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第3章 狐の嫁入り、夢か現か
第40話 忌み子の存在
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カコン。
軽い音が聞こえて、音のした方を見る。
和風庭園の竹藪の中に紛れるようにして配置されている、ししおどしの音だ。
僕はその音を聞き届けてから、改めてアザミさんに向き直る。
美しく妖艶な見た目ながら、その居住まいには隙がない。凜と澄ました顔と、鋭い眼光はまさしくダンジョンの王たる“最強種”に相応しい覇気を放っていた。
その覇気もあわせて、アザミさんの人間離れした美貌に昇華されているのだが。
「ふむ……やはり朕の目に狂いはなかったか」
不意に、アザミさんは艶然と微笑む。
その言葉の真意がわからず首を捻る僕に向かって、アザミさんは言葉を続けた。
「おぬしの活躍を、少しばかりだが見ておった。強大な敵を倒すためにドラゴンの少女と契約し、水の戦姫せんきの娘とも関わりを持った、不思議な人間よ」
「っ! み、見てたんですか?」
「その通り。この神座神殿は、彷徨う旅人――すなわち“愚者”の0階層。どこにでもあって、しかしどこにでもない。そういう夢と現の狭間に存在する幻想。ゆえに、朕はおぬしの活躍をずっと見ておった」
アザミさんの口から明かされる事実に、僕は驚愕する。
「……それで、あなたの目に狂いはなかった、というのはどういう」
「そのままの意味よ。その心のありように対してということになる」
「心のありよう?」
「左様。そなたの瞳の奥を見た。おぬしをいきなり幻想世界に引き込んだ、人さらいも同然の朕を見ても、恐怖や嫌悪感を抱いておらぬ。それよりも、元の場所に置いてきた連れのことを心配しておるな」
「っ!」
この人、僕の心を読んだ――いや、見透かしたのか?
もしかして、独心のスキルでも所有しているのか?
「そう万能なものでもない。愚者ゆえに一度侵した過ちがあるものでな。そのせいで、他者の一挙手一投足に対して臆病になっただけであろう」
「侵した過ち?」
僕は、その言葉に引っかかりを覚える。
が、それには答えずアザミさんは口元を扇子で覆って話を変えた。
「まあ、他者の心の輪郭に触れられるようになったというのも、決していいことばかりではない。何せ、今少し恥ずかしいからの」
「恥ずかしい? どうしてです?」
「はぁ……おぬし、本気で言っておるのか?」
若干呆れたように、アザミさんは言う。
「朕は最強種。普通の人間からしたら、漏れ出るオーラで泡を吹いて気絶していてもおかしくない。言葉が通じるだけのバケモノ。そんな存在を前にして、その……美しく妖艶な見た目だの、美貌だの、少しばかり褒めすぎではないか?」
「なっ!」
そうか! 心の声も相手になんとなく聞こえてしまうのか!
これは流石に恥ずかしい。
「は、恥ずかしいのは朕である。そこを忘れるでないわ」
アザミさんは心なしか頬を赤くして、そう呟いた。
なんだかいたたまれない気持ちになったので、ここは話題を逸らすとしよう。
「それで、そろそろ僕をここに呼んだ本題をお聞かせ願えますか?」
「……そうよな」
不意に、アザミさんの目が細められる。
真剣な気配を感じ取った僕は、思わずごくりと喉を鳴らした。
カコン、と。一瞬の静寂に愛の手を差し伸べるようにししおどしの音が響く。
「朕がおぬしをここに呼んだ理由。それは、頼みたいことがあったからに他ならぬ」
「頼みたいこと?」
「うむ。……まあ、おぬしにとってははた迷惑な話であるし、今更朕にこんなことをする資格がないことは重々承知の上。だから、おぬしがこの頼みを断るのは自由であるし、そもそも、ここで頼みを聞く必要すら本来存在しない。それでも……話だけは、聞いていって貰えないだろうか」
アザミさんは、僕の目を真っ直ぐに見つめたままそう問いかけてくる。
その表情は真剣そのもので、同時に今にも泣き出しそうな、迷子の子どもの姿を幻視させた。
その姿を見てしまった今、「申し訳ないけど、断らせていただきます」なんて言えなくて。
