物は左から大きく回り狩虎へと接近していく。
2………
しかし右に大回りしたイリナを完璧に捕捉していた狩虎はイリナを再度吹き飛ばした。しかしイリナは電磁波を生み出し空中に足場を作り出すと、今度は上空から落ちるように接近する。しかしそれすらも吹き飛ばされたイリナは左側から接近をする。その時に魔物を横切るが、彼らはイリナが通り抜けたのを視認できなかった。
3………
そして狩虎の炎によって消し飛ばされる6体の魔物。その残骸で姿を隠しながらイリナは近づくが、大地から突出した炎によってかち上げられる。だが空中を蹴飛ばし一度距離を取った後に彼女は大きく左回りで狩虎に近づいていく。
4………
近づいてきたイリナを吹き飛ばす為に放った炎が、王様の剣に刺され白透色に染まり狩虎へと翻るが、全くガードせずにその炎を喰らいながら狩虎は新たな炎を生み出してイリナを吹き飛ばす。が、その瞬間、イリナの背後に空間の断層が生まれ吹き飛ばされることなく堪える!
5………
空間の断層に背中を預けてイリナは狩虎の顔面に殴りかかるが、それすらも炎が受け止めてしまう。更に放たれる炎をイリナは蹴り飛ばすが、その時に体がぐらついた。この隙をついてイリナの背後にある空間の断層を炎が燃やしたのだ。足を振り上げ右腕のない無防備なイリナを簡単に吹き飛ばすと、狩虎は自身の背後へと炎を伸ばした。
6………
魔物の別働隊が背後から接近していたのを[見えていた]狩虎が彼らめがけて炎を放つ。生物の限界を超えたイリナすらも苦戦する超高速の炎に成す術なく消されていく魔物。炎が通過し削り取られた空間のその上空に白色の扉が生み出された。が、狩虎はそれを確認するだけで背後から襲いかかってくるイリナに意識を向け直した。
7………
しかしイリナを囮に近づいてきていた王様とイリナの双方向から攻撃され、狩虎は炎の壁で2人の攻撃をふせぐ。そして周りに浮遊していた炎が大剣の形となり何百本と生み出すと、彼らめがけて放った。炎となった大地に大剣が突き刺さると大爆発。炎が噴火し何百本もの炎の柱となり、最大到達点に達した炎が敵目掛けて降り注ぐ。
8………
空間に2個目、3個目の白色の扉が生まれそれらから3人が飛び降りた。しかしそれすらも狩虎は無視してイリナと王様に意識を集中させる。噴き上げる炎の柱と降り注ぐ火球をかわしながら近づいてくるイリナと王様に、更に炎を放ち確実に潰しに行く。すると炎をすり抜けて1人の男が光と共に狩虎に接近した。イリナに程近い速度……リヒトだ。彼は0.1秒ごとに時を止めながら断続的に近づき狩虎の距離感を狂わせる。が、それがそもそも無意味なのだ。彼は身体から炎を生み出し周辺全てを吹き飛ばした。
9………
吹き飛ばされたイリナは空中で体勢を整えると、腰を落とし、左腕を背中に伸ばす。そして全身全霊をもって飛び出した。そして白色の扉から飛び出したグレン、昴が魔力を放つが、近くの炎がそれを自動的に防いだ。そして狩虎がイリナに意識を向け直した時、イリナが消えていた。
10………
イリナの進行上に突如として出現した白色の扉がイリナを狩虎の背後にワープさせたのだ。だが事前に黒垓君の能力を知っていた狩虎は、[こうなる可能性]を把握していた。自身の死角に炎を生み出し、イリナをカウンターで切って落とすことにした。
その時イリナの鎧が解除された。魔力の枯渇による強制解除。イリナのこの生物を超えた速度は、雷が事前に進行方向の空気を何万回と焼くことで成立していた。しかし鎧が解除されると時速10万kmで動いていたイリナに襲いかかる想像を絶する空気抵抗がイリナを大きく減速させ、狩虎のカウンターを偶然かわす。だがその炎は壁となりイリナに立ちはだかる。
スパッ
断熱圧縮によって燃え盛るイリナが炎の壁を切り裂いた。その左手には黒色の剣………全ての魔力を遮断するカイの遺品だ。が、それでも狩虎の想像を超えることはできない。彼はその黒色の剣を消す為に炎を…………
「…………ははっ」
ないはずのイリナの右腕が光り輝いていた。光剣のグローブ形態が義肢の役目を果たし、新たな右腕の務めを果たしていたのだ。狩虎は希望や奇跡を信じない。更に自身の[全てを消し去る]力を恨んでおり、彼が消したもの全ては戻らないと理解していた。だから彼は「イリナの右腕がなくなったらもう回復しない」と、回復する可能性をきっていた。
ようやく、初めて、狩虎の想定を超えることができたのだ。
パァァアアンンン!!!
