ナヨナヨ男vs筋肉ムキムキ女の恋

みゆたろ

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最強の恋人

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「帰るぞ!」

ものの数秒間で、三人ともがのびていた。
茜の一撃で次々と倒されたんだろう。
彼らを縛り上げると、茜の住む家に彼らを運ぼうと茜が三人とも抱えあげる。

「ーーコイツラからも、事情を聞いてやんないとな?」

あんな強面の男達に囲まれていながら、何もなかったかのように笑っている。

「茜ちゃん、怖くなかったの?」

鼻の下に人差し指を置き、得意気に笑って言った。

「ぜんぜんっ!」

「茜ちゃんスゴイよ!」

「ーーだろ?今度こう言うことがあったら、別れるんじゃなく、相談しろよ!」

「ーーうん。ありがとう」

和樹は突然、涙を流した。

ーーまったくもうっ、和樹はナヨナヨしすぎなんだよ!シッカリしろよ!

「ーーごめん」

和樹は泣きながら、そう言った。

「本当に可愛いヤツだな」

これじゃ立場が逆だと思いながら、声も出さずシクシクと泣き続けた。
頭の上を軽くポンポンと叩くように撫でられ宥められている。

それでも、しばらく涙が止まらなかった。




    
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