「わかりました。お聞きしますよ」
「恩に着る」
アザミさんはそう言ってから、とつとつと語り出した。
「本題を述べるまえに、少し昔話をすることになる。もう10年はまえになるか。朕が妖狐族の族長になって、まだ数日しか経っておらぬ頃。朕と夫の間に、娘が生まれた。ずっと夢見ていた、子どもの誕生。それはもう、嬉しかった。その子が、他の子と少し違うことが少し気がかりではあったが、そんなのは些細な問題であった。親が、子のために愛を捧ぐ。それは、至極当然のこと」
アザミさんは、遠い日の過去を思い出すように語る。
よほど、幸せな日々であったのだろう。が、不意にその表情が陰る。
「ただ――あの日、全てが変わった。朕達の運命と、あの子の運命が塗り変わってしまった」
「運命が?」
「うむ。あの子は、本当に、他の子と違っていた。ずっと、不思議に思っておった。どうして妖狐族に生まれたあの子にだけ、九つも尻尾があるのだろうと」
「九つ……九尾の狐、ですか」
「人間社会ではそのように言うのか」
アザミさんは、何かを諦めたような目をしつつ、話を続ける。
「朕達妖狐族の“最強種”としての力の本質は“幻想”。限りなく現実に近い幻影を生み出して、人々を惑わせることにある。そして、その力は尻尾に宿るもの。尻尾が太く美しいほど、権能の力も強く働く。そして、その制御も繊細かつ困難になっていくものなのだ」
――なんとなく、話の続きが読めた。
アザミさんの娘が、九尾の狐であり、尻尾が太くて美しいほど権能の制御が難しく、かつ力が強くなっていくという話。
つまりは、おそらく――
「……あなたの娘さんは、その多すぎる尻尾が故に、生まれたばかりの娘さんには権能の制御が困難であり、更に言えばその力も強力無比。その力が、娘さんの手を離れて暴れ回った――」
「……」
苦々しい顔で、アザミさんは頷いた。
「幻想は所詮、幻想でしかない。しかし極端な話をすれば、世界中にいる全ての人間がその幻想を現実として認識すれば、それは紛れもない“本物”となる。娘には、幻想を現実に置き換えるだけの力があった」
“最強種”たる妖狐すらしのぐ力を持つ九尾の狐。
その力が、暴走したのだ。幻想を現実に塗り替えるだけの力を持って。
「娘の権能の暴走は、あらゆる悲劇を生んでしまった。それぞれの持つ認識をデタラメに崩し、この神座神殿のありようも塗り替え、そして――朕の最愛の人を、“最初から存在しなかった”という現実に塗り替えてしまった」
「っ!」
僕は思わず言葉を失ってしまう。
その気になれば、世界すら塗り替える力。それが、彼女の娘にはあると言うのか。
「――その後の展開は、おそらく誰もが想像の付く通りであろう。元々あった記憶が権能による偽りのものへと代わり、最早朕達の頭にある記憶が、本来の歴史なのかどうかすら曖昧。ただ、頭の中の記憶と事実をそれぞれ異なる形でぐちゃぐちゃにされたが故に、一族の認識の中に生まれた齟齬そごが、元々あったであろう現実をそれとなく想起させているに過ぎない」
「……難しい話ですね」
「まあ、仕方ない。権能の暴走とはそういうもの。正しく使えば、誰も現実を幻想と認識できず、一族の中で混乱は起きなかったであろうが……娘の手を離れて暴れた幻想は、全てをデタラメに置き換えてしまったからのう。そのせいで、異変に気付いた一族は大混乱に陥った。それは、最愛の人を失った朕とて例外では無かった。朕達は、娘の力を忌避し、畏怖し、そして――放逐した」
「……」
僕は、黙ってその言葉を聞いていた。
まあ、そうなるだろうなとは思った。現実をメチャクチャにされたのだ。その悲しみと怒りの矛先は、当然当人へ行く。
たとえ、その当人に悪気などなく、致し方ない事故であったとしても。その責任を、生まれたばかりの少女へすべて押しつける形で。
「後悔しておる」
不意に、アザミさんが心中を吐露した。
「あれから、幼い娘がどうなったのかは知らぬ。ただ確かなのは、一時の恐怖と激情に任せ、幼い子を捨てたという事実のみ。だから、叶うことなら会いたい。会って、償いをさせて欲しい。そのために――おぬしの力を貸してはもらえないだろうか?」
