悪魔の手の中 番外編

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???side:蝶2

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(※露骨な性的な描写が含まれます。苦手な方はご注意下さい。また、犯罪を助長するものではございません。ご理解のうえ、読んでいただけたらありがたいです。注意:本編の改訂版のネタバレを含みます。)



(???side)

彼は可憐で真っ白で、ありのままの飾らない素朴な美しさを持っているモンシロチョウのようだ。

とっても大人しくて人見知りなのに、蝶が花の周りに飛ぶように俺には懐いてくれた。

俺は彼の純真さを自分の中に渦巻く欲望で、穢してしまわないように厳しく自分を律した。

もうここ6年はまともに顔を見てなくて、俺は悲しくてしかたないよ。
きっと君も寂しくて、飢えてしまってるんじゃないかな。花の蜜がなければ、蝶の君は生きていけないもんね。

俺にだけ向けていた、眩しすぎる幼い頃の彼の笑顔を思い出しながら、スマホの画面をスクロールする。

アダルトサイトに投稿された、現在の彼と同い年で容姿の似た、黒髪で質素な顔をした中肉中背の少年の裸の写真や卑猥な動画を見つけてはクリックする。

それを何度も繰り返し見ながら、己の欲望にまみれ、そそり立った性器を擦り上げた。

白濁を吐き出したそれは簡単に治ることはなく、擦り続けながら、もう片方の手でスマホを扱う。

その時、目に飛び込んできた写真でさらに膨らみを増した。

素っ裸で目元を黒い布で隠され、股を大きく開いた黒髪の少年は彼にとてもよく似てた。

その写真を食い入るように眺める。

次の写真をスライドしてみると、花弁のように赤く捲れ上がった後ろの窄みがアップで映っていた。

興奮で呼吸が速くなるのを感じながら、股間の間の手のひらを素早く動かす。

舐めるようにその写真を見ていると、少年の太ももの内側に見覚えのある二つ並んだ黒子を見つけた。その特徴的な黒子は、小さかった彼をお風呂に入れてあげた時に見つけたものと一緒だった。

子供特有の黒目がちの大きな瞳で、小さな手から飛びだったモンシロチョウに儚げな視線を送った彼の姿をありありと思い出す。

ああ、あの日の純真無垢な君はもういないんだね。

誰かの手で穢され、その清らかさを表すような白く美しい羽をもがれた。

焦燥と興奮の感情が入り混じり、体が熱くなる。
手の中の性器がドクドクと脈打ち、絶頂が近いのを感じながら彼と思われる少年の最後に投稿された写真を確認する。

背を向け、瑞々しく艶めくお尻の間に男の欲棒を挿入され、隙間からどろりと濁った液を垂れ流している。少年のその姿は何度も犯されたことを物語っていた。

その写真を見て、ビュッとさっきよりも濃く、粘ついた白濁が握りしめた性器から勢いよく飛び出した。

俺はもう、自分の欲望を抑えることなんてできなかった。

スマホの電話帳を慌てて開いた。

そして、[[rb:早川真波 > はやかわまなみ]]という名前をタップして電話をかける。

何コールかの後、懐かしいその声が耳に届いた。

「あら、りんちゃん久しぶりね。」

「お久しぶりです。お元気でしたか?長らくご連絡できなくて、申し訳ありませんでした。」

「いいのよ。私は、りんちゃんが元気にしてたら、それで。」

「ありがとうございます。それにしても…、今の俺の歳でりんちゃん呼びはちょっときついな。」

「そんなことないわよ。いいじゃない。
真澄だって、またあなたに会ったら、そう呼ぶわ。あの子、あなたにとても懐いてたもの。」

彼女は、愛する息子が電話口の見知った男の欲望の対象になっていることを知らずに、のんきにくすくすと笑う。

「あの、久しぶりにお食事どうですか?」

「いいわね。明日とかどうかしら?急すぎる?」

とんとん拍子進む会話に昂るものを感じながら、先程、フローリングに飛んだ体液を指ですくい取る。

「いえ、構いませんよ。楽しみにしてます。」

その体液を見ながら、彼の顔を思い出していた。

大丈夫。君がどれだけ穢されても、俺にとっては可憐で美しいモンシロチョウなのは変わらない。

羽をもがれて、花の周りを飛び回ることができなくても嘆かなくてもいいよ。

俺の方から君を迎えにいってあげるからね。待っててね。



(※本編の崩れゆく小さな世界というエピソードで、三好が撮った写真を話に活かしました。書いた時から、こういう展開にするか悩んでました…。このキャラは本編に登場するかはまだ決まってません。 )
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