初めの頃に書いたものです😅よければ😁(笑) 一応、完結

みゆたろ

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第25話

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15時。

約束の時間ちょーどになり、僕は三人と一つのテーブルを囲んだ。

「ーーお父さんの死から一ヶ月が立ちました。やはり母も精神的に疲れていた様で、倒れました」

僕は彼らに話した。

「ーー入院しているのか?」
そう聞いてきたのは、藤田しげるだ。

「はい。それで僕一人になっちゃったので、どーしたらいいのか?わからなくなってしまっていて、、。相談出来る相手もいなかったので、皆さんの知恵をお借りできたら、と思って」

「ーー僕らに出来る事なら何でも言ってくれよ。大変な事になってるんだな」
そう言って、僕を励ますように僕の肩に手を乗せたのは、沢田昌平だ。

「ーー困った時はお互い様だ」
そう言って頷いているのが、山崎太郎。

彼らもなかなかいい人なのかも知れない。周囲の人が見ている分にはーー。
僕は絶対に騙されない。

「ありがとーございます。いろいろと考えては見るんですが、、僕だけでは対処しきれない事の方が多いと思いますので、いろいろと教えて頂けると助かります」

「うむ。遠慮せずにいつでも電話くれれば、話を聞こう」
三人がそう言ってくれた。

「ありがとうございます。これからお願いします」

頭を深々と下げて、僕は先に店を出た。
三人はまだコーヒーを飲んでいく様だった。

「ーーどー思う?あいつ、、」
秀二が店を出てすぐに、口火を切ったのは藤田しげるだった。
「うむ。健吾の息子だからな、、油断はするなよ?」と、沢田昌平。
何も言わず黙って考え込んでいる山崎太郎。

「ーーほんとはアイツ、何にも分かってないのかも知れないな。まだ中学卒業したばかりだろ?」
山崎太郎がいうと、
「その可能性もあるなーー」
他の二人が同意を示す。

昨日、過労で倒れ眠っていた母の入院している病室に僕は歩いていった。
それほど離れていない距離だ。
徒歩でも数分でつけるはずだった。

街は夕暮れに染まり、商店街はライトアップされていく。

これから、この街にも夜が訪れる。

病院の透明なガラス戸を抜けると、待ち合い室がある。
まだ4時過ぎだと言うのに、もう誰も待ってはいなかった。
母の病室に向かう。

コンコンコン。

軽いノックをして室内に入ると、母が寝ているはずの病室の窓際に、別の人間が眠っていた。
ケータイを見てみる。
病院からの連絡が入っていた。
僕は急いで、ナースセンターに向かう。

「こんばんは。電話をもらってたみたいなんですが、原口恵の息子ですーー電話なんでした?」

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