今にも泣き出しそうな顔で、アザミさんは僕に問いかけた。
軽い音が聞こえて、音のした方を見る。
和風庭園の竹藪の中に紛れるようにして配置されている、ししおどしの音だ。
僕はその音を聞き届けてから、改めてアザミさんに向き直る。
美しく妖艶な見た目ながら、その居住まいには隙がない。凜と澄ました顔と、鋭い眼光はまさしくダンジョンの王たる“最強種”に相応しい覇気を放っていた。
その覇気もあわせて、アザミさんの人間離れした美貌に昇華されているのだが。
「ふむ……やはり朕の目に狂いはなかったか」
不意に、アザミさんは艶然と微笑む。
その言葉の真意がわからず首を捻る僕に向かって、アザミさんは言葉を続けた。
「おぬしの活躍を、少しばかりだが見ておった。強大な敵を倒すためにドラゴンの少女と契約し、水の戦姫せんきの娘とも関わりを持った、不思議な人間よ」
「っ! み、見てたんですか?」
「その通り。この神座神殿は、彷徨う旅人――すなわち“愚者”の0階層。どこにでもあって、しかしどこにでもない。そういう夢と現の狭間に存在する幻想。ゆえに、朕はおぬしの活躍をずっと見ておった」
アザミさんの口から明かされる事実に、僕は驚愕する。
「……それで、あなたの目に狂いはなかった、というのはどういう」
「そのままの意味よ。その心のありように対してということになる」
「心のありよう?」
「左様。そなたの瞳の奥を見た。おぬしをいきなり幻想世界に引き込んだ、人さらいも同然の朕を見ても、恐怖や嫌悪感を抱いておらぬ。それよりも、元の場所に置いてきた連れのことを心配しておるな」
「っ!」
この人、僕の心を読んだ――いや、見透かしたのか?
もしかして、独心のスキルでも所有しているのか?
「そう万能なものでもない。愚者ゆえに一度侵した過ちがあるものでな。そのせいで、他者の一挙手一投足に対して臆病になっただけであろう」
「侵した過ち?」
僕は、その言葉に引っかかりを覚える。
が、それには答えずアザミさんは口元を扇子で覆って話を変えた。
「まあ、他者の心の輪郭に触れられるようになったというのも、決していいことばかりではない。何せ、今少し恥ずかしいからの」
「恥ずかしい? どうしてです?」
「はぁ……おぬし、本気で言っておるのか?」
若干呆れたように、アザミさんは言う。
「朕は最強種。普通の人間からしたら、漏れ出るオーラで泡を吹いて気絶していてもおかしくない。言葉が通じるだけのバケモノ。そんな存在を前にして、その……美しく妖艶な見た目だの、美貌だの、少しばかり褒めすぎではないか?」
「なっ!」
そうか! 心の声も相手になんとなく聞こえてしまうのか!
これは流石に恥ずかしい。
「は、恥ずかしいのは朕である。そこを忘れるでないわ」
アザミさんは心なしか頬を赤くして、そう呟いた。
なんだかいたたまれない気持ちになったので、ここは話題を逸らすとしよう。
「それで、そろそろ僕をここに呼んだ本題をお聞かせ願えますか?」
「……そうよな」
不意に、アザミさんの目が細められる。
真剣な気配を感じ取った僕は、思わずごくりと喉を鳴らした。
カコン、と。一瞬の静寂に愛の手を差し伸べるようにししおどしの音が響く。
「朕がおぬしをここに呼んだ理由。それは、頼みたいことがあったからに他ならぬ」
「頼みたいこと?」
「うむ。……まあ、おぬしにとってははた迷惑な話であるし、今更朕にこんなことをする資格がないことは重々承知の上。だから、おぬしがこの頼みを断るのは自由であるし、そもそも、ここで頼みを聞く必要すら本来存在しない。それでも……話だけは、聞いていって貰えないだろうか」
アザミさんは、僕の目を真っ直ぐに見つめたままそう問いかけてくる。
その表情は真剣そのもので、同時に今にも泣き出しそうな、迷子の子どもの姿を幻視させた。
その姿を見てしまった今、「申し訳ないけど、断らせていただきます」なんて言えなくて。
「わかりました。お聞きしますよ」
「恩に着る」
アザミさんはそう言ってから、とつとつと語り出した。
