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7. 諜報担当の愛情表現はストーキング
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騎士団長・一条彰人の「動」の脅威。
軍師・如月伊呂波の「静」の脅威。
この二つの脅威によって、私の高校生活はすでに平凡からかけ離れたカオスと化していた。しかし、悲しいかな、脅威はまだ二つも残っている。
もし一条くんが太陽で、如月くんが氷ならば。
次なる脅威は、おそらく影だ。音もなく、気配もなく、気づいた時にはすぐそばにいる、そんな捉えどころのない存在。
倉吉凪。
色素の薄い髪と中性的な美貌を持つ、ミステリアスな少年。前世では「諜報/暗殺担当」だったと彼は言った。その肩書きが、現代日本の高校生活においてどれほど不穏な響きを持つことか。
彼の異常性に、私がはっきりと気づいたのはその日の放課後のことだった。
ホームルームが終わり、私は一刻も早くこの息の詰まる教室から脱出しようと、素早く鞄に教科書を詰め込んでいた。一条くんが「乃蒼様、本日の下校も、このレノーが完璧に護衛させていただきます!」と声をかけてくるのを、「結構です!」の一言で振り切り、早苗くんが「乃蒼さまー、一緒に帰ろーぜ!」と肩に回してくる腕をひらりとかわす。この数日で、彼らへの対処スキルだけは無駄に向上していた。
教室を飛び出し、昇降口へと急ぐ。
下駄箱でローファーに履き替え、校門を出たところで私はようやく一つ、安堵のため息をついた。
(……よし、今日は撒けた)
もちろん、油断はできない。彼らのことだ、きっとこの後を追いかけてくるに違いない。私は人通りの多い道を選び、できるだけ早く家に帰ろうと足を速めた。
商店街を抜け、住宅街へと続く角を曲がる。
その時、ふと、視線を感じた。
誰かに見られているような、そんな感覚。振り返ってみるが、そこには夕暮れの道を家路につく、数人の小学生や主婦の姿があるだけだ。誰も私に注目しているようには見えない。
(……気のせい、かな)
最近、常に注目を浴び続けているせいで、少し神経質になっているのかもしれない。私はそう自分に言い聞かせ、再び前を向いて歩き出した。
電信柱の影。
駐車している車の向こう側。
生垣の隙間。
歩きながら、私は何度もその「視線」を感じた。それは決して敵意のあるものではない。かといって、好意的なものでもない。ただひたすらに、私の動向を観察しているような、無機質で、それでいて粘着質な、奇妙な視線。まるで、野生動物ドキュメンタリーのカメラマンが、獲物の生態を息を殺して観察しているかのようだ。
背筋が、ぞわりと粟立つ。
これは気のせいじゃない。誰かが私をつけてきている。
まさか、騎士団の奇行のせいで私に変なストーカーでもついてしまったのだろうか。だとしたら、完全に彼らのせいだ。
恐怖に駆られ、私の足は自然と速くなる。小走りになり、ついには全力疾走に近いスピードで自宅へと続く最後の角を曲がった。
そして、家の門の前で鍵を取り出そうとした、その時だった。
「――おかえりなさいませ、乃蒼様」
背後から吐息がかかるほど近くで、囁くような声がした。
「ひゃっ!?」
私は心臓が飛び出るかと思うほど驚き、悲鳴を上げて飛び上がった。振り返ると、そこにはいつの間に現れたのか、倉吉凪が涼しい顔で立っていた。
「く、倉吉くん!? い、いつからそこに……!?」
「いつから、と問われれば貴女様が校門を出られた瞬間から、と答えるのが正確かと」
彼は悪びれる様子もなく、淡々と事実を告げる。
「え……? じゃあ、さっきから私が感じてた視線って……」
「はい。私が貴女様の背後を常に五メートルから十メートルの距離を保ち、あらゆる遮蔽物を利用して追尾しておりました。貴女様の安全を確保するため、ストーキング……いえ、隠密護衛任務を遂行していた次第です」
ストーキングって言った! 今、自分でストーキングって言ったぞ、この人!
