(休載中)自殺したはずが何故か溺愛されまくる生活を送っております

rifa

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22話

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(でもこの状況はほんとなんなの……)
 アシルはルミナスの仕事は休みだと言っていたが、そんなわけにはいかない。生きているのなら行かないと仕事にいかなければ。
 すやすやと熟睡するアシルを起こさないようにそっとベッドから這い出た。
(気持ちいい布団だった……二度寝したいよね、わかるよ)
 そんなことを、うっかり涙しながら思いつつ、部屋から出ようとした。
 しかし広い部屋を出るまでに何回もこけてしまう。
(歩きにくい……なんで)
 這いなが部屋を出ることが出来た。扉を開けるときに少し苦労したが。
 一度立ち上がり、押すべきか引くべきか悩んだが、引くタイプであったらもう少し手こずったかもしれない。押すタイプで助かった。
 もたれかかるようにしながら開いた扉の先に、白と水色のドレスを纏ったサーナが立っていた。
 彼女は何やら驚いたような表情で口を開けたり開いたりしていた。閉じようとした口がまた開く、という感じだ。器用だなと感心してしまった。
「お、おはようございます。サーナさん……」
 何か驚かせてしまったのだろうかと緊張しながら朝の挨拶をすると、サーナは慌ててルミナスの身体を支えてくれた。
「すみませ……あ、いや、ありがとうござい……」
 昨日のアシルの指摘を思い出して言い直すが、サーナはとても狼狽しており、そんなことを気にしている様子はなかった。
「なんで歩いているんですか!!」
「さ、サーナさん。アシルさんが起きちゃいます……から」
 声のボリュームを落としてくださいとお願いしそうになるほど、彼女の声は上ずりながらも、こちらがびくりと身体を強張らせるような大きさだった。
 しかしサーナはルミナスの言葉を聞いていない様子で、アシルの名前を懸命に呼んだ。
「んだよ、サー……な!」
 サーナの、叫ぶような呼び声で目を覚ましたアシルと目が合う。彼は驚いて目を見開いたと思うと、すごい速さでこちらへ駆けつけた。
「なにやってんだよ、寝ていろって言っただろう!」
 そういうや否や、アシルはルミナスの身体をまた抱きかかえ、素早くベッドの上に寝転がされた。
 追い打ちをかけるように厚手の掛け布団をかけられ、その上からアシルが覆いかぶさるように乗ってきた。
「重い……!」
「やっかましい! なんで起きた! 安静にしていろっつーの!」
「あ、安静……? いや、というか、はやく仕事に行かないと遅刻しちゃうんです! す、スーツ、スーツを……」
 手を彷徨わせたが、アシルが上から覆いかぶさっているために身体が動かせそうにない。
「休めって言っただろう!」
「休んでクビになったら困るんです! あそこでも就職するのにすごい苦労したんで、私なんかじゃ、これから他に働く場所なんて……」
 涙目でそう訴えると、「何言ってんだ?」とアシルが怪訝そうな顔をした。
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