あの頃

瑠菜

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い、いじめ?

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5章


(はぁ~、まじで最悪!湊斗は朝っぱらから何考えてるの!?)

今日の朝は大変だった。湊斗は教室に入ってきた瞬間、突然、私に抱きつきてきた。
回りに「なんだよ、あいつら結局付き合ってたのか。」とか、「私、狙ってたのに………」とか聞こえてきた。
私は頭に来て、湊斗をおもいっきり睨んだ。「早く退いてよ。」自分でも出したときには低すぎてビックリした。湊斗は数十倍ビックリしてた。

(あの後、離れて席に戻ってくれてよかったけど、本当に迷惑!)
思い出してまた腹が立って、気づいたら売店にいた。
(何でここにいるんだろ?ま、いいや。チョコ買って食べよ♪)
私は悩みやムカムカがあると、売店やコンビニに無意識に向かっている。友達から止められても気づかないらしく、スランプみたいってよく言われた。(自分のことなのに分からない)
売店で買ったチョコレートを歩きながら食べていた。
(あっ、あそこにゆまがいる~)
私の目にはゆまともう一人の男子を写していた。
(あれ?何か、隣の男子知ってる……)
近づくとゆまと付き合ってる拓也だった。
私「ゆま~、拓也~仲いいね」
後ろから叫ぶとゆまはビックリした顔で「あ、瑠菜」と言った。
拓也「瑠菜か!久しぶりだな」
瑠菜「だねー!ところで………ゆまと何話してたの?((ニヤニヤ」
私は探りを入れるように二人をじっと見た。ゆまはやめてよ…という顔をしていた。
(何か、いい雰囲気じゃないか!!)
ゆまは拓也にずっと片想いをしてた。だけどこの前拓也からの告白で二人は付き合うことになっだのだ!
ゆま「る、瑠菜!そんなにじろじろみないの!っとに、恥ずかしいんだから………」
ゆまは拓也の方をチラチラ見ながら何かを訴えるような目をしてた。
(何か、話したそう?
ちょっと待って、拓也気づいてないじゃん!)
私はため息をついたあと、帰ろうとした。
拓也「もう行くのか?」
拓也に腕を捕まれた。
私は振り返った。
私「この、鈍感男!天然バカめ!!」
拓也を睨み付けた。
ゆまは「え!?」といい、困った顔をした。

イライラして、教室のドアを思いきり開けた。男のようにドカッと椅子に座り、足をくみ、顔をしかめていた。
?「る、瑠菜?ど、どうしたの?」
聞き覚えのある優しいトーンの女子二人が怯えた声で聞いてきた。
この声は………
私「あ、桜、莉奈。ごめん、何でもない」
この、私のことを心配そうな顔をしている可愛い女子は柧響桜と、鹿野莉奈だ。
莉奈「そんなことないでしょ!イライラしてるの見てれば分かる!」
(そんなことないと思うんだけどな…)
私「そ、それが──────」
私は桜と莉奈に話した。
桜「そっかー、大したものだね、ゆまも。」
莉奈「気づかないとかあり得ない!」
(うぉ!二人とも何か色々いってるなー)
私「あ、あのさそ…」

キーンコーンカーンコーン

一時間目のチャイムがなった。桜と莉奈は自分の席に戻った。
湊斗が戻ってきた。ものすごく申し訳なさそうな顔をしていて、とても気まずかった。
(はぁー、早く終わらないかなー)
そんなこんなでぼんやり過ごしてるといつの間にか放課後になってた。
(今日は部活なしか…………
すること無いし、帰るか。)
下駄箱にいき、除くと下履きの中に紙が入っていた。
(何だこれ?いたずら?)
中身を見ると、ビックリした。

《これ以上、湊斗さんに近づかないで!!》

《あんたがいると邪魔なんだよ!》

(これって、いじめ?)
私はこの手のいじめはなれていた。小さい頃もそうだった。『好きな人がどうとか、知らないのに………』そう思ってた。でも、今回のは違う。小さい頃と違うのはその人と私が付き合ってるからだ。
(めんどくさ。これからいじめられるのかな?ぶたれなきゃいいけど…)
そんなことを考えていた。

