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やっとこさ本編
…今年入って初めてか…
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こうして星哉君と伽月君は僕ん家にお泊まりする事になり、只でさえ賑やかな小田原家の夕食はいつも以上に豪華で楽しい一時となりました。僕はふと波那ちゃんを一人にしてしまった事を申し訳無く思いましたが、今日は飼い犬のミソラちゃんを連れてご実家に居るそうです。
夕食を終えて、勇はすぐに勉強をしたいと自分の食器を片付けて部屋に入っていきました。因みに今きょうだいの部屋割りはお姉ちゃんと僕は一人部屋、勇と晋は二人で一部屋です。僕高校生にしてやっと一人部屋、きょうだい四人だし部屋数だって限られてるから仕方無いのですが。
「じゃ、俺も行きます。ご馳走さまでした」
星哉君も勇に付いてダイニングをあとにしました。晋は見たいテレビ番組があるから、とお父さんと一緒にテレビを見ています。僕とお母さんは後片付け、伽月君はお姉ちゃんと何やら話をしています。
「誠」
お母さんは片付けの手を休めずに僕の名前を呼びました。
「ん?何?」
「高校入って楽しそうに学校行くようになったね。中学よりは水が合ってる気はしてたけど」
うん。僕はお母さんを見て頷きました。中学時代は……特に一年生の時は本当に辛かったんです、いじめにも遭いました。変な噂も立てられました。でも家に帰ると両親が居て、きょうだいが居て、毎日僕を優しく迎え入れてくれました。
一人で泣く事もあったけど、時々体調崩して一杯心配掛けちゃったけど、絶対的な居場所を作ってくれていたお陰で、中学生活も何とか乗り切る事が出来ました。それに学校とは関係の無いところで伽月君が友達で居てくれた事も大きかったと思います。
そう言えば一度インフルエンザに掛かった事にして、波那ちゃんの療養に一週間付き添いでご実家にお世話になった事もありました。
そう思えば僕は家族にとても恵まれていると思います。波那ちゃんともそんな話をたくさんしました。彼は病院と半々の生活で学校に馴染めなかった時期があった事を知り、学校であった僕の話を聞いて一緒に泣いてくれました。
僕も家族に恵まれてたから、お医者さんに何度も寿命のリミットを告げられても今こうして生きていられるんだ、って。皆が僕を生かしてくれてるんだ、って。僕はこの時学校を休ませてくれた両親に感謝しました。きっと学校で色々あった事に気付いていたんだと思います。
皆僕に生きてて欲しいと願ってくれている、一人で抱え込んで精神的に追い込まれないように。僕が話さなかったのも心配掛けたくないからだ、って言うのもお見通しだったんだな、とこの時初めて知ってやっと気持ちが吹っ切れました。
「うん、女の子ばっかりで最初は戸惑ったけど、最近やっと慣れてきたんだ」
大丈夫だよ。僕はお母さんの目を見てしっかりと答えました。お母さんは僕の顔を見て優しく微笑み返してくれました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それにしても女という生き物はよく分からん。夕食の後綾姉さんとちょこっと恋バナをしたんだ。女心とやらをレクチャーしてくれたのはありがたいが全く分からんままだった。数学の方程式並み、イヤそれよりも難しい気がしたぞ、俺には。
で、風呂もしっかりと頂いて今は誠の部屋でまったりしてる。誠はクラスの奴とL○○E中、何でも実習の予定変更があったらしい。にしても誠が学校に馴染めてるのは俺としても嬉しい話だよ、ご家族にも話せなかったらしいけど一時期えげつないいじめ受けてたからな。掃除箱に閉じ込められて転がされた話聞いた時は絶句した、俺話聞いてただけで恐ろしかった。
その話して目の前で泣いてたアイツの頭撫でて肩擦ってやる事しか出来なかったからなぁ……今思えば抱き締めるくらいは出来た気もするけど、それはあくまでも結果論だし、あの地獄の中学生活を耐え抜いた誠は強いと思うよ、俺本気で尊敬してる。
「ゴメンね、こんな時にL○○Eなんかして」
誠は用事の終わったケータイを勉強机の上に置いた。
「構わないよ、学校の用事なんだからさ」
俺はおばさんが夜食として用意してくれたサンドウィッチをつまんでいる。ホントよく食べるよね、誠は俺の食欲を呆れ半分で笑いながら見てる。
「それで痩せてっちゃった、てのが未だに不思議」
そう、俺相撲してた時とほとんど食事量変わってないのに。
「俺にも分かんないんだよ、自分の体のメカニズムが」
「遺伝なんじゃないの?星哉君も泰地君も痩せ型だから」
「そうなんだろうな、父さんも細かったし。でも中学入ってみるみる痩せてった時は病気も疑ったんだ、兄さんには病気してる奴がそんなに食える訳ないだろ?って笑われたけど」