イリナのパンチがモロに狩虎の顔面に叩きつけられた。彼は吹き飛ばされ、地面を滑り、ピクリとも動かない。
「確かに奇跡なんて起きないのかもしれない!希望なんて願ったって意味がないのかもしれない!」
長時間の無呼吸運動から解放されたイリナはタガが外れたように肺に空気を送り込み、何度も何度も呼吸をする。そして喉が裂けてもいいと、横隔膜と気道の全てを使って声を張り上げた。
「でも私は!それでも!希望を願いたいんだ!色んな人が戦うことなく生きられる世界が来てほしいと本気で思うんだ!そして君が泣かないで済むような、そんな!そんな!!」
息が続かなくなり、空気を吸い上げイリナは叫んだ。
「優しい世界にしていきたいんだ!!………だから!!」
イリナは倒れている狩虎に近づき、左腕で胸ぐらを掴み上げた。
「力を貸して!私の為に、平和を願う人達の為に!」
「…………ったく」
狩虎は笑っていた。
「倒されちまったなら仕方ないよなぁ。………仕方ねーな、貸すよ、イリナに。俺の力全てな」
そして最後、また同じようなことをしてイリナに殺されよう。狩虎はそう思いながら意識を………
「あ、今回のことがもう一回起きたらやばいから」
そういうとイリナは右手から鎖を作り出すと、狩虎の胸に突き刺した。
「光剣第零の舞・束縛怨嗟。君もう、私の許可なしに魔力使えないから」
「………話をしようかイリナ」
「だーめ」
そう言うとイリナは狩虎の顔面にもう1発パンチを叩き込み失神させた。
「……………」
俺は頬杖をつきながら椅子に座っていた。朝のホームルームが始まる前、とてもとても暇で時間を潰すしかないつまらない時間だ。
「ね、やっぱり一度しか死ななかったでしょ」
遼鋭が笑いながら聞いてくる。
「ちっ………二度死ねると思ってたんだけどな」
「君じゃあ無理だよ。君は優しすぎる。悪になりきれない」
事前に一時限目の教科書を準備し、俺は教科書を眺める。数学か………これも半年前に全て終わってるな。どうすっかなぁ。
「実際、君が死ななくてよかったよ。君にはそこらへんの人間と違って才能も可能性もある。こんな下らないことで死んじゃいけない」
「人間の差なんてほんのちょっとだよ。俺が死んだって現実世界は当たり前のように回っていく。そして表面世界なら幸福で満ち溢れ、俺の死を祝っていたことだろうな。イリナは英雄になって、俺は希代の悪役………意味のある死だろ?」
今回の戦いでカースクルセイドの主要戦力は軒並み潰した。なんぼか取り逃がしてしまったのは痛いが………なに、あそこまでの大打撃だ。当分は勇者領を襲うことはないだろう。その間にイリナとの約束を果たさなきゃな。
「死に意味はないよ。意味があるのは勝者だけだ。イリナさんに華を持たせてやりたいのは分かるけれど、こんなこと続けていたら………噂をすればだね」
イリナが扉を開けて入ってきた。相変わらず綺麗な奴だ。教室に入るだけでこの教室の全員が釘付けになる。
しかしイリナは自分の席に座ることなく俺の前に立つと、顔を近づけて小さくつぶやいた。
「今日も頑張っていこう、誰かのために」
そして自分の席に座り近くの友達と話をする。
………優しい世界のために頑張る………か。俺はその新たな世界の住人の1人ってか?まったく、今後が大変だな………
俺とイリナは誰も傷つかない優しい世界の住人第一号と第二号。新人類って奴だ。
「…………んだこれ」
寝坊をして遅刻気味の宏美は歯磨きをしながらドライヤーで髪をかわしていた。いつもの手順で、いつもの容量で鏡を見ることなく日常をこなす。その時ふと鏡を何かが横切った。見間違いかと思ったが、どうせこれが終わるまで何も出来ないのだからと鏡の方に視線を向けると………そこには、もう1人の自分がいた。
しかしそれは瞬きの後には消えてしまい、鏡には忙しなく動く宏美の姿だけ。
「………疲れてるのかな」
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