?「あ、瑠菜」
後ろから情けない声が聞こえた。
(湊斗……)
私「湊斗も今帰り?部活無いんだ……」
湊斗「おう!てか、お前どうした?元気無いぞ?」
心配そうな目をしてる湊斗の顔が目の前に来る。
(なんで、分かるの?私の周りの人は。
でも、こんなこと湊斗にはおしえられない!)
私「ん?何のこと。それより部活無いなら一緒に帰ろ?」
ニコッと笑った。だけどその笑顔の裏では心が傷ついていた。


帰り道ふと気になった。
私「ねぇー湊斗、どうして今日いきなり抱きついてきたの?すごーく変だったよ?」
湊斗は【分からない、何のこと?】という顔をして話をずらそうとした。
私はじっと湊斗の目を見ておしえて、と言った。
湊斗「ちょっと浮かれてました。((ボソッ」
湊斗が何か言った。だけどその声は小さくて全然聞こえなかった。
私「えっと、湊斗?全然聞こえなかったんだけど……」
湊斗は少し怒りぎみにでも顔は真っ赤で
湊斗「ちょっと浮かれてたんだよ!!!!!」
と叫んだ。
私は驚いたけど面白くてずっと笑ってた。
私「あはは、湊斗顔真っ赤!
でも、私もすこーしだけ浮かれてたから許す!」

湊斗の目が見開いた。
湊斗「今、何て、言った?」
戸惑った顔でこっちを見てきた。
私「だ~か~ら~!私もすこーしだけ、ホントにすこーしだこ浮かれてたから許す!っていったの!」
湊斗は嬉しそうな顔をして抱きついてきた。
私「ちょ、そうやってすぐに調子に乗る!」
怒って見せたけど本当は怒ってない。
(少しだけ、甘えさせようかな?)
私は少しだけ口角を上げて微笑んだ。
私「湊斗、こった向いて?」
湊斗がこちらに顔を向けた瞬間

チュッ

私は湊斗に甘いキスを落とした。
私「えっーと、今日湊斗が抱きついた仕返し?って感じかなー……えへへ(照)」
(自分からやったくせに!)
照れくさくて下を向いていた。湊斗がどんな顔してるかも分からない。
私「あっのさ、そろそろ歩こうよ」
顔を上げて言うと湊斗の顔が真っ赤だった。
湊斗「お前、反則過ぎ(照)」

湊斗は両手で顔を隠していて、でも耳までは隠しきれなくてすごく赤かった。
(ふふ、かわいい~)
そのまま私たちは一緒に帰った。
(うーん、だけどあの脅しの紙何だったんだろ?)
寒気がした。
(後ろから視線?)
振り向いても誰もいない。
(何だろ?)
湊斗「おーい、瑠菜?どうした?」
少し目を話しただけなのに湊斗は結構遠くまで行っていた。
私「ご、ごめん!今行く!」
走って追い付く。
湊斗「何してんだよ。ん?お前、何かあったか?」
(うっ!鋭い……ゆまと一緒だ……)
私「な、何でもないよ!ちょっと視線感じただけ。まぁ、何もなかったけどね(照)」
(少しはごまかせたかな?)
私は気づいてた。例の手紙の仕業だと。
(湊斗には心配かけさせたくない。だから、隠さないと!)
湊斗「ふぅーん、ならいいけど」
湊斗は疑うように私を見つめる。
私「は、早くいこ?暗くなっちゃう。」

────自宅 
私「はぁー、今日は大変だったなー。ああゆう手紙、傷つくな~。」
無事に帰れた私は、お風呂に入ってベッドに転がった。

ピコン

誰かからメールが来た。
(あ、湊斗からだ)
『大丈夫か?あの後、変な視線感じなかったか?』
湊斗の心配そうなメールが届いた。
『うん!大丈夫だよ~!明日は一緒の日直だねー!頑張ろ?q(^-^q)』
その後、湊斗から『おう!、お休み(-_-)zzz』ときた。
不安な気持ちを隠したまま寝た。
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