そう思うよ。誠はサンドウィッチを手にしてる俺を見て頷いた。好きで痩せてった訳じゃなかったから、思春期で色気付いたと揶揄された時はホント悔しかった。プロの力士になれなくても実業団に入って続ける事も考えてただけに、相撲辞めなきゃなんなくなった時は泣きまくったんだ。
夕食を終えて、勇はすぐに勉強をしたいと自分の食器を片付けて部屋に入っていきました。因みに今きょうだいの部屋割りはお姉ちゃんと僕は一人部屋、勇と晋は二人で一部屋です。僕高校生にしてやっと一人部屋、きょうだい四人だし部屋数だって限られてるから仕方無いのですが。
「じゃ、俺も行きます。ご馳走さまでした」
星哉君も勇に付いてダイニングをあとにしました。晋は見たいテレビ番組があるから、とお父さんと一緒にテレビを見ています。僕とお母さんは後片付け、伽月君はお姉ちゃんと何やら話をしています。
「誠」
お母さんは片付けの手を休めずに僕の名前を呼びました。
「ん?何?」
「高校入って楽しそうに学校行くようになったね。中学よりは水が合ってる気はしてたけど」
うん。僕はお母さんを見て頷きました。中学時代は……特に一年生の時は本当に辛かったんです、いじめにも遭いました。変な噂も立てられました。でも家に帰ると両親が居て、きょうだいが居て、毎日僕を優しく迎え入れてくれました。
一人で泣く事もあったけど、時々体調崩して一杯心配掛けちゃったけど、絶対的な居場所を作ってくれていたお陰で、中学生活も何とか乗り切る事が出来ました。それに学校とは関係の無いところで伽月君が友達で居てくれた事も大きかったと思います。
そう言えば一度インフルエンザに掛かった事にして、波那ちゃんの療養に一週間付き添いでご実家にお世話になった事もありました。
そう思えば僕は家族にとても恵まれていると思います。波那ちゃんともそんな話をたくさんしました。彼は病院と半々の生活で学校に馴染めなかった時期があった事を知り、学校であった僕の話を聞いて一緒に泣いてくれました。
僕も家族に恵まれてたから、お医者さんに何度も寿命のリミットを告げられても今こうして生きていられるんだ、って。皆が僕を生かしてくれてるんだ、って。僕はこの時学校を休ませてくれた両親に感謝しました。きっと学校で色々あった事に気付いていたんだと思います。
皆僕に生きてて欲しいと願ってくれている、一人で抱え込んで精神的に追い込まれないように。僕が話さなかったのも心配掛けたくないからだ、って言うのもお見通しだったんだな、とこの時初めて知ってやっと気持ちが吹っ切れました。
「うん、女の子ばっかりで最初は戸惑ったけど、最近やっと慣れてきたんだ」
大丈夫だよ。僕はお母さんの目を見てしっかりと答えました。お母さんは僕の顔を見て優しく微笑み返してくれました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それにしても女という生き物はよく分からん。夕食の後綾姉さんとちょこっと恋バナをしたんだ。女心とやらをレクチャーしてくれたのはありがたいが全く分からんままだった。数学の方程式並み、イヤそれよりも難しい気がしたぞ、俺には。
で、風呂もしっかりと頂いて今は誠の部屋でまったりしてる。誠はクラスの奴とL○○E中、何でも実習の予定変更があったらしい。にしても誠が学校に馴染めてるのは俺としても嬉しい話だよ、ご家族にも話せなかったらしいけど一時期えげつないいじめ受けてたからな。掃除箱に閉じ込められて転がされた話聞いた時は絶句した、俺話聞いてただけで恐ろしかった。
その話して目の前で泣いてたアイツの頭撫でて肩擦ってやる事しか出来なかったからなぁ……今思えば抱き締めるくらいは出来た気もするけど、それはあくまでも結果論だし、あの地獄の中学生活を耐え抜いた誠は強いと思うよ、俺本気で尊敬してる。
「ゴメンね、こんな時にL○○Eなんかして」
誠は用事の終わったケータイを勉強机の上に置いた。
「構わないよ、学校の用事なんだからさ」
俺はおばさんが夜食として用意してくれたサンドウィッチをつまんでいる。ホントよく食べるよね、誠は俺の食欲を呆れ半分で笑いながら見てる。
「それで痩せてっちゃった、てのが未だに不思議」
そう、俺相撲してた時とほとんど食事量変わってないのに。
「俺にも分かんないんだよ、自分の体のメカニズムが」
「遺伝なんじゃないの?星哉君も泰地君も痩せ型だから」
「そうなんだろうな、父さんも細かったし。でも中学入ってみるみる痩せてった時は病気も疑ったんだ、兄さんには病気してる奴がそんなに食える訳ないだろ?って笑われたけど」
そう思うよ。誠はサンドウィッチを手にしてる俺を見て頷いた。好きで痩せてった訳じゃなかったから、思春期で色気付いたと揶揄された時はホント悔しかった。プロの力士になれなくても実業団に入って続ける事も考えてただけに、相撲辞めなきゃなんなくなった時は泣きまくったんだ。
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