経歴。

みゆたろ

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名前

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アイツが押し退けたりしなければ、こんな事にはならなかったはずだ。
それなのにーー。

悪い考えばっかりが、脳裏に浮かぶ。

たとえば、今ではもう死語だろうが、スマキにして東京湾。もしくは身ぐるみ剥がされるだろうか?それとも、ボコボコにされるのだろうか?

俺は俺の行く末が、不安だった。。

「ーーおい、にーちゃん。。」

強面の男が言う。

「はい。何ですか?」

心の中で素直に答えておこうと思っての答え方だった。

「ーー名前は??」

ーーえ?え?ナマエ?
ーーそんな怖い顔つきでナマエ聞くの?

「中澤翔太です。あなたは?」

思わず口を吐いて出てきた名前がそれだった。本名ってやばかったかーー。。
もうしょうがないけど。。
相手の名前なんてどうでもいいのに、普段の流れのままに、思わず聞いてしまった。。

「ーー俺か?俺は山瀬弘之《やませひろゆき》ってゆうんだ。よろしくな!」

ーーいやいやいや。違うだろ。
ーーよろしくされても困るのだが。。
ーー俺は何で、こんな怖い人によろしくされてんだ?

「ーーよ...よろしく」

差し出された手を繋ぎ握手をする。
こんな怖い人とーー。

「ーーじゃ、後よろしくな。。もういいよ!それじゃ」

女と共に山瀬と言う彼は去っていった。。

ーー終わった......のか?
ーー1体何の為に俺はここまで連れてこられたんだ?
ーー後をよろしくって一体何の事だ??

何もなく、無事に終わりはしたが、不思議だった。
あの山瀬と言う男は、何者だったのだろう?
そして、なぜ俺をここまで連れてきたのか?

山瀬と言う男に連れられた女は、不気味にニヤリと笑った。
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