「な、なんでそんなこと……!」
「諜報担当の基本です。対象に気づかれることなく、その行動を完全に把握し、あらゆる危険から未然に守る。貴女様がご自宅の玄関の鍵を開け、無事に家の中に入られるのを見届けるまでが私の任務です」
彼はそれをさも当然の義務であるかのように語る。その瞳は狂信者のように、静かな熱を帯びていた。
「乃蒼様が曲がり角を曲がられた際、死角から飛び出してきた自転車との接触確率は12%でした。私が小石を投げて自転車の進路をわずかに逸らしたため、衝突は回避されました」
「え、そんなことが……」
「商店街の出口で貴女様に声をかけようとしていた不審な男がおりました。私が背後から彼のうなじに殺気を当てたところ、彼は顔面蒼白になって逃げていきました」
「ふ、不審な男!?」
「ご安心を。彼が二度と貴女様に近づくことがないよう、彼の個人情報、SNSアカウント、弱みなどは全て先ほど把握いたしました。必要であれば、社会的に抹殺することも可能です」
彼は恐ろしいことをうっとりとした表情で、こともなげに言う。
目の前の儚げで美しい少年の口から語られる言葉の内容が、あまりにも物騒すぎて、私の脳は処理能力の限界を超えていた。
「……あの、倉吉くん」
「はい、乃蒼様。なんなりと」
「その……そういうのは、もう、やめていただけると……」
「なぜです?」
彼は心の底から不思議だ、とでも言うように小さく首を傾げた。
「なぜ、私が貴女様をお守りすることをおやめになられようと? 私の隠密行動に、何か不備でも?」
「不備とか、そういう問題じゃなくて! 普通に怖いです!」
私の悲痛な叫びに、倉吉くんは一瞬、きょとんとした顔をした。そして次の瞬間、その白い頬を微かに赤く染め、恍惚とした表情でため息をついた。
「……怖い。なんと甘美な響きでしょう。貴女様が私という存在を意識し、心を乱されている。これ以上の喜びはありません。ありがとうございます、乃蒼様。明日からはさらに気づかれないよう、私の技術に磨きをかけましょう」
違う!
違う、そうじゃない! むしろ、もっと派手に気づかせてくれ!
私の心の叫びは、またしても彼には届かない。彼の中で私の言葉は全て、彼にとって都合のいい「愛情表現」へと変換されてしまうのだ。
そして、彼の異常性はストーキングだけではなかった。
この数日、私がクラスで感じていた、もう一つの怪奇現象。
それは私に話しかけようとした男子生徒が、翌日なぜか悄然としたり、怯えた様子を見せたりするというものだった。
健康診断の日に声をかけてくれた莉緒ちゃん以外の、初めての会話のチャンス。移動教室の場所がわからず困っていた私に、クラスの男子生徒の一人、野村くんが「夢見ヶ崎さん、大丈夫? 次、音楽室だよ」と親切に声をかけてくれたことがあった。
私はその時、感激のあまり、涙が出そうになった。普通の会話だ! これが普通のクラスメイトとの普通のコミュニケーション!
しかし、その翌日。野村くんはなぜか私のことを避けるように、絶対に目を合わせようとせず、顔色も悪かった。
その謎が、今、解けた。
「……もしかして、野村くんが……」
「ああ、昨日の」
倉吉くんは私の呟きに、こともなげに頷いた。
「彼は貴女様に下心を持って近づいていました。昨夜、彼の自宅のPCにささやかな干渉を行い、彼が隠し持っていた趣味のフォルダを彼の母親のPCのデスクトップに共有設定しておきました。今頃、彼は家庭内で厳しい尋問を受けていることでしょう」
「なんてことするんですかーーーーーっ!?」
私はついに絶叫した。
プライバシーの侵害! 不法アクセス! 家庭崩壊の危機!
