異世界さんごめんなさい!

椎木唯

文字の大きさ
45 / 62
魔法学園

異世界さん、おはよん

しおりを挟む
 呆気に取られる勇者を尻目に来た道を戻る。道中で2、3体むっさいゴブリンとひょろひょろなゴブリンが出てきたが我が右手で瞬殺。ほんとにここ何階層なんだ?と思いつつも急いでテントに戻る。ここまで来るのにそんな時間かからなかったしすぐ着くだろう。

 無事テントを見つけ入る。まだ寝ているかと思っていたがセリは布団から出てどこからか出した紅茶を飲んでいる。火、使ってないよね?
「あ、セリ起きたんだ」

 そう声を掛けるとカップを置きこっちを向く。
「お...はよう?」

「んー、おはよん。って、それはいいんだけどさ...で、セリ?何か体に異常は無い?気分は悪くない?」

 とアクはそっとセリに肩を掴みながら言う。
「うーん...どっかの誰かさんが鼓膜を破ったくらいしか異常は無いけど」

 肩に乗った手を振りのけながらそっと言った。ほんとすんません。
「ホントその件はごめん!ちょっと調子乗りすぎちゃったから...」

 若さゆえの過ちって奴だね、と言ったアクを軽く叩き「今は何とも無いし別にいいけどね...」と言い「でここはどこなの?まさかまだ魔獣に中って訳じゃ無いよね」と少し心配そうな顔をしながら聞いた。
「ありがと。うーん、魔獣の中では無いみたいだよ。さっき勇者にあったし...」

「そう...ん?勇者?」

 安堵のため息を吐きなぜ勇者が?って顔をした。
「多分初日以外はダンジョンに籠もってたんじゃない?会った時「な、なぜお前が...!?」って言ってたよ。多分」

「多分って...まぁでそれでここが何階層か聞いたの?」

 呆れ顔をしながらも質問してくるセリさんマジまねぇッス。
「ううん。聞いてないよ...なんかアイツキャラ変わったようにキモさが倍増した気がするし」

 えっ?聞いてないの!?と驚かれるが勇者の事を言った途端にああ、そうなのね、と納得したようだ。勇者の扱い...
「だからここが何階層かわからないんだよね...まぁわからなくてもここにいれば絶対に壊れないし、壊させないから!そんな奴いたら私が瞬殺だよ?まぁ最低の食料もあるし衣食住のうち2つは確保だね。ま、いざとなったら全裸でいればいいよね。死んでも入らせないし」

 と笑いながら言うアク。それに対し「ここが頑丈なのはわかったけど裸って...」と顔を赤く染めながら言った。あ、天使だ...
「まぁ半分は嘘だから気にしないで」

「うん 、だよね...え?半分って」

「取り敢えずご飯にしようか 、お腹空いたでしょ?」

 アクが聞くとセリのお腹が「きゅぅ」と鳴り「だよね」とアクは笑いながら外に出た。勿論セリの顔は真っ赤だ。


 アクに続きセリも出るとそこにはいそいそと準備を始めるアクの姿が
「ね、なんか手伝う事ってある?」と聞くと「うーん...んじゃちょっとここ整地して貰える?流石にデコボコし過ぎてるからさ」と言った。
(...ん?今整地しろって言ってた?嘘でしょ?)

 と、声には出さないものの驚きが隠せないセリ。流石にご飯の準備で整地は無いだろ、と思ったセリだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

慈愛と復讐の間

レクフル
ファンタジー
 とある国に二人の赤子が生まれた。  一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。  慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。  これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。  だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。 大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。  そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。  そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。  慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。  想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

処理中です...