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やっとこさ本編
何か空気やばくないか?……
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「こんな時間にこんな所うろついてんじゃねぇよ不良少年」
「ユウマさん!?」
俺に声を掛けてきた長身男性中林悠麻さん、兄さんの同級生で俺より全然背が高い、百九十センチくらいあるんじゃないか?
「何してるんです?こんな所で」
質問返しかよ……悠麻さんは頭に手をやって苦笑いしてる。
「職場の飲み会だったんだ」
「俺はそこでライブ観てました」
「あぁ、ХХХか……最近自主製作に切り替えたとか言ってたな。にしたって遅いだろ?」
「二時間ほど押したんです、さっき終わりました」
「そうか、なら帰るぞ」
俺たちは男を完全無視して歩き出す。悠麻さん、駅はそっちじゃないです。
「どこ行くんです?」
「国道で迎えを頼んであるんだ」
って事は津田さんかな?職場の飲み会だと一緒に居たと思うんだけど……アンタ付いてきてたのか?
「おいおい、話まだ終わっちゃいねぇよ」
「何言ってやがんだ?▼▼の人間がХХХのウラ稼業に荷担してんじゃねぇよ」
二人の大人の話に俺は付いてけない、何か物騒そうだぞ。『ХХХのウラ稼業』って何なんだよ?ただその言葉はこの男には効果があったみたいだ。
「な、何でアンタがんな事……?」
それだよ、悠麻さんは男の手首を指差した。この男の手首には邪魔なんじゃねぇか?ってくらいにいろんなものがはめられてる。悠麻さんは男の耳元でコソコソと何か言葉を掛けると笑顔でこっちに向き直った。
「話は付いた、帰るぞ」
はぁ……取り敢えずは助かったけど、逆に悠麻さん怖いぞ。一体何したんだよぉ?それに遵斗の事も気になるし。聞きたいのはやまやまだけど知らないままの方が良いような気もするし……。
「話は後だ、さっさと合流しよう」
はい。俺はコンパスの長い悠麻さんの歩きに付いて国道に出ると、見覚えのあるカカオブラウンの軽四が停車してる。って事は……。
「迎えって千郷さん?」
あぁ。悠麻さんは事も無げに言うけど、お二人別れた割には仲良いっすよね?でも千郷さん恋人居るよな?
「遅いよぉ~、駐禁で捕まっちゃう」
「一遍くらい捕まってみたらどうだ?」
悠麻さん、迎えに来てもらっておいてそれは無いんじゃないすか?すんませんが俺も乗っけてもらいます。
「あれ?伽月じゃん、また身長伸びた?この前会った時は泰地と一緒くらいじゃなかった?」
「えぇ、今百七十八です」
前回お会いしたの正月ですからね、俺まだ十五ですから成長期真っ只中っす。
「取り敢えず乗って、ゆう君は星哉君に連絡」
「へぇへぇ。いい加減その呼び方止めねぇか?」
何で?千郷さんは車を発進させる。ここからは二人の痴話喧嘩的な会話が始まってる。千郷さんは今カレの自慢やら愚痴やらとにかく話題が尽きない。兄さんから聞いたけど本当に心の病にかかってたのか?悠麻さんは面倒臭そうではあるけどちゃんと相槌を打って適切な返答をしてる。俺から見ると今でもお似合いだと思うんだけど、こればっかりは当人同士にしか分からない事情でもあるんだろうな。
「あれ?伽月随分大人しいじゃん」
あなた方二人の痴話喧嘩に割って入る勇気なんてございません、それにライブハウス内の空気がまだ鼻に残ってて喉がおかしいんだ。
「伽月、お前何か甘ったるい匂いするぞ」
はぁ~服にも匂い付いちまったか……この匂い何かヤな感じなんだよ、帰ったらすぐ風呂に入ろ。
「多分会場内に充満してた匂いが服に付いたんだと思います」
制服は会場内の通路のロッカーに入れてたから大丈夫だと思うけど、あの匂い外まで漏れてたから消臭スプレーしとこ。
「何かハーブの匂いっぽい、でも癒されないのは何でだろう?」
「案外黒い噂の一端かも知れねぇぞ」
そうだ!その『黒い噂』って何なんだ?兄貴も同じ事言ってたんだ。
「『黒い噂』って何なんです?兄貴も似たような事言ってたんですが……それとさっきの男に何したんです?」
「泰地も一応把握はしてたんだな……」
悠麻さんはう~ん、と唸って顎を触ってる。
「『出来る事なら引き返せ』って、とにかくライブ終わったら帰るよう言われました」
「お前が素直な男で良かったよ……一人で行ってたのか?」
いえ、俺は首を横に……あっ、遵斗!
「クラスメイトと一緒に……開場前に打ち上げに誘われたんですが、明日学校だし波那ちゃんをダシに嘘付いて断ったんです。多分そいつ今頃……」
「そこに顔出してるって事か……参ったな」
「止めた方が……」
俺は黙る選択をした事にちょっと後悔する。
「承知で行ってる可能性もあるから多分無駄だとは思うよ、そこは割り切りな」
「そうします……断ったら空気険悪になっちゃって」
そう言えばそこからほとんど口聞かなかったもんな、喜多川じゃないけど付き合い方考え直そうかな?