やっていることが完全に犯罪者のそれだ。
「ご安心を。彼が二度と貴女様に不純な動機で近づかないための、ほんのささやかな『牽制』です。全ては貴女様の純潔をお守りするため。私の、愛情です」
彼はそれを「愛情」だと言い切った。歪んでいる。あまりにもその愛情表現は歪みきっていた。
影のように付きまとい、私の全てを観察し、私に近づく者を秘密裏に排除する。
それが諜報担当・倉吉凪の愛情表現。
それは一条くんの暴走護衛や、如月くんの論理的支配とはまた違う、じっとりと肌にまとわりつくような、陰湿で、底知れない恐怖を私に与えるものだった。
私は自宅の鍵を握りしめたまま、その場に立ち尽くすことしかできなかった。
私の日常はすでに四方向から、完全に包囲されていたのだ。
軍師・如月伊呂波の「静」の脅威。
この二つの脅威によって、私の高校生活はすでに平凡からかけ離れたカオスと化していた。しかし、悲しいかな、脅威はまだ二つも残っている。
もし一条くんが太陽で、如月くんが氷ならば。
次なる脅威は、おそらく影だ。音もなく、気配もなく、気づいた時にはすぐそばにいる、そんな捉えどころのない存在。
倉吉凪。
色素の薄い髪と中性的な美貌を持つ、ミステリアスな少年。前世では「諜報/暗殺担当」だったと彼は言った。その肩書きが、現代日本の高校生活においてどれほど不穏な響きを持つことか。
彼の異常性に、私がはっきりと気づいたのはその日の放課後のことだった。
ホームルームが終わり、私は一刻も早くこの息の詰まる教室から脱出しようと、素早く鞄に教科書を詰め込んでいた。一条くんが「乃蒼様、本日の下校も、このレノーが完璧に護衛させていただきます!」と声をかけてくるのを、「結構です!」の一言で振り切り、早苗くんが「乃蒼さまー、一緒に帰ろーぜ!」と肩に回してくる腕をひらりとかわす。この数日で、彼らへの対処スキルだけは無駄に向上していた。
教室を飛び出し、昇降口へと急ぐ。
下駄箱でローファーに履き替え、校門を出たところで私はようやく一つ、安堵のため息をついた。
(……よし、今日は撒けた)
もちろん、油断はできない。彼らのことだ、きっとこの後を追いかけてくるに違いない。私は人通りの多い道を選び、できるだけ早く家に帰ろうと足を速めた。
商店街を抜け、住宅街へと続く角を曲がる。
その時、ふと、視線を感じた。
誰かに見られているような、そんな感覚。振り返ってみるが、そこには夕暮れの道を家路につく、数人の小学生や主婦の姿があるだけだ。誰も私に注目しているようには見えない。
(……気のせい、かな)
最近、常に注目を浴び続けているせいで、少し神経質になっているのかもしれない。私はそう自分に言い聞かせ、再び前を向いて歩き出した。
電信柱の影。
駐車している車の向こう側。
生垣の隙間。
歩きながら、私は何度もその「視線」を感じた。それは決して敵意のあるものではない。かといって、好意的なものでもない。ただひたすらに、私の動向を観察しているような、無機質で、それでいて粘着質な、奇妙な視線。まるで、野生動物ドキュメンタリーのカメラマンが、獲物の生態を息を殺して観察しているかのようだ。
背筋が、ぞわりと粟立つ。
これは気のせいじゃない。誰かが私をつけてきている。
まさか、騎士団の奇行のせいで私に変なストーカーでもついてしまったのだろうか。だとしたら、完全に彼らのせいだ。
恐怖に駆られ、私の足は自然と速くなる。小走りになり、ついには全力疾走に近いスピードで自宅へと続く最後の角を曲がった。
そして、家の門の前で鍵を取り出そうとした、その時だった。
「――おかえりなさいませ、乃蒼様」
背後から吐息がかかるほど近くで、囁くような声がした。
「ひゃっ!?」
私は心臓が飛び出るかと思うほど驚き、悲鳴を上げて飛び上がった。振り返ると、そこにはいつの間に現れたのか、倉吉凪が涼しい顔で立っていた。
「く、倉吉くん!? い、いつからそこに……!?」
「いつから、と問われれば貴女様が校門を出られた瞬間から、と答えるのが正確かと」
彼は悪びれる様子もなく、淡々と事実を告げる。
「え……? じゃあ、さっきから私が感じてた視線って……」
「はい。私が貴女様の背後を常に五メートルから十メートルの距離を保ち、あらゆる遮蔽物を利用して追尾しておりました。貴女様の安全を確保するため、ストーキング……いえ、隠密護衛任務を遂行していた次第です」
ストーキングって言った! 今、自分でストーキングって言ったぞ、この人!
