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長すぎる序章
……まだまえがきです
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キャンプ場に着いて、早速昼食のカレーを作って飯盒という物でお米を炊きました。お泊まり会はまだ始まったばかりで、僕たち子供の面倒は星哉君がほとんど引き受けてくれました。ここではお父さんがまとめ役で皆に声をかけてました。
波那ちゃんは女性の皆さんとカレー作りに勤しんでたのですが、僕には何となく不自然な空気が流れているように感じました。彼が普段より僕たちに寄ってきてくれないので、僕はお手伝いをしようと声をかけました。
「波那ちゃん、これ切っても良いの?」
「うん、お願いして良いかな」
僕は波那ちゃんのお手伝いで玉ねぎを切りました。その間星哉君は勇と晋と遊んでいたけど、こっち方向をチラチラ気にしてるみたいなんです。最初はカレー作りの進行具合を見てると思ってたんです、でも何かの動きに合わせて星哉君の視線も忙しく動き回るんです。僕は料理を手伝いながら時々気にしてるうちに彼の気にしてる物が分かってしまったんです。
そっかぁ、そういう事だったんだぁ……僕の気持ちは複雑でした、大好きな人の気持ちが分かるって必ずしも良いことばかりじゃないんだな、って思い知らされました。
僕は星哉君が大好きです、いわゆる恋愛感情と言うもので彼を見ています。彼が僕じゃない別の誰かが心の中に居るだろうな、とは思っていましたが、まさか波那ちゃんの事だったなんて……僕は波那ちゃんも大好きです、二人が並んだらきっとお似合いのカップルになると思います。星哉君が幸せになれるのなら波那ちゃんへの片想いが実って欲しいと思うけど、同時にこんな事知りたくなかった、僕から星哉君を取らないで!と恨めしく思う気持ちも沸き上がってしまったんです。波那ちゃんの事大好きなのに、こんな感情持つなんて……僕はひょっこりと顔を出した自分の醜い一面にショックを受けました。
更に困ったのは、この状況が明後日の朝まで続くことなんです。どうしよう、僕耐えられるかな……?お父さんに『帰る』って言おうかな?でもここで自由研究の題材を見つけるんだった、バスの中で星哉君にその事を話したら『手伝うよ』って言ってくれたんでした。ここで帰ったら星哉君との約束破っちゃう、それで嫌われちゃうのはイヤだな……僕はこの間、居られるだけ星哉君と一緒に居ようと心に決めて、自分でもビックリするくらいにたくさんの笑顔を振り撒いて、星哉君を独占する勢いでずっとまとわりついていました。最後の夜二人の間に起こった出来事に気付かないまま……。
それからも星哉君は定期的に僕たちを訪ねに来てくれて、勉強を教えてくれています。彼はほぼ天涯孤独状態で頑張って生きてきたそうなんだけど、最近弟さんが二人居る事が分かって交流を持つようになったって話してくれました。僕の事を信頼してくれてるのかなって思って嬉しくなりました。そしたら下の弟さんが僕と同い年で、機会があったら会ってみないか?って誘ってくれました。
「そいつ伽月って言う名前なんだけど、全然物怖じしない性格だからちょっと馴れ馴れしいとこあって。でも今の誠はちゃんと目を見て話せるようになってきてるし、お互いキャラが全然違うから案外良い刺激になると思うんだ」
お父さんには許可貰ってるよ。星哉君は僕の顔を見てどう反応するのかを窺っています。その瞳はいつ見てもキレイで、僕はその度にドキドキしてしまって、表情に出さないようにするのに毎回必死です……。
「うん、一度会ってみたい。この事伽月君には?」
どうにかそれを抑えて頷いたら星哉君は良かった。と笑顔を見せてくれました。
「話してある、あいつめちゃくちゃ楽しみにしてるよ。上の弟の就職準備とか高校卒業とかでしばらくはバタバタするからそれが落ち着いてからになると思うけど」