「ユウマさん!?」
俺に声を掛けてきた長身男性中林悠麻さん、兄さんの同級生で俺より全然背が高い、百九十センチくらいあるんじゃないか?
「何してるんです?こんな所で」
質問返しかよ……悠麻さんは頭に手をやって苦笑いしてる。
「職場の飲み会だったんだ」
「俺はそこでライブ観てました」
「あぁ、ХХХか……最近自主製作に切り替えたとか言ってたな。にしたって遅いだろ?」
「二時間ほど押したんです、さっき終わりました」
「そうか、なら帰るぞ」
俺たちは男を完全無視して歩き出す。悠麻さん、駅はそっちじゃないです。
「どこ行くんです?」
「国道で迎えを頼んであるんだ」
って事は津田さんかな?職場の飲み会だと一緒に居たと思うんだけど……アンタ付いてきてたのか?
「おいおい、話まだ終わっちゃいねぇよ」
「何言ってやがんだ?▼▼の人間がХХХのウラ稼業に荷担してんじゃねぇよ」
二人の大人の話に俺は付いてけない、何か物騒そうだぞ。『ХХХのウラ稼業』って何なんだよ?ただその言葉はこの男には効果があったみたいだ。
「な、何でアンタがんな事……?」
それだよ、悠麻さんは男の手首を指差した。この男の手首には邪魔なんじゃねぇか?ってくらいにいろんなものがはめられてる。悠麻さんは男の耳元でコソコソと何か言葉を掛けると笑顔でこっちに向き直った。
「話は付いた、帰るぞ」
はぁ……取り敢えずは助かったけど、逆に悠麻さん怖いぞ。一体何したんだよぉ?それに遵斗の事も気になるし。聞きたいのはやまやまだけど知らないままの方が良いような気もするし……。
「話は後だ、さっさと合流しよう」
はい。俺はコンパスの長い悠麻さんの歩きに付いて国道に出ると、見覚えのあるカカオブラウンの軽四が停車してる。って事は……。
「迎えって千郷さん?」
あぁ。悠麻さんは事も無げに言うけど、お二人別れた割には仲良いっすよね?でも千郷さん恋人居るよな?
「遅いよぉ~、駐禁で捕まっちゃう」
「一遍くらい捕まってみたらどうだ?」
悠麻さん、迎えに来てもらっておいてそれは無いんじゃないすか?すんませんが俺も乗っけてもらいます。
「あれ?伽月じゃん、また身長伸びた?この前会った時は泰地と一緒くらいじゃなかった?」
「えぇ、今百七十八です」
前回お会いしたの正月ですからね、俺まだ十五ですから成長期真っ只中っす。
「取り敢えず乗って、ゆう君は星哉君に連絡」
「へぇへぇ。いい加減その呼び方止めねぇか?」
何で?千郷さんは車を発進させる。ここからは二人の痴話喧嘩的な会話が始まってる。千郷さんは今カレの自慢やら愚痴やらとにかく話題が尽きない。兄さんから聞いたけど本当に心の病にかかってたのか?悠麻さんは面倒臭そうではあるけどちゃんと相槌を打って適切な返答をしてる。俺から見ると今でもお似合いだと思うんだけど、こればっかりは当人同士にしか分からない事情でもあるんだろうな。
「あれ?伽月随分大人しいじゃん」
あなた方二人の痴話喧嘩に割って入る勇気なんてございません、それにライブハウス内の空気がまだ鼻に残ってて喉がおかしいんだ。
「伽月、お前何か甘ったるい匂いするぞ」
はぁ~服にも匂い付いちまったか……この匂い何かヤな感じなんだよ、帰ったらすぐ風呂に入ろ。
「多分会場内に充満してた匂いが服に付いたんだと思います」
制服は会場内の通路のロッカーに入れてたから大丈夫だと思うけど、あの匂い外まで漏れてたから消臭スプレーしとこ。
「何かハーブの匂いっぽい、でも癒されないのは何でだろう?」
「案外黒い噂の一端かも知れねぇぞ」
そうだ!その『黒い噂』って何なんだ?兄貴も同じ事言ってたんだ。
「『黒い噂』って何なんです?兄貴も似たような事言ってたんですが……それとさっきの男に何したんです?」
「泰地も一応把握はしてたんだな……」
悠麻さんはう~ん、と唸って顎を触ってる。
「『出来る事なら引き返せ』って、とにかくライブ終わったら帰るよう言われました」
「お前が素直な男で良かったよ……一人で行ってたのか?」
いえ、俺は首を横に……あっ、遵斗!
「クラスメイトと一緒に……開場前に打ち上げに誘われたんですが、明日学校だし波那ちゃんをダシに嘘付いて断ったんです。多分そいつ今頃……」
「そこに顔出してるって事か……参ったな」
「止めた方が……」
俺は黙る選択をした事にちょっと後悔する。
「承知で行ってる可能性もあるから多分無駄だとは思うよ、そこは割り切りな」
「そうします……断ったら空気険悪になっちゃって」
そう言えばそこからほとんど口聞かなかったもんな、喜多川じゃないけど付き合い方考え直そうかな?
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