「な、なんでそんなこと……!」
「諜報担当の基本です。対象に気づかれることなく、その行動を完全に把握し、あらゆる危険から未然に守る。貴女様がご自宅の玄関の鍵を開け、無事に家の中に入られるのを見届けるまでが私の任務です」
彼はそれをさも当然の義務であるかのように語る。その瞳は狂信者のように、静かな熱を帯びていた。
「乃蒼様が曲がり角を曲がられた際、死角から飛び出してきた自転車との接触確率は12%でした。私が小石を投げて自転車の進路をわずかに逸らしたため、衝突は回避されました」
「え、そんなことが……」
「商店街の出口で貴女様に声をかけようとしていた不審な男がおりました。私が背後から彼のうなじに殺気を当てたところ、彼は顔面蒼白になって逃げていきました」
「ふ、不審な男!?」
「ご安心を。彼が二度と貴女様に近づくことがないよう、彼の個人情報、SNSアカウント、弱みなどは全て先ほど把握いたしました。必要であれば、社会的に抹殺することも可能です」
彼は恐ろしいことをうっとりとした表情で、こともなげに言う。
目の前の儚げで美しい少年の口から語られる言葉の内容が、あまりにも物騒すぎて、私の脳は処理能力の限界を超えていた。
「……あの、倉吉くん」
「はい、乃蒼様。なんなりと」
「その……そういうのは、もう、やめていただけると……」
「なぜです?」
彼は心の底から不思議だ、とでも言うように小さく首を傾げた。
「なぜ、私が貴女様をお守りすることをおやめになられようと? 私の隠密行動に、何か不備でも?」
「不備とか、そういう問題じゃなくて! 普通に怖いです!」
私の悲痛な叫びに、倉吉くんは一瞬、きょとんとした顔をした。そして次の瞬間、その白い頬を微かに赤く染め、恍惚とした表情でため息をついた。
「……怖い。なんと甘美な響きでしょう。貴女様が私という存在を意識し、心を乱されている。これ以上の喜びはありません。ありがとうございます、乃蒼様。明日からはさらに気づかれないよう、私の技術に磨きをかけましょう」
違う!
違う、そうじゃない! むしろ、もっと派手に気づかせてくれ!
私の心の叫びは、またしても彼には届かない。彼の中で私の言葉は全て、彼にとって都合のいい「愛情表現」へと変換されてしまうのだ。
そして、彼の異常性はストーキングだけではなかった。
この数日、私がクラスで感じていた、もう一つの怪奇現象。
それは私に話しかけようとした男子生徒が、翌日なぜか悄然としたり、怯えた様子を見せたりするというものだった。
健康診断の日に声をかけてくれた莉緒ちゃん以外の、初めての会話のチャンス。移動教室の場所がわからず困っていた私に、クラスの男子生徒の一人、野村くんが「夢見ヶ崎さん、大丈夫? 次、音楽室だよ」と親切に声をかけてくれたことがあった。
私はその時、感激のあまり、涙が出そうになった。普通の会話だ! これが普通のクラスメイトとの普通のコミュニケーション!
しかし、その翌日。野村くんはなぜか私のことを避けるように、絶対に目を合わせようとせず、顔色も悪かった。
その謎が、今、解けた。
「……もしかして、野村くんが……」
「ああ、昨日の」
倉吉くんは私の呟きに、こともなげに頷いた。
「彼は貴女様に下心を持って近づいていました。昨夜、彼の自宅のPCにささやかな干渉を行い、彼が隠し持っていた趣味のフォルダを彼の母親のPCのデスクトップに共有設定しておきました。今頃、彼は家庭内で厳しい尋問を受けていることでしょう」
「なんてことするんですかーーーーーっ!?」
私はついに絶叫した。
プライバシーの侵害! 不法アクセス! 家庭崩壊の危機!
やっていることが完全に犯罪者のそれだ。
「ご安心を。彼が二度と貴女様に不純な動機で近づかないための、ほんのささやかな『牽制』です。全ては貴女様の純潔をお守りするため。私の、愛情です」
彼はそれを「愛情」だと言い切った。歪んでいる。あまりにもその愛情表現は歪みきっていた。
影のように付きまとい、私の全てを観察し、私に近づく者を秘密裏に排除する。
それが諜報担当・倉吉凪の愛情表現。
それは一条くんの暴走護衛や、如月くんの論理的支配とはまた違う、じっとりと肌にまとわりつくような、陰湿で、底知れない恐怖を私に与えるものだった。
私は自宅の鍵を握りしめたまま、その場に立ち尽くすことしかできなかった。
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