その言葉の通り、この話が実現したのは五年生になる直前でもう少し先のお話なんです。その前に僕にとって人生一大事な出来事が起こってしまったんです……。
波那ちゃんは女性の皆さんとカレー作りに勤しんでたのですが、僕には何となく不自然な空気が流れているように感じました。彼が普段より僕たちに寄ってきてくれないので、僕はお手伝いをしようと声をかけました。
「波那ちゃん、これ切っても良いの?」
「うん、お願いして良いかな」
僕は波那ちゃんのお手伝いで玉ねぎを切りました。その間星哉君は勇と晋と遊んでいたけど、こっち方向をチラチラ気にしてるみたいなんです。最初はカレー作りの進行具合を見てると思ってたんです、でも何かの動きに合わせて星哉君の視線も忙しく動き回るんです。僕は料理を手伝いながら時々気にしてるうちに彼の気にしてる物が分かってしまったんです。
そっかぁ、そういう事だったんだぁ……僕の気持ちは複雑でした、大好きな人の気持ちが分かるって必ずしも良いことばかりじゃないんだな、って思い知らされました。
僕は星哉君が大好きです、いわゆる恋愛感情と言うもので彼を見ています。彼が僕じゃない別の誰かが心の中に居るだろうな、とは思っていましたが、まさか波那ちゃんの事だったなんて……僕は波那ちゃんも大好きです、二人が並んだらきっとお似合いのカップルになると思います。星哉君が幸せになれるのなら波那ちゃんへの片想いが実って欲しいと思うけど、同時にこんな事知りたくなかった、僕から星哉君を取らないで!と恨めしく思う気持ちも沸き上がってしまったんです。波那ちゃんの事大好きなのに、こんな感情持つなんて……僕はひょっこりと顔を出した自分の醜い一面にショックを受けました。
更に困ったのは、この状況が明後日の朝まで続くことなんです。どうしよう、僕耐えられるかな……?お父さんに『帰る』って言おうかな?でもここで自由研究の題材を見つけるんだった、バスの中で星哉君にその事を話したら『手伝うよ』って言ってくれたんでした。ここで帰ったら星哉君との約束破っちゃう、それで嫌われちゃうのはイヤだな……僕はこの間、居られるだけ星哉君と一緒に居ようと心に決めて、自分でもビックリするくらいにたくさんの笑顔を振り撒いて、星哉君を独占する勢いでずっとまとわりついていました。最後の夜二人の間に起こった出来事に気付かないまま……。
それからも星哉君は定期的に僕たちを訪ねに来てくれて、勉強を教えてくれています。彼はほぼ天涯孤独状態で頑張って生きてきたそうなんだけど、最近弟さんが二人居る事が分かって交流を持つようになったって話してくれました。僕の事を信頼してくれてるのかなって思って嬉しくなりました。そしたら下の弟さんが僕と同い年で、機会があったら会ってみないか?って誘ってくれました。
「そいつ伽月って言う名前なんだけど、全然物怖じしない性格だからちょっと馴れ馴れしいとこあって。でも今の誠はちゃんと目を見て話せるようになってきてるし、お互いキャラが全然違うから案外良い刺激になると思うんだ」
お父さんには許可貰ってるよ。星哉君は僕の顔を見てどう反応するのかを窺っています。その瞳はいつ見てもキレイで、僕はその度にドキドキしてしまって、表情に出さないようにするのに毎回必死です……。
「うん、一度会ってみたい。この事伽月君には?」
どうにかそれを抑えて頷いたら星哉君は良かった。と笑顔を見せてくれました。
「話してある、あいつめちゃくちゃ楽しみにしてるよ。上の弟の就職準備とか高校卒業とかでしばらくはバタバタするからそれが落ち着いてからになると思うけど」
その言葉の通り、この話が実現したのは五年生になる直前でもう少し先のお話なんです。その前に僕にとって人生一大事な出来事が起こってしまったんです……。
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