「本題を述べるまえに、少し昔話をすることになる。もう10年はまえになるか。朕が妖狐族の族長になって、まだ数日しか経っておらぬ頃。朕と夫の間に、娘が生まれた。ずっと夢見ていた、子どもの誕生。それはもう、嬉しかった。その子が、他の子と少し違うことが少し気がかりではあったが、そんなのは些細な問題であった。親が、子のために愛を捧ぐ。それは、至極当然のこと」
アザミさんは、遠い日の過去を思い出すように語る。
よほど、幸せな日々であったのだろう。が、不意にその表情が陰る。
「ただ――あの日、全てが変わった。朕達の運命と、あの子の運命が塗り変わってしまった」
「運命が?」
「うむ。あの子は、本当に、他の子と違っていた。ずっと、不思議に思っておった。どうして妖狐族に生まれたあの子にだけ、九つも尻尾があるのだろうと」
「九つ……九尾の狐、ですか」
「人間社会ではそのように言うのか」
アザミさんは、何かを諦めたような目をしつつ、話を続ける。
「朕達妖狐族の“最強種”としての力の本質は“幻想”。限りなく現実に近い幻影を生み出して、人々を惑わせることにある。そして、その力は尻尾に宿るもの。尻尾が太く美しいほど、権能の力も強く働く。そして、その制御も繊細かつ困難になっていくものなのだ」
――なんとなく、話の続きが読めた。
アザミさんの娘が、九尾の狐であり、尻尾が太くて美しいほど権能の制御が難しく、かつ力が強くなっていくという話。
つまりは、おそらく――
「……あなたの娘さんは、その多すぎる尻尾が故に、生まれたばかりの娘さんには権能の制御が困難であり、更に言えばその力も強力無比。その力が、娘さんの手を離れて暴れ回った――」
「……」
苦々しい顔で、アザミさんは頷いた。
「幻想は所詮、幻想でしかない。しかし極端な話をすれば、世界中にいる全ての人間がその幻想を現実として認識すれば、それは紛れもない“本物”となる。娘には、幻想を現実に置き換えるだけの力があった」
“最強種”たる妖狐すらしのぐ力を持つ九尾の狐。
その力が、暴走したのだ。幻想を現実に塗り替えるだけの力を持って。
「娘の権能の暴走は、あらゆる悲劇を生んでしまった。それぞれの持つ認識をデタラメに崩し、この神座神殿のありようも塗り替え、そして――朕の最愛の人を、“最初から存在しなかった”という現実に塗り替えてしまった」
「っ!」
僕は思わず言葉を失ってしまう。
その気になれば、世界すら塗り替える力。それが、彼女の娘にはあると言うのか。
「――その後の展開は、おそらく誰もが想像の付く通りであろう。元々あった記憶が権能による偽りのものへと代わり、最早朕達の頭にある記憶が、本来の歴史なのかどうかすら曖昧。ただ、頭の中の記憶と事実をそれぞれ異なる形でぐちゃぐちゃにされたが故に、一族の認識の中に生まれた齟齬そごが、元々あったであろう現実をそれとなく想起させているに過ぎない」
「……難しい話ですね」
「まあ、仕方ない。権能の暴走とはそういうもの。正しく使えば、誰も現実を幻想と認識できず、一族の中で混乱は起きなかったであろうが……娘の手を離れて暴れた幻想は、全てをデタラメに置き換えてしまったからのう。そのせいで、異変に気付いた一族は大混乱に陥った。それは、最愛の人を失った朕とて例外では無かった。朕達は、娘の力を忌避し、畏怖し、そして――放逐した」
「……」
僕は、黙ってその言葉を聞いていた。
まあ、そうなるだろうなとは思った。現実をメチャクチャにされたのだ。その悲しみと怒りの矛先は、当然当人へ行く。
たとえ、その当人に悪気などなく、致し方ない事故であったとしても。その責任を、生まれたばかりの少女へすべて押しつける形で。
「後悔しておる」
不意に、アザミさんが心中を吐露した。
「あれから、幼い娘がどうなったのかは知らぬ。ただ確かなのは、一時の恐怖と激情に任せ、幼い子を捨てたという事実のみ。だから、叶うことなら会いたい。会って、償いをさせて欲しい。そのために――おぬしの力を貸してはもらえないだろうか?」
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