俺は誰?

みゆたろ

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真実

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あの手紙を何度も読み直していると、雨が降ってきた。
強い雨。
まるでバケツの水をひっくり返した様な強い雨。


ーーあ、、頭が痛い。

チャリン。
ポケットの中から何かが落ちた。
指輪だ、、。

あ。これはーー。
そう言えばあの時、俺が彼女に送った指輪だ。

だんだん、記憶が戻ってくる。


う、、うわぁぁぁぁ。

無意識のうちに、俺は叫んだ。

思い出した。
何もかも、、、。

「おい、どーした?」
豊が呼び掛けている。

我に帰るまでに、少し時間がかかった。

「おい、努、、どーしたんだよ!おい」

その問いかけで、ようやく我に帰ると、俺は言った。

「これを見て思い出したんだ。何もかもーー」

「どうした?何があった?」

「三年前のあの日。俺、彼女と待ち合わせしてたんだーープロポーズする為に」

「うん。それで??」

「それで、ようやくの思いでプロポーズしたんだ。そしたら、彼女ーーあなたとは遊びだって言いやがったんだ。結婚する気はないとーー」

「それで俺、頭にきてーー咄嗟に」

そこまで話したら涙が止まらなくなった。

「ーーもしかしてお前、彼女をコロシタノカ?」

黙って俺は頷く。

「逃げるように家を開けたのも、それが原因だーーこの前、警察が来ただろ?」

「うん」

「それも、あの時の事を聞きたかったんだ。きっと」

「まじか、、」

豊は口を閉ざした。
おそらく何をいえばいいのか?分からなかったんだろう。

「ーー俺、自首するよ」

玄関のドアを開ける。
これから警察に行くために。

ドアを開けると、警官が二名立っていた。
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